西国お遍路“行雲流水”

西国三十三所や四国八十八ヶ所を雲のごとく水のごとく巡礼した記録

お遍路テレビ鑑賞⑪ 日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」を観ました!

「世界の果てまでイッテQ!」コーナー紹介画面 ※スマホで撮影

ここのところ、お遍路関係のテレビ番組が充実してきました。そして何と、ついに地上波のあの人気番組までがお遍路に参入です。そうです、日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」に満を持してお遍路コーナーが誕生したのです。これは面白くないわけがないでしょう!ということで、早速レポートです。

日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」鑑賞レポート

「お遍路」はある程度の年齢層の方ならご存知だと思いますが、若年層の認知度はかなり低いと思われます。それが、まさか「イッテQ!」で取り扱われるとは! これは今後、ファミリーお遍路が増えるかもしれませんね。

番組について

番組情報

制作国:日本

制作 :日本テレビ

制作年:2025年

公開日:2025年9月28日

データ:カラー/47分

出演

いとうあさこ

森三中 大島美幸

椿鬼奴

おかずクラブ オカリナ

その他

スタッフ

企画・演出:古立善之

ナレーター:立木文彦/真地勇志

構 成  :桜井慎一

T M  :保刈寛之

S W  :津野祐一

カメラ  :小菅裕太

音 声  :林英毅/小境健太郎

調 整  :飯島友美

美術プロデューサー:高津光一郎

デザイン :高木彩

協 力  :日テレアート

照 明  :栗山真純

大道具  :新谷誠

メイク  :柴田茜

編 集  :阪野秀行/安田祐二(UNBIT.)

M A  :番匠康雄

音 効  :保苅智子(bulbulbird)/鶴巻香奈

CGタイトル:神谷渉

ロケ技術 :鴇田晴海

技術協力 :NiTRO

編集協力 :東京オフラインセンター

ロケCAM   :近清正和/千葉譲司

ロケ協力 :読売旅行

海外コーディネーション:CPインターナショナル

撮影協力 :徳島県ロケーション・サービス/株式会社四国遍路

写真提供 :ゲッティ/アフロ

映像協力 :shutter stock

T K  :山沢啓子

制作デスク:難波亜矢/小林祐子

リサーチ :フォーミュレーション/フルタイム/パンドラ/クラフトラボ

ディレクター:長田昌之/青木章浩/石岡裕將/

       武井正弘/立澤哲也/石崎史郎

       猪俣由太郎/小野寺健/吉村彰人

       大矢啓太/前川瞳美/藤野研介

       須原翔/川崎未奈/黒川勝功

       本間雄二郎/坂本郁容/林航平/

       木坂拓翔/沼上晴省/竹内琴音

       中本冬馬/大江真世/中野日花里

       齋藤洸太/佐藤幹太

プロデューサー:沢田健介/小西智貴/

        中村昌哉/竹下美佐/円城寺剛

        池田供子/杉原洋子

        吉澤枝里子/南里梨絵/

        井島あおい/福田由香里/高橋容子

        平田真悠/木根奨太/岩野美希

        瀬川玲緒奈/鎌田有咲

チーフプロデューサー   :河野雄平

制作協力 :Call/日企/極東電視台/DCRO

※なお、出演者は「温泉同好会お遍路ツアー in 徳島」の出演者名のみを記載し、番組全体の出演者は「その他」と記載しています。スタッフに関しては、どのスタッフが担当か分からないため、全スタッフのクレジットを載せています。

内容紹介

今回行うのは四国八十八ヶ所のお寺を巡る「四国遍路」通称「お遍路」。
お遍路で参拝する四国八十八ヶ所のお寺は札所と呼ばれ、始まりとなる1番から23番があるのは徳島県。

お遍路とはどうやるのか?入門編、まずは旅支度。売店で必要なものを購入。お遍路では御朱印納経帳にもらう。旅の案内をしてくれるのはお遍路のプロ、先達有地さん。
身支度完了!まずは一番札所 霊山寺。お参りは本堂からろうそくを1本、線香を3本。そして住所と名前を書いた納札を納める。続いてお賽銭。そして経本を見ながら読経。それぞれの札所には弘法大師が祀られた大師堂もあるのでそちらにもお参り。これがお遍路さんの参拝方法。この後それぞれのお寺でも同様に参拝していく。
二番札所は極楽寺。ここにあるのは抱き地蔵尊。願いをかけて抱き軽く感じれば願いが成就しやすいという。オカリナが持ってみると…軽い!この世で一番の金持ちにしてください、と願ったという。
続いて立ち寄ったのは道の駅くるくるなると。お遍路さんの楽しみの1つが食。こちらの目玉料理がくるくる大渦海鮮絶景丼!
お遍路再開。順番に札所を巡っていく。六番札所、安楽寺。ここが1日目最後の札所。今夜は宿坊安楽寺に泊まる。宿坊に来たからにはやることがある。それは夜のお勤め。まずは本堂読経、さらに宿泊者だけが入れる本堂の奥へ。ここでは「くす供養」と言われる特別体験ができる。そしてようやく夕食!こうしてお遍路1日目終了。

お遍路2日目。今日は七番札所からスタート。そして今日のお昼ご飯は地元阿波市の郷土料理。阿波市名物たらいうどん。そしてお遍路は進み、二日目のお参りは予定より早く終了し、念願の徳島ラーメン!ここでお遍路二日目終了。

翌朝、朝食はお楽しみのバイキング!この日はお遍路チームと名所巡りの二手に分かれ行動。あさこ1人でお遍路へ。午前中だけで四ヶ所の札所に到着。一切無駄な動きがない。

一方名所巡りの3人がやってきたのは祖谷のかずら橋

十九番札所で再び合流。今夜は宿坊立江寺に宿泊。夕方のお勤めをし、地元食材を活かした夕食をいただく。

最終日、この日回るのは四ヶ所。やってきたのは二十番札所、鶴林寺。こちらの札所では背中に鶴の御朱印を押してもらえる。

ラストの二十三番札所薬王寺に到着。こちらにある厄坂、一円玉を一枚ずつ数え年の数だけ石段に置くと厄払いができる。

四国遍路・徳島の二十三番札所まで巡拝達成!

以上、女芸人お遍路ツアーでした。

※日本テレビホームページより引用*1

番組を見て

番組を見て、思ったところを書いていきます。

純粋な感想(ネタバレもあるかも) 

あらかじめお断りしておきますが、2025年9月28日(日)放送の「世界の果てまでイッテQ!」の全コーナーを見たわけではありません。お遍路コーナー以外には興味がありませんでしたので。ただ、これはあくまで個人の好みの問題であり、「イッテQ!」自体は大変な人気番組ですので、他のコーナーもおそらく面白かっただろうとだけ、付記しておきます。

さて、そのうえでの感想です。今までいろいろお遍路に関する番組を見てきました。もちろん、それぞれ面白かったですし、参考になるところもあったと思います。

しかし、純粋にエンタメという点から見た場合、この番組を超えることは難しいのではないかと思います。それぐらい、抱腹絶倒の約20分でした。

何しろ、キャストが秀逸です。もともとは「イッテQ!」内の温泉部のメンバーのようですが、いとうあさこさん、森三中の大島美幸さん、椿鬼奴さん、おかずクラブのオカリナさんと、面白い女性芸人ばかりが集っています。これは、面白くないわけがないです。

とくに私はいとうあさこさんが面白くて好きで、テレビ東京系の「あさこ&梨乃の5万円旅」も時々見ています。この二人、「お清め」と称してとにかくお酒ばかり飲むんですよね。私はお酒を飲まないのですが、お二人の飲みっぷりには感心します。

ですから、いとうあさこさんが出ているだけで、この番組が面白くないわけがないのです。

この旅でも、だし茶漬けを食べながらむせたり、頭に手ぬぐいを巻いておっさんのように徳島ラーメンをすすったり、とにかく面白いです。ちなみにこのだし茶漬けは、道の駅 くるくるなるとのくるくる大渦海鮮絶景丼*2で、以前、「お遍路テレビ鑑賞⑩ あいテレビ「四国一周せっかくおへんろ」満を持してスタート!」でも紹介されていました。

3日目はなぜか2グループに分かれて片方がお遍路、片方が観光することになりましたが、いとうあさこさんは安定のお遍路班、しかも一人だけでした。なぜか一人で垂直のすべり台にも挑戦し、キャーとかもなく、無言。あげくはあぜ道を歩いている際、何もないところで足をぐねってしまいました。

本当に面白いです。

また、ネバネバの食べ物を食べるようにしているのか、ホテルの朝食ではとろろと納豆を選び、そこに白菜漬けと卵を加えて混ぜ混ぜしていました。「美しいよね」と言っていましたが、大島美幸さんには「吐〇物」と言われていました。

とにかく、いとうあさこさんの一挙手一投足だけで楽しめます。

しかし、実はいとうさんは雙葉小学校、雙葉中学校・高等学校出身で、超絶お嬢さまなんですよね。雙葉はキリスト教のカトリック系の学校ですから、宗教的な所作もしっかりしておられます。大島さんから「(お遍路を回るのが)8回目くらいでしょ」と言われるのもうなずけます。だからこそ、一人で回っていても絵になるわけですね。

第10番札所切幡寺椿鬼奴さんが鐘をついた後、菩薩のようなお顔で合掌されていました。最初に、「死ぬまでにやりたい一つ」だとおっしゃっていたのも、もっともです。他の3人とは、群を抜いてお遍路にマッチしていました。

まあ、他の3人も随所で面白いことを言ってくれます。やはり大島美幸さんのツッコミは鋭いですし、椿鬼奴さんは独特の声で皮肉の効いたことを言いますし、オカリナさんはとぼけたことを呟きます。

お遍路とこの4人の化学反応は、本当に面白いVTRを生み出しました。このシリーズ、どんどんやって欲しいですね。今回は車遍路で第1番札所霊山寺から第23番札所薬王寺まで、徳島県の札所をすべて回りましたが、本当は歩いて欲しいです。

きっと道中のやりとりだけでもものすごく面白い番組になるんじゃないでしょうか。You Tubeとかでもやってくれませんかね。

巡礼者目線の感想(ネタバレあり)

まず最初にお遍路の基礎知識をていねいに説明してくれます。4人はもちろん初めてですので、アドバイザーとして先達有地健さんがついてくださいました。お遍路の七つ道具の説明や、札所内での巡礼作法など一つずつ説明をしてくれています。お遍路の入門番組としても適切だと思います。

また、第6番札所の安楽寺宿坊内をかなりくわしく説明してくれていました。こんなにていねいに尺をとってくれた番組は今まで見たことがないですね。しかも、初めて拝見したのが「くす供養」という特別体験です。本堂の奥に樟?が祀られていて、水の流れにローソクの載った船を流して供養するというものでした。これは私も体験してみたいですね。第6番札所の安楽寺に泊まれば、体験できるようです。

あとは、第20番札所の鶴林寺で、鶴の形のご朱印がもらえるということを知りました。これ、改めて自分の納経帳を見直してみると、確かに鶴のご朱印をもらっていました。回ることにばかり気をとられていて、肝心のご朱印をきちんと見ていなかったのはまずかったですね。これは自分への戒めになりました。

第9番札所の法輪寺では、歩き遍路をしている方にお話を聞くことができました。歩き遍路を始めたきっかけを聞いたところ、その男性はこのように答えました。

あのねえ、親父がねえ。いいとこだったって、やたら言うんだわ。もう亡くなったんだけど……。遺言じゃないけど、親父の後をたどってみようかなと……。親父が「四国は俺の心の故郷だ」って言ってたんですよ。「もう一回行きたい、もう一回行きたい」って。行けんかったもんで、その代わりに。

四国は「死国」、「死」を考える機会を与えてくれる場なんですよね。「死」を考えるからこそ、「生」についても考えることができる。歩いていると、暑い、お腹が減った、トイレに行きたい、しんどい、剥き出しの生の感情に向き合います。都会での生活にはない、本当に生きているという実感ですね。これが味わえるのが、四国です。

一人だけ、第1番札所から第23番札所まですべて回ったいとうあさこさんは、最後にこう言っておられます。

素晴らしい時間でした。行って良かったなという後味で、全身が満たされています。

やはり雙葉で宗教的な教育を受けてこられたからこそ、四国でもその感受性が発揮されているように思います。敬虔な気持ちがあふれてくるんでしょうね。第19番札所立江寺で観光に行った3人と合流した際、次のようにおっしゃっていました。

皆さんの分も、参らせていただいて。

感謝の気持ちでいっぱいになる、これがやはりお遍路の醍醐味なのかもしれません。

最後に

まあとにかく、日本テレビさん、さすがですね。「イッテQ!」という人気コンテンツの中にお遍路を入れ込んでも、これだけ面白いVTRを作れるとは……。出川哲朗さんや内村光良さんもこのお遍路コーナーを絶賛しておられました。ただ、森三中の村上知子さんは「小学生が見てどう思うか」と心配しておられましたが、私は小学生も興味を持つような気がします。「イッテQ!」を発信源として、小学生の間にもお遍路ブームが起こるんじゃないかと思いますよ。

というわけで、みなさんもぜひご覧ください。

 

「世界の果てまでイッテQ!『温泉同好会お遍路ツアー in 徳島』」

※Tverでの配信は2025年10月4日(土)現在、配信終了まで1週間以上あります。下記リンクからTverに飛べます。

tver.jp(2025.10.4閲覧)

オススメ度:☆☆☆☆☆☆(5段階評価を飛び越えて☆6つ)