西国お遍路“行雲流水”

西国三十三所や四国八十八ヶ所を雲のごとく水のごとく巡礼した記録

駅からはじまる西国三十三所めぐりスタンプラリー 締切迫る! 駆け込みでスタンプを集めてきました!

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天橋立駅

JR西日本が企画・運営している「駅から始まる西国三十三所スタンプラリー」ですが、いよいよその締切が2022年3月31日に迫ってきました! 個人的に3月はちょっと忙しくなりそうなので、比較的時間がある2月下旬に弾丸ツアーで行ってまいりました!

2泊3日「駅から始まる西国三十三所スタンプラリー」集めの旅

2021年8月28日に四国八十八ヶ所を満願してから、次はもう一度西国三十三所を巡ろうと計画しておりました。ところが「四国八十八ヶ所 歩き遍路」の記事作成に思いがけず時間がかかってしまったことと、11月以降授業の持ち時間が2倍に増えてしまったことで、西国三十三所を巡る時間がなくなってしまいました。

そんな中でも、スタンプラリーの締切は迫ってきます。そこで、思い切ってスタンプだけを集める弾丸ツアーを行うことにしました。最初は1日で全部回れるんじゃないか、と時刻表とにらめっこして考えていたのですが、どうしても最南端の「紀伊勝浦駅」までの往復に「和歌山駅」からでも6時間かかってしまうことと、最北端の「天橋立駅」の電車の本数の少なさを考えると、物理的に1日どころか2日で回ることも難しいことが判明しました。

ということで、2泊3日で計画しました! 下に載せているのが、この3日間の計画表です。

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そうそう、この2月中に強行した理由がもう一つありました。これも重要な理由で、JRのトクトクきっぷの「冬の関西1デイパス」が、2022年2月28日までしか使えないのでした。

このスタンプラリーでは、少なくとも23駅でスタンプをもらう必要があります。駅によっては、スタンプを駅の改札口の外に設置してあるところもありました。そこで、乗り降り自由なフリーパス的チケットを探していたところ、この「冬の関西1デイパス」があったのでした。

きちんと計算していたわけではありませんが、乗って降りてを繰り返した場合、もっと運賃がかかるだろう、という目算のもと、この「冬の関西1デイパス」を購入してスタンプ集めの旅を強行しようと思ったわけです。

結果、3日間の運賃は29,870円と3万円以内に留めることができました。特急を使わないですとか、指定席券を買わないなど、もっと安くする方法はあったでしょうが、そうするとさらにもう1日必要になってきた可能性もあります。

もちろん、時刻表に精通しておられる方なら、2日で回るという自信のある方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまで電車の素人が立てた計画です。笑ってご容赦いただきたいと思います。

なお、駅に到着してから駅を出発するまでは、原則として最低でも15分の間隔をおくことにしました。スタンプをもらうのに手間取る可能性があるのと、トイレに行く時間を確保するためです。とくに、「京都駅」や「天王寺駅」など複数の改札があり、乗り換えに時間がかかる駅は、あまりタイトなスケジュールにしていると、計画が破綻する可能性がありましたので。

1日目(2022.2.23) 「茨木駅」から「紀伊勝浦駅」まで

朝は5時に起床し、出発の準備を整えました。自宅からJR「茨木駅」までは、近鉄バスを利用します。7時に出発し、「茨木駅」には7時18分ごろに到着しました。

7時33分発の電車に乗る予定でしたので、駅の改札前にあるセブンイレブンJR茨木駅改札口店で飲み物とポッキー、スナックパンを購入しました。タイトなスケジュールなので、もしかすると昼食を食べる時間がないかもしれないからです。

さて、「冬の関西1デイパス」を使って改札を通ります。7時33分発の前の、7時29分発に乗ることができました。次の「JR総持寺駅」には、わずか2分で到着です。

JR総持寺駅

7時31分、「JR総持寺駅」に到着しました。

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※「JR総持寺駅」

ここは高架駅なので、改札口は1階になります。降りていくと、おじさんの駅員さんでした。スタンプをお願いすると、「外にもあるんですよ」と少し面倒くさそうな雰囲気ながらも、押してくださいました。実は改札の外にもスタンプは設置されていて、自分で押すこともできたのですね。しかし、納経帳の提示を求められることもなく、すんなりと終わりました。

第二十二番札所 総持寺のスタンプをGETしました!

ホームに戻ると、7時35分発の電車に間に合いました。7時50分発に乗る予定でしたので、すでに15分の貯金ができました。

7時35分、「JR総持寺駅」を出発します。

電車は、7時41分に「高槻駅」に到着しました。ここで不思議な現象が起こります。普通電車が、普通電車に追い抜かれるという現象です。そこで、もともと乗っていた「京都」行の普通電車から、「米原」行の普通電車に乗り換えました。

7時43分、「高槻駅」を出発します。

向日町駅

7時57分、「向日町駅」に到着しました。

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※「向日町駅」

向日町駅」は古い駅なので、地下通路で西側にある改札口まで行くことになります。駅員さんはお姉さんでした。しかし、スタンプをお願いすると結構厳しめのことを言われます。納経帳を見せると、納得してもらえました。

第二十番札所 善峯寺のスタンプをGETしました!

ここも小さな駅だったので、スムーズに次の電車に乗ることができました。予定より30分早い、8時2分発の電車です。

京都駅

8時10分、「京都駅」に到着しました。

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※「京都駅」

京都駅」は大きい駅である上に、人が多いのでスタンプをもらうのが一苦労です。改札口も複数あり、前回スタンプをもらった際に苦労しました。スタンプがもらえるのは、烏丸中央口です。皆さんも気をつけてください。

京都駅」に来たのも久しぶりで、初め間違って八条口方面に進んでしまいましたが、ちゃんと烏丸中央口に到着することができました。駅員さんは、お兄さんでした。私の前に、おばあさんが話しかけておられたので待ちます。どうやら醍醐寺に行くにはどこのバス停から乗ったらいいのか聞いておられたようでしたが、駅員さんは「バスのことは分からない」と、にべもない返事でした。せめて観光案内所やバスの案内所の場所くらいは憶えておいて、教えてあげてもいいのではないかと思います。

前の「向日町駅」の反省から、今回からはきちんと納経帳を出してお願いすることにしました。ここでは第十五番から第十九番までの5か寺のスタンプをもらうことができます。最初にパラパラとご朱印をお見せしましたが、「一緒に確認しましょう」ということで、一つずつページを確認しながら、スタンプを押していただきました。

第十五番札所 今熊野観音寺、第十六番札所 清水寺、第十七番札所 六波羅蜜寺、第十八番札所 六角堂頂法寺、第十九番札所 革堂行願寺のスタンプをGETしました!

9番線に移動し、「奈良」行の区間快速に乗り込みます。

8時33分、「京都駅」を出発しました。

ところが、「東福寺駅」を出た直後、電車が踏切の途中で停まってしまいました。何でも、緊急停止信号を受信したために停止しました、とのことでした。これが結構長い間停まっていて、踏切で待っていた人は何人か諦めて別の道へと行ってしまわれたくらいです。10分以上停車していたと思います。

その後、出発しましたが、どうもその後の情報では琵琶湖線で列車とお客さんが接触して、緊急停止信号が出た、ということでした。それでなぜ奈良線の電車が緊急停止しなければいけないのか、謎です。

宇治駅

9時4分ごろ、約12分遅れで「宇治駅」に到着しました。

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※「宇治駅」

改札は2階の連絡橋にあります。おじさんの駅員さんでした。

ここのおじさんが一番厳しくて、納経帳を出して「スタンプをお願いします」と言っても、「行ってないとだめです」と言うので、「行きました」と納経帳を開いても、「行ってないとだめです」の一点張りでした。まあ、怒っているわけではなく、呆れているような感じの笑顔ではありましたが。結局はご朱印を見ていただき、押してもらいましたが、ちょっともらう側としては気分がよくなかったですね。

ぶっちゃけた話、JRサイドにとっては、お寺に行ったかどうかよりも、電車を使ったかどうかの方が重要だと思うんですよね。それだけJRにお金を落としているわけですから。

前回私がスタンプラリーを集めた際は完全に車遍路だったので、はっきり言ってJRには1銭も落としていません。それと比較するならば、今回私は3日間でJRに3万円近く使っているわけですから、JRにとっては太客と言えるでしょう。そういう相手が気持ちよくスタンプを集めることができれば、またJRを利用しようと思うかもしれません。極論を言えば、JRに乗っている段階で、気持ちよくスタンプを押してくれたらいいと思います。その方がJRにとっても営業戦略として上策になると思うのですが。

第十番札所 三室戸寺のスタンプをGETしました!

ホームに戻り、「奈良」行の電車を待ちます。9時21分発のみやこ路快速があったので、それを待ちました。これも結局約12分遅れで到着し、9時33分、「宇治駅」を出発しました。

奈良駅

10時2分ごろ、「奈良駅」に到着しました。

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※「奈良駅」

奈良駅」も高架駅なので、1階の改札まで降りていきました。県庁所在地の名前を冠しているので、「奈良駅」も大きい駅かと想像していましたが、「京都駅」と比べるとそうでもありません。むしろ、意外と小さいなという印象を持ちました。

改札口の駅員さんはお姉さんで、「宇治駅」の反省から積極的に納経帳を見せてスタンプを押してもらいました。私は興福寺と言ったのですが、お姉さんは南円堂とおっしゃっていたので、もしかすると興福寺の中に南円堂があることをご存知なかったかもしれません。まあ、私も最近になって知るようになったのですから、人のことは言えませんが。

第九番札所 南円堂のスタンプをGETしました!

ホームに戻り、今度は天王寺方面を目指します。

10時15分、大和路快速に乗り、「奈良駅」を出発しました。

天王寺駅

10時49分、「天王寺駅」に到着しました。

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※「天王寺駅」

天王寺駅」は特殊な構造で、私が到着した16番線は半地下構造になっています。中央改札口は上に上がるので、2階かと思ったら実は1階で、改札を出ると地上部に出ることができます。

中央改札口の駅員さんは、お姉さんでした。おばあさんと同じタイミングになったので、順番をお譲りしました。おばあさんは大和路快速の時間を何回も確認しておられました。「11時30分」と「11時半」で若干通じていない感じがありました。

ここでも先に納経帳を用意しておきましたが、とくに細かいチェックはなく、一気にスタンプを押してくださいました。

第五番札所 葛井寺、第六番札所 南法華寺壷阪寺)、第七番札所 岡寺龍蓋寺)、第八番札所 長谷寺の4か寺のスタンプをGETしました!

天王寺駅」到着の段階で、時間の貯金が44分になっていました。次は12時10分発の電車に乗れば十分なので、1時間前後の余裕があります。そこで、この天王寺界隈で食事をとることにしました。

最初は隣接するMIOで食事をとろうかと考えたのですが、中に入ってみるとものすごく混んでいました。さすが大阪のキタ、ミナミに次ぐ繁華街です。皆さん、コロナは怖くないのでしょうか。私は普通の不織布マスクの上に、ウレタンマスクを着けるという二段階マスクで対応していたのですが、ビビり過ぎでしょうか。

ということで、入ってすぐにMIOを断念し、駅の北側に回りました。北側、信号を渡ったところにマクドナルドがあることを知っていましたし、他にも店があると思ったからです。

ところが、まだ11時になったばかりだというのに、マクドナルド天王寺北口店は行列ができています。早いですね。3軒隣はロッテリア天王寺駅北口店なのですが、こちらは空いていました。しかし、ロッテリアかあ、という感じです。ちょっと目を凝らすと、30メートルほど東に、天下一品があるではありませんか。というわけで、天下一品天王寺北口店に入ることにしました。

京都の学校に通っていたころは天下一品もちょくちょく行っていましたが、しばらく和歌山で暮らしていたので、とんと行っていませんでした。何年ぶりでしょうか。

ラーメン(あっさり)とギョウザとライスのセットにしました。1,160円です。どこでもそうなのか分かりませんが、ラーメンが普通麺か細麺か選べるようになっていました。せっかくなので、細麺にしました。こってりにせずにあっさりにしたので邪道と言われそうですが、私はずっと昔からあっさり派です。

まあ、想像していたとおりの味で、普通においしかったです。しかし、1,160円というのは結構高いように思います。昔、京都で食べていたときは(※約30年前)700円くらいで同じものが食べられたように思います。これなら、月曜日にイオンモール茨木のどうとんぼり神座で食べたものの方が数倍よかったですね。同じラーメン、ライス、ギョウザのセットにウーロン茶がついて、1,070円でしたから。もっとも、天王寺の駅前というショバ代が入っているのかもしれませんが。

食べ終わり、駅へと戻ります。ダイヤを調べると、どうやら11時34分発の「日根野」行の区間快速に乗れば、「和泉府中駅」に早めに着きそうでした。というわけで、駅に戻ります。

1階の阪和線乗り場、4番線に電車が停まっていました。トイレを済ませ、電車に乗り込みます。

11時34分、「天王寺駅」を出発しました。

和泉府中駅

11時58分、「和泉府中駅」に到着しました。

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※「和泉府中駅」

和泉府中駅」の改札口も、2階の連絡橋部分にあります。お兄さんの駅員さんに、スタンプを押していただきました。

第四番札所 施福寺槇尾寺)のスタンプをGETしました!

ここも比較的小さな駅だったので、すぐにホームに戻れます。駅員さんに、紀州路快速は何両目から何両目かを聞きました。この辺では関空快速と紀州路快速が合体して走っており、「日根野駅」で切り離されます。「和歌山」行の紀州路快速は5両目から8両目、後ろ側でした。余りに久しぶりに乗るので忘れてしまっていました。

12時4分、「和泉府中駅」を出発しました。

紀州路快速は、12時52分に「和歌山駅」に到着しました。「和歌山駅」到着の段階で45分の貯金です。

ここで和歌山線に乗り換えて「粉河駅」を目指すのですが、何と12時55分発があるということで、走れば間に合う時間でした。

必死で走ります。和歌山線の乗り場は7番乗り場でしたが、ここはなぜか自動改札機があります。「冬の関西1デイパス」を通すとすんなりと通れました。何とか、12時55分発に乗り込み、「和歌山駅」を出発しました。

和歌山線はワンマンの電車で、ほとんどの駅が無人駅になっています。2両編成でしたが、無人駅では1両目の前の扉からしか乗り降りができません。早速、「和歌山駅」の次の「田井ノ瀬駅」で、降りそびれかけた若者のグループがいました。私はたまたま1両目に乗っていたので、とくに何も考えなくても大丈夫でした。

粉河駅

13時26分、「粉河駅」に到着しました。

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※「粉河駅」

「冬の関西1デイパス」を見せて電車を降りました。「粉河駅」も無人駅です。この辺では比較的人口の多い地域だと思うのですが、ここも無人駅なんだなあ、と感慨深くなります。

無人駅なので、スタンプは改札の外にありました。おそらく関係ない人も押していくのか、スタンプがだいぶへたっていて、文字が不鮮明です。

第三番札所 粉河寺のスタンプをGETしました!

和歌山」行の電車は、15時台になると本数も増えますが、11時台から14時台までは1時間に1本しかありません。次は、14時発ということになります。外にも出てみましたが、とくに何もありませんでした。粉河寺までは約1kmですが、大門から本堂まで結構あります。さすがに参拝するほどの時間はなく、結局ホームで待っていました。

14時ちょうど、「粉河駅」を出発しました。

和歌山駅

14時36分、「和歌山駅」に到着しました。

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※「和歌山駅」

計画していたよりも、58分早く「和歌山駅」に戻ってこれました。しかし、「紀伊勝浦駅」に行くには特急に乗るのがベストで、次に「紀伊勝浦駅」まで行く特急は16時18分発でした。この「和歌山駅」で時間をつぶすしかなさそうです。

その前に、中央改札口でおじさんの駅員さんにスタンプを押していただきました。

第二番札所 紀三井寺のスタンプをGETしました!

和歌山には18年も住んでいました。土地勘があります。駅前には近鉄百貨店もありますから、何とでもなるでしょう。

まずは、みどりの窓口に特急の切符を買いに行きます。「和歌山駅」から「紀伊勝浦駅」までの特急券と指定席券のみならず、乗車券も必要です。実は「冬の関西1デイパス」は、南は「和歌山駅」までしかカバーしていないのです。

みどりの窓口は2人お姉さんがいらっしゃり、1人は空いていたので、すぐに購入することができました。コロナ禍なので、「なるべく周りに人がいないところでお願いします」という変な申し出にも、応じてくださいました。あわせて、翌日の「紀伊勝浦駅」からの切符も購入しました。そこまで買わなくていいのですが、特急券と指定席券に合わせて、乗車券も「新大阪駅」まで購入しました。かなりJRの売り上げに貢献しています。

私が乗る特急くろしお17号は16時18分に「和歌山駅」を出発します。切符を購入しても、まだ1時間以上ありました。ということで、隣の近鉄百貨店に向かいます。

近鉄百貨店にはいくつか喫茶スペースがありますが、私が最初に向かった3階のモロゾフは順番待ちをしていたので、4階の英國屋に行きました。3階と異なり、4階はガラガラでした。4階は紳士服がメインとなるフロアですので、空いていたのかもしれません。お腹は空いていませんでしたが、チョコバナナカップケーキとカフェオレのセット935円を頼みました。

さすがに百貨店の喫茶室で、店員さんも人数が多く、丁寧でいいですね。

後から隣のテーブルにやってきた20歳代くらいの若者2人組のうちの1人が、なぜかカレーライスを頼んでいたのが驚きでした。こんなところで食べなくても、近くにCoCo壱があるんですけどね。

16時ちょっと前、混んできたので英國屋を後にします。「和歌山駅」へと向かいました。

ここからは、新しく買った切符で構内へと入ります。最初間違って、別のホームで待とうとしてしまいました。

16時18分、特急くろしお17号に乗り込み、「和歌山駅」を出発しました。

紀伊勝浦駅」到着は19時10分の予定です。約3時間、本を読んだりゲームをしたり、寝たりしました。窓の外の景色は、いつの間にか夕景から夜景へと変わっていました。さすがに本州最南端、結構海沿いを走る列車なので、ほとんど真っ暗な闇が広がっていました。

紀伊勝浦駅

19時10分、「紀伊勝浦駅」に到着しました。うっかりして、写真を撮るのを忘れてしまいました。

勝浦には、車で何回も来たことがあります。マグロを食べられるお店がいくつもあり、また、ホテル浦島を日帰り入浴で利用したのでした。電車で来たのは初めてです。

改札は2階の橋の部分にありました。降りる人も数名ほどしかおらず、やはり寂れている印象です。もっとも、ここに来るのであればもう1本早い電車で来る人が多いと思います。

改札におられた駅員のお兄さんは非常に丁寧な方で、一人ずつ切符を直接手で受け取っておられました。スタンプをお願いすると、とくに納経帳を見るでもなく、すぐに対応してくださいました。これです、こういうホスピタリティこそJRの発展に必要だと思いますよ。次にまた利用しようと思いますからね。

第一番札所 青岸渡寺のスタンプをGETしました!

2階の部分から北口に出る方法が分からず、また改札に戻って聞きましたが、これにも丁寧に対応してくださいました。お名前は分かりませんが、2月23日の19時過ぎに「紀伊勝浦駅」を担当していた駅員さんは、他の駅員さんの模範となる方だと思いますよ、JR西日本さん。

この日泊まるホテルは北口からすぐのところにある、ホテル&レンタカー660です。「和歌山駅」で到着が19時過ぎになることを伝えていましたので、スムーズにチェックインできました。素泊まりでしたが、食事は、ホテル内にある駅裏食堂で食べることができるようです。

とりあえず部屋に荷物を置きにいき、すぐに1階に戻って食堂に行きました。女性の店員さんが2人いらっしゃいましたが、1人は日本人ではなかったようです。田舎なので、対応も割とのんびりしていました。

お店に入って席に座ったとき、ちょうどその外国人女性店員さんが他の方に料理を運んでいるところだったので、「ちょっと待っててください」と言われたのですが、急ぐでもなく悠然とお箸とお手拭きを持ってこられました。しかも、お水は言わないと持ってきてくださいませんでした。もっともこれは、私の後から来たお客さんに対しても同様だったので、そういうシステムなのかもしれませんが……。しかし、お水くらいは最初に出してもバチは当たらないと思います。

また、生マグロ丼1,200円にしたのですが、これも出てくるまで意外と時間がかかりました。イメージでは、どんぶりにご飯を入れ、マグロを載せてタレをかけるだけだと思うのですが……。味も特別おいしいということもなく、普通でした。私はお腹があまり空いていなかったので逆によかったのですが、ご飯も少なめです。あれで1,200円だと、大阪の人ならば結構な人が怒り出すのではないでしょうか。

その後、朝食の買い出しに向かいます。ホテルから350メートルほど西にある国道42号線沿いの、ローソン勝浦町朝日店へと行きました。まあ、四国八十八ヶ所を巡っていたときと同じようなパンを買います。サラダも買いました。あと、ヨーグルトドリンクも購入しました。夏の経験で、お腹の調子が悪くなる原因の一つは乳酸菌不足だと気づいたからです。

ホテルに戻り、すぐに大浴場へと向かいました。それほど大きなお風呂ではありませんが、他にお客さんがおらず、貸し切り状態でゆっくりできました。

部屋に戻り、翌日の準備を整えます。テレビも面白くなかったので、早めに就寝しました。

1泊目の宿情報

ホテル&レンタカー660

シングルルーム(禁煙) 

宿泊費:5,500円

室内に冷蔵庫・バス・トイレあり

WiFiあり

大浴場あり。温泉

洗濯機・乾燥機なし

アクセス:JR「紀伊勝浦駅」から徒歩2分

コンビニ:徒歩5分

スタッフの対応は普通。大浴場があり温泉。この値段でこの設備ならかなり評価できる。冷蔵庫は使用時にスイッチを入れる必要がある

2日目(2022.2.24) 「紀伊勝浦駅」から「天橋立駅」まで

この日は、近畿のほぼ南端から北端まで移動しないといけません。また京都府北部はしばらく大雪がつづいていたので、電車がきちんと動いているかどうかも不安でした。

とりあえず4時30分に起床しました。6時46分「紀伊勝浦駅」発の特急に乗るためです。冷蔵庫から前日に購入した野菜サラダを取り出し、食べ始めます。ちょっと違和感を覚えました。冷たくないのです。そう、冷蔵庫はスイッチが入っていなかったのでした! サラダはともかく、ヨーグルトドリンクもあります。10度以下で要冷蔵と書いてありました。泣く泣く、ヨーグルトドリンクは諦めます。お腹を壊してしまっては、元も子もありませんからね。

6時30分ごろホテルをチェックアウトし、「紀伊勝浦駅」に向かいました。近畿のほぼ南端といえど、さすがに早朝は寒いです。

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※「紀伊勝浦駅」ホームの電光掲示板

紀伊勝浦駅」の写真を撮っていなかったことに気がつき、慌てて撮ったのがこの写真です。奥に見えているのがホテル&レンタカー660です。

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※「紀伊勝浦駅」

JRは駅名看板の数が少ないですね。ホームに多くても2個、下手したら1個しかありません。列車到着直前に慌てて探したのですが見つからず、こんなものしか撮れませんでした。

6時46分、特急くろしお12号に乗り込み、「紀伊勝浦駅」を出発しました。

出発直後、朝日の写真を撮っていました。6時50分です。

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※朝日

「紀伊勝浦駅」から「新大阪駅」まで、特急で約4時間かかります。新幹線なら「新大阪駅」から「鹿児島中央駅」まで行ける時間です。今回も寝たり、本を読んだり、ゲームをしたりしました。

10時50分、「新大阪駅」に到着しました。

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※「新大阪駅」

ここでもスタンプをもらうことはできますが、大きな駅で乗り換えにも時間がかかると思い、もらう予定は立てていませんでした。いったん改札を出て、「冬の関西1デイパス」を使って再度入構します。トイレに行き、神戸方面のホームへと向かいました。

11時9分、新快速に乗り込み、「新大阪駅」を出発しました。

姫路駅

12時17分、「姫路駅」に到着しました。「姫路駅」の写真を完全に撮り忘れてしまっていました。

とりあえずトイレに行き、中央改札口に向かいました。ここも、以前に東改札口でスタンプをもらおうとして、中央改札口だと教えてもらったことがあります。ですので、今回は迷わずに中央改札口に向かいました。

お兄さんの駅員さんに、納経帳を取り出しながらスタンプをお願いしました。「どこのお寺ですか?」と聞かれたので、思わず「25番、26番だったかな?」と答えてしまったのですが、第二十六番札所の一乗寺と第二十七番札所の圓教寺でした。せめて事前に見直しておくべきでした。まあ、納経帳があったのでスムーズに押してくださいましたが。

第二十六番札所 一乗寺、第二十七番札所 圓教寺のスタンプをGETしました!

次の列車が12時42分発に乗る予定だったので、少しだけ時間がありました。何か食べ物を探していると、御座候があるではありませんか。いわゆる回転焼きのお店ですね。

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」を見ていると、回転焼きがついつい食べたくなるのですが、私の家の近くには売っているところがありません。それでついつい、イオンで冷凍の回転焼きを買ってしまったくらいです。もちろん、お店で売っているならばそれを食べる方がおいしいに決まっています。というわけで2個買ってしまいました。2個で190円です。これはドラマ中の大月よりも安い価格設定ですね。

大阪方面へ戻るホームへ移動し、ベンチで回転焼きを食べます。残念ながら焼きたてではなかったのですが、やはりおいしかったです。この回転焼き、朝ドラで「回転焼き」として登場して以来、「今川焼き」だの「大判焼き」だの「御座候」だのいろいろな呼び方があることが話題になりました。

2022年1月26日のNHK「あさイチ」では、福岡出身の博多大吉さんが「回転饅頭」、千葉県成田高等学校出身の増田明美さんは「甘太郎」と呼んでいたと言及しておられたそうです。また、放送中には全国の視聴者から、岡山では「ふうまん」、広島では「二重焼き」、北海道では「おやき」と呼ぶという反響が寄せられたということでした。

ちなみに私が住んでいた和歌山では、「ずぼら焼き」と呼んでいました。これだけ呼び方が地域によって違うというのも、面白いですね。それなのに、全国に普及しているというのは、逆に普遍的なおいしさのあるお菓子だからでしょうか。

ホームで回転焼きを食べ終わった後、まだ大阪方面へ向かう新快速が停まっていましたので、乗り込みます。12時27分発の電車でしたが、どうやら2分ほど出発が遅れていたようです。ラッキーでした。

13時22分、「尼崎駅」に到着しました。

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※「尼崎駅」

ここはJR神戸線、宝塚線、東西線が乗り入れている一大乗り換え駅です。

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※三色の駅名掲示板

ピンクが東西線、青が神戸線、黄色が宝塚線です。これだけの路線が乗り入れているのに、「尼崎駅」を終点や始発とする電車はないように思います。なかなか珍しい駅ですね。

トイレは2階の橋のところにありました。「尼崎駅」到着の段階で15分の貯金ができており、次の出発は13時44分でよかったので、少し余裕がありました。2階の橋の部分にはいくつかお店もあり、うどん・そばのお店もあったので、頑張れば食べることもできたかもしれません。しかし、混んでいたこともあり、やめておきました。

結果的に、早くホームに降りることができ、1本早い電車に乗ることができました。

13時29分、「尼崎駅」を出発しました。

区間快速は途中、2駅停まりました。

中山寺駅

13時44分、「中山寺駅」に到着しました。

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※「中山寺駅」

この駅も改札口は2階の橋のところにあります。駅員のお兄さんは、スムーズに押してくださいました。

第二十四番札所 中山寺のスタンプをGETしました!

ちなみにこの「中山寺駅」ですが、中山寺までは10分以上歩かないといけません。阪急電鉄の「中山観音駅」の方が圧倒的に中山寺まで近いので、阪急を選べる方はぜひ阪急にお乗りください。

せっかく早く「中山寺駅」に着いたのですが、次に「相野駅」まで行く電車は、結局14時14分でした。「三田駅」まで行く電車の本数はあるのですが、「篠山口駅」まで行く電車の本数は少ないのです。これと分かっていれば、「尼崎駅」でゆっくりとそばでも食べてくればよかったですね。まあ、仕方がありません。

北口に出ても南口に出てもあるのはせいぜいコンビニくらいで、仕方なくホームで待っていました。ただ、ここで念のためホテルに電話で確認をしておくことにしました。今までも予約がとれていなかったことはなかったのですが、心配性なので結構予約確認の電話をするのです。

この日泊まる天橋立ホテルは、「天橋立駅」のすぐ傍です。電話をすると、女性スタッフの方が出てくださり、すぐに予約の確認をしてくださいました。また、雪の状況を聞いてみると、わざわざ電車のことまで調べてくださいました。どうやら、京都丹後鉄道のダイヤに遅れは発生しているものの、無事に動いている、ということでした。

この日も素泊まりでお願いしていたので、夕食を食べるところが近くにあるかうかがいます。観光地なのであるのかと思っていましたが、夜は閉まるところが多いようです。ホテルの隣のオーベルジュ天橋立のレストランは、予約なしでも食べることができると紹介してくださいました。まあ、他に選択肢がないなら仕方ないですね。オーベルジュなのに、予約なしで食べられる、というのが少し不思議でしたが。

これで夜の心配はなくなりました。ホームで電車を待ちます。

14時14分、「中山寺駅」を出発しました。

相野駅

14時58分、「相野駅」に到着しました。

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※「相野駅」

この駅では、改札口は篠山口方面のホームに付設されていました。駅員さんはお兄さんで、納経帳を見せることなくスタンプを押してくださいました。どちらかと言うと、田舎の駅の方が寛容というかホスピタリティが高いですね。これは業務の忙しさと、反比例するのかもしれません。

第二十五番札所 播州清水寺のスタンプをGETしました!

一度ホームから外に出てみましたが、駅前にはとくに何もありません。仕方なく、ホームで待つことにしました。

時間が夕方に近づいてきたこともあり、高校生がたくさんホームに入ってきます。ホームからは湊川短期大学が見えますが、Googleマップによるとその裏側に三田松聖高等学校がありますので、そこの生徒でしょう。ほとんどの生徒は、宝塚方面のホームで電車を待っていました。

15時17分、「相野駅」を出発しました。

乗ったのは普通電車で、「篠山口駅」までの途中、4駅停車しました。「冬の関西1デイパス」の北限はこの「篠山口駅」なので、ここでまた一度改札口から出て、切符を買い直す必要があります。

15時34分、「篠山口駅」に到着しました。

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※「篠山口駅」

この駅も改札口は2階の橋の部分にあります。いったん外に出ました。ある程度のターミナル駅なのに、無人駅で驚きます。

外に出るとみどりの券売機があったので、そこで切符を買うことにしました。次はJRで「福知山駅」まで行きます。特急こうのとり15号に乗るつもりなので、乗車券860円、特急券・指定席券で990円を支払いました。

16時3分発なので、ちょっと駅の北口、南口をのぞいてみましたが、とくにこれといったものはありませんでした。ファストフード店でもあれば、軽くお茶でもできるのですが。

結局ホームで時間をつぶします。

16時3分、特急こうのとり15号に乗り込み、「篠山口駅」を出発しました。

次に乗り換える「福知山駅」までは、40分少々かかります。意外と遠いなあ、と思いました。この辺から雪が降ったり積もったりしているのかと思いましたが、結局「福知山駅」に着いても雪はまったく積もっていませんでした。

16時46分、「福知山駅」に到着しました。

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※「福知山駅」

特急こうのとりは、2020年に放送されたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」にあやかってか、戦国武将の絵が描かれています。

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※波多野秀治

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※細川忠興

明智光秀もあったのでしょうが、探す余裕がありませんでした。不慣れな土地なので、次の電車への乗り換えを急ぐ必要があります。

福知山駅」は高架駅で、改札口は1階にありました。改札を出て、京都丹後鉄道の乗り場を目指します。同じ駅ビル内に併設されていて、また2階に上がっていくと、切符売り場がありました。

福知山駅」から「宮津駅」を経由して、「天橋立駅」まで800円です。「宮津駅」で乗り換える必要がありますが、意外と安いですよね。

改札は有人改札で、スタンプを押すやり方です。通る際に「17時12分発です」と教えてくださったので、「遅れていないのですか?」と聞くと、「遅れは解消しました」とのことでした。

ホームまで登っていきます。結構人が待っています。不思議と男子学生はいないのに、女子学生が多かったように思います。女子校でもあるのでしょうか。

やって来た電車はおそらくJRから払い下げられた旧式の車両なのでしょう。ボックス席が主体となっています。私もボックス席に座りましたが、幸い空いていたので独り占めできました。

17時12分、「福知山駅」を出発しました。

福知山の市街地を抜けて、列車は走っていきます。電車ではなく列車と書いたのは、乗ったのが電車ではなくディーゼル機関車だからです。大学の後輩でこの辺出身の子が何人かいましたが、彼らは「汽車」と呼んでいました。

地方に行くと、JRでも電車ではなくディーゼル機関車が走っているところが、今でも多くあります。

北に進めば進むほど、積雪が残っているところが多くなってきました。途中、スゴイところがありました。ここで17時38分です。

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※「大江山口内宮駅」

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※「大江山口内宮駅」ホーム

大阪府に住んでいるとここまで雪が積もることはあり得ないので、ついつい写真に撮ってしまいました。

しかし地元の人にとっては日常なのでしょう、私が写真を撮っていると、近くに座っていた女子校生が怪訝な表情で見上げてきました。確かに、この辺の人にとっては雪は珍しいものではなく、むしろ迷惑なものでしょうからね。

18時ちょうど、「宮津駅」に到着しました。

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※「宮津駅」

ここで乗り換えです。「天橋立駅」方面に向かう「豊岡」行の電車は、18時13分発です。この雪の積もった冷凍庫のような「宮津駅」で10分以上待たなければいけません。

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※「西舞鶴」行の車両

「列車」と書きたかったのですが、1両編成だと列にもなっていないですね。やはり「汽車」と書くのがベストなのでしょうか。

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※「宮津駅」の様子

時間が時間だけに、「豊岡」行のホームは結構な人が待っていました。やはり高校生が多いように感じます。働いている方は、自分の自動車で通勤されるのでしょう。

18時13分、「宮津駅」を出発しました。

汽車は混んでいましたが、かろうじて座れました。高校生はあまり座りたがらないようです。

夕闇の中、汽車は進んでいきます。雪の中を夜に走るという経験は、おそらく人生で初めてですね。

天橋立駅

18時18分、「天橋立駅」に到着しました。

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※「天橋立駅」

降りたのは2~3名でした。改札口は反対側のホームで、高架橋を渡っていく必要があります。

駅員のお姉さんに切符を渡し、スタンプをお願いしました。ここも快く押してくださいました。

第二十八番札所 成相寺のスタンプをGETしました!

さて、ホテルは斜め左前にあります。ただ、翌日の朝食を買う必要がありました。改札を出て右側、東に150メートルほど進んだところに、ヤマザキYショップ天橋立店があることを、Googleマップで調べて知っていました。そちらに向かいます。

ネットの口コミでは酷評もありますが、確かにコンビニと思って入るとがっかりするかもしれませんね。電子マネーの類は使えませんし、品揃えも豊富とは言えません。思うに、元々酒屋さんだったところが、昔日の時流に乗ってコンビニ化したというのが実態なのではないでしょうか。ですから、コンビニと思わない方がいいでしょう。

営業時間も19時までということで、何とか間に合った、という感じです。パンはまあヤマザキパンがそこそこありましたので、それとヨーグルト、水を2本買って現金で支払いました。810円だったと思います。

雪道を逆に戻り、ホテルに向かいます。歩道の中心部は歩けるように除雪されていますが、車道側に雪がうず高く積まれています。ホテルは反対側なのですが、横断歩道のように除雪されているところでないと、渡ることができません。結局、駅前の横断歩道を渡りました。

18時30分ごろ、天橋立ホテルに到着しました。宿泊料金が2倍ほどすることもあり、さすがに前日のホテル&レンタカー660よりはかなりグレードが高く感じます。フロントでチェックインを済ませ、オーベルジュのことも確認しました。この時間は混んでいるので19時から19時半ごろがいいと思います、とのことでした。

部屋はなぜか事前に予約していた海側洋室ではなく、和洋室になっていました。まあ、海側でしたし広かったので文句はありませんが。

窓の外はオーシャンビューなのですが、暗くて何も見えません。とりあえずまずは夕食のことを考えないといけませんね。

早速、オーベルジュに電話してみました。すると、今は席が空いている、とのことでした。一応同系列の施設らしいのですが、いったん外に出ないと行けないようです。またダウンコートを着て、外に出ます。

まあ1~2分くらいでしょうか。すぐ隣の建物なので、よかったです。事前に電話をしておいたので、受付もスムーズでした。

席に着いてから、メニューについてちょっと尋ねます。オーベルジュをうたっている以上は、地のものを使っていると思ったからです。予約なしでも注文できる通常メニューというのがあり、牛ロースステーキや真鯛と小海老のポワレなどが載っていました。ステーキが丹波牛なのか、あるいは真鯛や小海老がこの近海のものなのか、せっかくなので地のものを食べたいと思い確認したのでした。

答えは何と、両方とも違うということで、地のものを使ったメニューはない、ということでした。オーベルジュとして事前に予約していたらそうではないのかもしれませんが、予約なしでも注文できるということは、まあ冷凍保存している食材だということですね。

ということで、牛ロースステーキにしました。スープ、ライス、サラダが付いていて、2,800円です。飲み物としてウーロン茶も頼みました。440円だったでしょうか。あわせて3,240円支払っています。よく考えたら、丹波牛150グラムが2,800円かそこらで食べられるはずがないですよね。

先にスープが運ばれてきましたが、野菜を小さく切り刻んだスープで、上品な味付けでした。これはよかったと思います。

しかし、後から運ばれてきたステーキとライスはちょっとイマイチでした。

まず、ステーキはメニューの写真と全然違います。厚みがあって食べ応えがありそうなステーキの写真が載っているのですが、確かに、よく考えると250グラムくらいないとあのボリュームは出ないでしょう。それが150グラムですから、かなり薄いです。ミラノ風カツレツのような感じですね。

ライスも、かなり早い段階で準備したのでしょう。表面が乾いており、湯気も出ていなかったですね。ステーキが焼き上がってからお皿に盛りつけたらいいと思うのですが、おそらくオーダーが入った段階でライスをお皿に盛りつけたのでしょう。ステーキの焼き上がりとのタイムラグで、ライスが残念な感じになったのだと思います。

いずれにせよ、価格に比して満足度は高くなかったですね。あくまで個人的な感想ですが。ステーキ以外の料理を食べた方が、満足度が高くなった可能性はあります。素材よりも料理の腕で勝負できますので。

さて、隣の天橋立ホテルに戻ります。いよいよ温泉タイムですね。19時半は過ぎていましたが、数名の先客がいらっしゃいました。しかし、日帰り入浴もやっているくらいで、立派な温泉です。露天風呂もあります。十分ゆったりとすることができました。

部屋に戻ると、温泉で温まり過ぎていたのか、部屋が暑過ぎて困りました。窓を開けて、氷点下の空気を入れたくらいです。

翌日はそれほど早く起きる必要はありませんが、まあやることもないので早めに就寝しました。

2泊目の宿情報

天橋立ホテル

和洋室(※予約時は海側洋室)

宿泊費:10,450円(※じゃらんポイント4,300ポイントを使用して6,150円)

室内に冷蔵庫・バス・トイレあり

WiFiあり

大浴場あり。温泉

洗濯機・乾燥機なし

アクセス:京都丹後鉄道「天橋立駅」から徒歩1分

コンビニ:徒歩3分(24時間営業ではないので営業時間に注意!)

スタッフの対応は普通。大浴場があり温泉。温泉は広くて気持ちがいい。温泉旅館という雰囲気で、立派な売店もある

3日目(2022.2.25) 「天橋立駅」から「茨木駅」まで

5時半に起床して、前日にヤマザキYショップで購入したパンを食べます。アメニティが充実しており、コーヒーと緑茶と両方いただきました。

そして迂闊なことに前日にヨーグルトを購入して冷蔵庫に入れていたのですが、食べるのを忘れていました。そのまま出発してしまったのですが、こういうのってホテルから連絡等来ないものなんですね。四国でも宇和島第一ホテルで飲み物を忘れたことがあったのですが、とくに連絡はありませんでした。財布とかそういう大事なものの時だけ連絡があるのでしょうか。

前日は暗くて分かりませんでしたが、カーテンを開けると目の前に天橋立が広がっていました。素晴らしい景色です。こういった景色を堪能して、もっとゆっくり泊まるべきホテルだと思いました。

7時50分、ホテルをチェックアウトしました。外から撮った写真を載せておきます。

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※天橋立ホテル

駅前はこんな感じです。

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※「天橋立駅」前

雪がとけて水っぽくなっているところが滑ります。気をつけて歩いていきました。小学生と中学生らしき男子がいたのですが、バスか何かで通学しているのでしょう。

飲み物を買おうと思っていたのですが、コンビニはやめておきました。とりあえず、喉も乾いていなかったので飲み物なしでしのぎます。

まずは「西舞鶴駅」まで、650円の切符を購入しました。改札口にはどなたもおられず、勝手に中に入ります。

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※「天橋立駅」ホーム

寒いなか、10分以上待ちました。じっとしていると寒いので、自然に身体が揺れます。汽車がやって来ると、ほっとしました。

8時7分、「天橋立駅」を出発しました。

汽車はすぐ次の「宮津駅」で5~6分停車していました。他の路線との待ち合わせの関係でしょう。そんなこんなもあり、「西舞鶴駅」までは意外と時間がかかります。

8時54分、「西舞鶴駅」に到着しました。

京都丹後鉄道の「西舞鶴駅」から、JRの「西舞鶴駅」へと移動しなければいけません。まずは京都丹後鉄道の改札口を後にしました。

どうも連絡口というのがあったようなのですが、スマホでモバイルSuicaを使うために、一度2階へと上がります。JRの改札口は、2階の橋の部分にありました。念のため、改札口にいた駅員さんに「東舞鶴駅」でもモバイルSuicaが使えるか確認しました。使えるということで、スマホをかざして改札を通ります。

写真に撮っていませんが、地方の駅では自動改札機のような大きな機械ではなく、ICOCAやSuicaといったICカードの読み取りに特化した機械を設置していました。紙の切符は今までどおり人間が回収するというわけですが、おそらく自動改札機を設置して維持するよりも、コストがかからないのでしょう。

改札から下に降りて、ホームへ行きました。

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※JR「西舞鶴駅」

電光掲示板があったのでホームで電車を待っていたのですが、どうやら違う番線で待っていたようでした。早めに気づいてよかったです。どおりで、他の人が誰も来ないなと思ったわけです。

9時14分、「西舞鶴駅」を出発しました。

西舞鶴駅」と「東舞鶴駅」の間はわずか6分しかかかりません。乗り換えのために「西舞鶴駅」で20分も待っていたのが馬鹿らしい感じですね。

東舞鶴駅

9時20分、「東舞鶴駅」に到着しました。

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※「東舞鶴駅」

この駅も高架駅になっています。改札口は1階になります。スマホのモバイルSuicaで210円の運賃を支払い、改札を出ました。

まずは、ここから「亀岡駅」までの特急の切符を買わなければなりません。見るとみどりの券売機もありますが、なぜか使用禁止になっています。隣にみどりの窓口があったので、そこに並びました。

出張らしきキャリーバッグを横に置いたおじさんが窓口で切符を購入しておられ、私の前にはラフな格好をしたおじさんが待っておられます。ところが切符を買っているおじさんの長いこと長いこと。10分くらいは待っていたような気がします。

どうも様子を見ていると、後から後から注文を追加しているような感じでした。先に指定席券がいるならそう言っておけばいいのに、後から追加していたようです。また、「札幌」という言葉が聞こえてきましたので、めちゃくちゃ遠方まで行かれるようでした。

次のラフな格好をしたおじさんは翌日に使用する切符のようで、すぐに買い終わっておられました。うん、普通はこんなもんでしょう。

私も要件のみをスパスパと伝え、切符を購入します。特急まいづる6号の「亀岡駅」までの乗車券と特急券・指定席券です。3,040円でした。

ついでで申し訳なかったのですが、私の後ろにはどなたも並んでいなかったので、スタンプもお願いしました。

第二十九番札所 松尾寺のスタンプをGETしました!

特急まいづる6号は10時27分発です。切符を購入してからでも、まだ1時間近く時間がありました。この辺は汽車の本数が少ないので、この待ち時間は致し方なかったのです。

東舞鶴駅」到着前に、Googleマップで駅前にあるホテル アルスタインに喫茶室があることを調べていました。1日目の近鉄百貨店のように、そこで優雅に過ごすことにします。

舞鶴市内も雪は結構残っています。何回も滑りかけました。

やっとの思いでホテル アルスタインにたどり着きました。ところが、よく見るとカフェの営業時間は11時からと書いてあります。いやいや遅すぎるやろ~、と思いながら、ホテル アルスタインを後にしました。

大きな駐車場をはさんで、らぽーるというショッピングモールがありました。そこを見ると、マクドナルドのマークが出ています。マクドナルドでも全然OKと思って近づいていきましたが、どうやらショッピングモールの開業時間が10時のようでした。この段階で9時45分ごろだったので、諦めます。

コンビニエンスストアの隆盛による功罪の一つに、喫茶店の衰退が挙げられると思います。おそらく昔はこういう駅の近くには喫茶店が何軒もあって、次の汽車を待つ人たちが時間をつぶしていたと思います。ところが、飲み物はコンビニで買えば百数十円で買えてしまいます。わざわざ喫茶店で何百円も払って、コーヒーを飲もうという人が減ってきたのでしょうね。結果として私のような喫茶店難民が生まれるわけです。

もう諦めて、ホームで待つことにしました。

ところが、これが結果オーライで、特急まいづる6号は始発だからか10時過ぎにはもう乗ることができたのです。早くに乗り込み、ゆっくりとすることができました。

10時27分、特急まいづる6号は「東舞鶴駅」を出発しました。

この特急は、途中の「綾部駅」で進行方向が逆になります。いわゆるスイッチバックというやつですね。そのため、最初は後ろ向きに進む形となりました。

6分ほどで「西舞鶴駅」に到着しました。ところが、なかなか出発しません。何でも、「ご乗車のお客さまをお待ちするため、停車しております」とのことでした。

これ、ちょっと問題ありますよね。誰が悪いのでしょうか。

例えば飛行機でも、後からグラウンドスタッフに連れられて駆け込んでくる方がいらっしゃいます。これは、間違いなく駆け込んでくる乗客が悪いですよね。途中公共交通機関が遅れたというような事情があったとしても、飛行機に乗る場合はそれを見越してゆとりのあるスケジュールを組んでおかないといけませんので。

翻って今回です。いったい何が起こっていたのでしょうか。20分近く停車していたと思います。アナウンスされたのは、「お客さまをお待ちするため」ということでした。

単純にこの乗客が悪いのか、それともJRが悪いのか、判然としません。仮に連絡していた汽車などが遅れてしまっていたとしたら、そのようにアナウンスするでしょう。つまり、お客さまが単純に遅れてしまった、ということなのでしょうか。

しかしそれにしても、このようなアナウンスでは、後からノコノコと乗り込んできた客が他の客からの冷たい視線に耐えなければいけなくなってしまいます。

また、単純に遅れてしまったとするならば、特急券を購入している大勢の客に迷惑がかかる待ち合わせを20分近くもする必要があるのでしょうか。さらに言うと、出発してから車掌さんが新幹線との連絡をする乗客に、切符の変更の手続きを一組一組にしていました。あまりにも膨大なコストがかかってしまっていると思います。

とにかく、JRも「お客さま」のせいというように一方的に原因を帰して責任逃れをするのではなく、「他の列車との連絡待ち」など、表現に関しては工夫をする必要があると思いました。

真相は薮の中ですが、とにかくモヤモヤした状況でした。

そして特急は、20分ほど遅れて「綾部駅」に到着しました。ここで進行方向が変わります。今まで座っていた感覚では後ろに進んでいましたが、ようやく前に進むわけです。

またここで、京都丹後鉄道の線路を走ってきた特急はしだて2号と連結します。はしだての皆さんをもお待たせしてしまっているわけですよね。何でしょうか、めちゃくちゃVIPの人が遅れて乗ろうとしていたのでしょうか。

結局、その後少し時間を取り返し、12分遅れで「亀岡駅」に到着しました。

亀岡駅

12時1分、「亀岡駅」に到着しました。

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※「亀岡駅」と特急まいづる6号

ここも改札口は2階の橋の部分にあります。改札口の駅員のお兄さんに、納経帳を見せてスタンプを押してもらいました。

第二十一番札所 穴太寺のスタンプをGETしました!

たまたまこの駅から乗る電車が12時17分発しかなく、慌てたり予定を変更したりする必要がなくて助かりました。そして、次に乗る電車はちょっと変わった電車でした。

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※QRトレイン森の京都

何でも、QRトレイン森の京都というらしく、一般社団法人森の京都地域振興社と提携しているラッピング列車のようです。京都の魅力を伝える特殊な列車のようで、「京都駅」に入る際には撮り鉄の人が写真を撮っていたくらいです。

12時17分、「亀岡駅」を出発しました。

QRトレイン森の京都は、保津川に沿って京都へと入っていきます。

12時44分、「京都駅」に到着しました。

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※「京都駅」

京都駅」でもらえるスタンプは、すでにすべて押してもらっています。ここからは、琵琶湖線方面に入ってスタンプを集めていかないといけません。まずは、隣の「山科駅」を目指します。

ここは乗り換え時間がちょっとタイトでした。嵯峨野線のホームが33番線で、そこから人並をかき分けて2階の橋に登り、2番線のホームまで行かなければいけません。スタンプをもらう必要がなかったので、乗り換え時間を8分しか設定していなかったのも厳しかったですね。

何とかトイレにも行き、無事に2番線へとたどり着きました。

12時52分、「京都駅」を出発しました。この区間だけ、座ることができませんでした。

山科駅

12時56分、「山科駅」に到着しました。

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※「山科駅」

この駅も高架駅で、改札口は1階になります。駅員のお兄さんに納経帳を見せて、スタンプを押してもらいました。

第十一番札所 上醍醐・准胝堂のスタンプをGETしました!

ここも小さな駅なので、すぐに次の電車に乗ることができました。

13時5分、「山科駅」を出発しました。

大津駅

13時9分、「大津駅」に到着しました。

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※「大津駅」

大津駅」は、県庁所在地の名前を冠した駅としては意外と小さいです。地下道を通って北改札口へと向かいました。

駅員のお姉さんに、納経帳を見せてスタンプを押してもらいました。

第十四番札所 園城寺三井寺)のスタンプをGETしました!

13時16分、「大津駅」を出発しました。

石山駅

13時21分、「石山駅」に到着しました。

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※「石山駅」

この駅も2階の橋の部分に改札口がありました。改札口の駅員さんはお姉さんで、「行ってきてくださったんですね」という言葉とともに、スタンプを押してくださいました。これですよ、これ! こういう風に言っていただけると、またお金を払ってJRで行こうと思いますよね。他のスタンプ設置駅の駅員さんも、このお姉さんや「那智勝浦駅」のお兄さんを見習っていただきたいと思います。厳しく言うメリットはJRには何もないのですから。

第十二番札所 正法寺岩間寺)、第十三番札所 石山寺のスタンプをGETしました!

次に「石山駅」を出るのは、13時28分の新快速です。予定より23分早い電車ですね。

13時28分、「石山駅」を出発しました。

ところが、この電車は「野洲駅」止まりでした。

13時43分、「野洲駅」に到着です。13時44分、「米原」行の普通電車に乗り換えて「野洲駅」を出発しました。

近江八幡駅

13時52分、「近江八幡駅」に到着しました。

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※「近江八幡駅」

ここまでの電車のなかで、この後早く乗り継いで行けるのか調べてみたのですが、どうしても「安土駅」で30分近い待ち時間が発生してしまいます。急いで行っても仕方がないようでした。ということで、「近江八幡駅」の出発は予定どおり14時52分とし、ここで軽く昼食をとることにしました。

とりあえず、まずは改札口に向かいます。この駅も2階の橋の部分に改札口がありました。駅員のお兄さんに納経帳を見せ、スタンプを押してもらいました。

第三十一番札所 長命寺のスタンプをGETしました!

電車の中で調べていたところ、「近江八幡駅」のすぐ近くにはイオンがあることが分かっていました。改札を出てみると、2階の橋のところから直接イオンの2階に入ることができました。

フロアガイドを見てみると、1階に小さなフードコートがあり、マクドナルドがありました。というわけで、マクドナルド イオン八幡店で昼食をとります。チキンチーズバーガーセット500円をいただきました。

普段マクドナルドで食べるときはポテトをやめてナゲットにするのですが、ここのところポテト騒動が起こっていたので、久しぶりにポテトを食べることにしました。

14時40分ごろ、マクドナルドを後にして駅に戻ります。

14時52分、「近江八幡駅」を出発しました。

安土駅

14時55分、「安土駅」に到着しました。

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※「安土駅」

この駅も改札口は2階にあります。2階に行ってみると、無人駅でした。スタンプは改札口の外にあります。セルフで押しました。

第三十二番札所 観音正寺のスタンプをGETしました!

ここは無人駅なので、みどりの窓口はなく、みどりの券売機がありました。私には関係ありませんが、一人の男性が購入しようとしておられます。何か問題があったのか、コールセンターにつながる受話器をとっておられました。

次の電車は15時21分なので、まだ時間があります。とりあえず私は北口の方から外に出てみました。そんなに格好よくない織田信長像がありました。

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※織田信長像

とくに休憩できそうなところはありません。

そこで、南口にも行ってみました。ここには、相撲をとる力士像があります。しかし、こちらにもゆっくりとできそうなところはありませんでした。

ちょっと北口・南口とうろうろしましたが、その間もみどりの券売機の男性はコールセンターにかけつづけておられました。全然、つながらないようです。

とくにゆっくりできるところもなく、仕方がないのでホームで待ちます。

15時21分、「安土駅」を出発しました。

彦根駅

15時39分、「彦根駅」に到着しました。

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※「彦根駅」

この駅も2階の橋の部分に改札口があります。さすがに湖東の中心都市で、乗降者数も多いように思います。駅のトイレは一つ古いタイプのトイレでしたが、割とキレイです。

駅員のお兄さんにスタンプをいただきます。納経帳を出していたので、すんなりと押してくださいました。これで後は自宅の最寄り駅、「茨木駅」を残すのみとなりました。

第三十番札所 竹生島宝厳寺のスタンプをGETしました!

さて、「茨木駅」まで帰りましょう。もともとの予定では、16時2分発の快速電車で帰る予定でしたが、新快速で「高槻駅」まで行き、乗り換えた方が早く帰れるようです。ということで、15時52分発の新快速に乗ることにしました。前8両が「網干あぼし」行、後ろ4両が「姫路」行だそうです。

15時52分、「彦根駅」を出発しました。

さすがに新快速、と言いたいところですが、それでも「高槻駅」までは1時間以上かかります。

16時56分、「高槻駅」に到着しました。「高槻駅」では新快速電車とその他の電車の停まるホームが違います。急いで移動しました。

17時ちょうど、「高槻駅」を出発しました。

茨木駅

17時5分、「茨木駅」に到着しました。

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※「茨木駅」

まずは改札口から外に出ます。ここがこの旅のゴールですが、最後のスタンプをもらわないといけません。

ということで、改札口の駅員のお兄さんに納経帳を見せ、スタンプをもらいました。満願だったので、「駅名の小印しょういんをください」と言ったのですが、「小印こいんですね」と言われました。

第二十三番札所 勝尾寺のスタンプをGETしました!

これでようやくすべてのスタンプを集めることができました!

乗った電車は33本、3日間に及ぶ電車の旅でした。我ながらくだらないチャレンジをやったものですが、達成感でいっぱいです。よく頑張りました。

 

この旅を通じて思ったことは、鉄道の衰退がまったなしの状況まで来ているな、ということです。JR北海道でも廃線や廃駅がつづいていますが、ニュースで高校生1人だけが使っている駅などが紹介されていました。今回旅したのは近畿圏であるにもかかわらず、そこそこのターミナル駅でも無人駅になっていたり、列車の本数が1時間に1本くらいしかなかったり、とにかく利便性が悪くなる一方のようです。地方の人口減少は歯止めがかかりませんが、そうするとますます鉄道の利用者が減少し、本数を減らしたり運賃を値上げしたりということで、さらに利用者離れが加速していきます。鉄道やバスといった公共交通機関は、学生や老人など、交通弱者が利用する交通手段なので、ぜひとも存続していってもらいたいと思います。JRは1980年代に民営化してしまいましたが、場合によっては国営化に戻す必要もあるかもしれません。

 

さて、今回集めたスタンプカードは、またJRの事務局に送り、今度は手ぬぐいをいただこうと思っています。届いたらまたブログでお伝えしますので、楽しみにしておいてください。

それにしても、時間がもっとあればきちんと西国三十三所を回りたかったですね。

というわけで皆さんも! Let's start the Pilgrimage West!