西国お遍路“行雲流水”

西国三十三所や四国八十八ヶ所を雲のごとく水のごとく巡礼した記録

【再告知】ETV特集「密着 ひきこもり遍路 〜自分を探す二百万歩〜」が再度放送決定!

「密着 ひきこもり遍路~自分を探す二百万歩~」タイトルシーン ※スマホで撮影

な、何と! 2025年5月10日(土)にETV特集として放送されたあの名作ドキュメンタリー「密着 ひきこもり遍路 〜自分を探す二百万歩〜」が、再度放送されます! 再びの全国放送決定です!

この番組は、5人のひきこもりの方が歩き遍路の旅に出て、最終的に3人の方が結願して社会復帰を目指す旅に密着したものです。社会から脱落してしまい、自信も喪失しているみなさんですが、結願に至った3人の方々は何かを得て、社会に出ていこうという決意を固めておられました。

四国地方限定で2月に放送された短縮版のレポートは、「お遍路テレビ鑑賞⑦ NHK「密着 ひきこもり遍路〜自分を探す二百万歩〜」を観ました!」としてすでにあげております。ETV特集版の紹介記事は残念ながらあげておりませんが、やはり短縮版にはなかったシーンもちらほらとありました。それがないと番組が成立しないかと言われると、そうではありませんが、やはり内容は深まっていたと思います。

未見の方は、ぜひこの機会に番組をご覧ください。

実はこのひきこもり遍路と同じ団体のグループかは分かりませんが、俳人の黛まどかさんが2023年9月17日から11月30日まで別格霊場を含む歩き遍路を敢行された際、同じような集団と鉢合わせしておられます。そのことは、著書『私の同行二人』に記されています。

確か3回ほどの邂逅があり、最初の出会いでは風のように去っていったことが書かれています。

道標まで戻ることにして林道を下りはじめたとき、白装束の一団が上がってきた。…(中略)……一陣の風のように去ってしまった。

これは、久万高原での出来事です。そして、さんも彼らも第45番札所岩屋寺を打ち終わり、たまたまその晩は同じ宿に泊まったようです。

その夜、宿の夕食で青年たちと一緒になった。引率者によれば、それぞれに引籠りなどの問題を抱えていて、自分を変えるために通しで遍路を歩くプロジェクトに参加している。彼らを“風”のように感じるのは、白衣を着ていることと歩くのが速いことの他に、あまり話をしないこと、気持ちを表情に出さないことなどが理由としてあるだろう。

だが、一日の行程を終えてリラックスしているせいか、宿ではみな明るい。あるいは遍路も半分を経て、何か変化があったのか、逼割禅定にも挑戦してきた勇気ある彼らが適応できない社会とは何なのだろう。

そして最後は、別格20霊場を打っていて結願が遅いはずのさんと、なぜか第88番札所大窪寺で邂逅したのでした。

石段を上って境内に着いたときだ。左手から白装束の一団が現れた。引籠りの青年たちだ! たった今女体山を越えて来たという。

結願おめでとう!」「ありがとうございます!」みな晴れやかな顔をしていた。「途中体調を崩して歩けなかった区間があるんで、必ずそこを歩きにまた四国に来ます!」と一人。初めて会った日より皆逞しくなっていた。

やはり、お遍路は何かを変えてくれるようです。私自身も歩き遍路を結願して、自分自身としては何も変わらなかったと思っていますが、何かが変わっているのかもしれません。とくに、引きこもりになってしまった人たちからすれば、集団行動、慣れない宿の生活、長距離・長時間の歩きなどは想像を絶することだったに違いありません。

それをやり遂げたからこそ、見えてくるもの、違ってくるものがあるのでしょう。

なお、番組「密着 ひきこもり遍路」のメンバーは2024年に回っていて、まどかさんは2023年に回られているので、同じ団体の主催かもしれませんが、メンバーは別人です。

また、黛まどかさんの『私の同行二人』に関しては、別途レポートをあげる予定です。

番組の告知なのか、本の告知なのか分からなくなってしまいましたが、ぜひみなさんもこの番組をご覧ください。もしかしたら、何か勇気を出して一歩を踏み出すきっかけになるかもしれませんよ。

 

番組名「ETV特集 密着 ひきこもり遍路 〜自分を探す二百万歩〜」

放送日時等は下記のとおりです。

チャンネル:NHKEテレ(2チャンネル)

日  時 :2025年9月27日(土)夜 23:00~24:00

www.nhk.jp(2025.9.21閲覧)

ちなみにこの番組が再度放送されることを知ったのは、鯉Chu…さんのXからです。いつも情報提供いただき、ありがとうございます。

土曜日が楽しみですね。万が一、見逃した方もNHKプラス(※10月からはNHK ONE)があります。

ぜひ、みなさんもご覧ください!