西国お遍路“行雲流水”

西国三十三所や四国八十八ヶ所を雲のごとく水のごとく巡礼した記録

四国八十八ヶ所 歩き遍路 22日目(2021.8.11) 「菊川」バス停~宇和島第一ホテル

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宇和島城遠景

愛媛県に入り後半戦に突入しましたが、またもや札所のない移動日となりました。しかもこの日以降、天気には泣かされることになります。四国八十八ヶ所歩き遍路の旅、22日目のレポートです!

歩き遍路 22日目 「菊川バス停」から宇和島第一ホテルまで

歩き遍路22日目、8月11日(水)のレポートです。まずは、計画表と実行程表をご覧ください。

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前日は愛媛県最初の札所を打ち、後半戦の順調な滑り出しでしたが、この日はまたまた移動日となります。この旅で5日目の移動日ですね。

この日泊まるホテルまでは35kmもなかったので、6時49分のバスではなく、7時28分に乗ることにしました。ということで、5時に起床して、前日に購入していたローソンの朝食を食べました。

ニュースでは、この日以降雨天がつづくようなことを言っています。以前のレポートでも述べましたが、私は「晴男」なので、何とかなるんじゃないかとこのときはまだ楽観していました。

「菊川バス停」から宇和島第一ホテルまで

7時39分ごろに「菊川」バス停を出発して、宇和島第一ホテルには15時50分ごろに到着しました。休憩や食事の時間を考えると、妥当なペースだと思います。

7時にホテルサンパールをチェックアウトし、いったん向かい側のローソン愛南町御荘平城店に行きます。ローソンで必要な物資を購入後、またホテル側に戻って「南レク御荘公園前」バス停に行きました。いずれも徒歩1~2分くらいで行ける範囲です。

いつだったかはっきりと憶えていないのですが、愛媛県は横断歩道での車の停車率が日本一低いというニュースをやっていました。本当にそのとおりで、横断歩道を渡ろうとしてもなかなか停まってくれませんでした。

7時15分ごろにはバス停に到着です。7時31分、3分遅れでバスがやって来ました。ここでちょっと驚いたのが、高速バスのようないいバスが来たことです。後ろ乗り前降りの路線バスではなく、前からしか乗り降りできないタイプです。大丈夫かな?と心配になり、運転手さんに「『菊川きくがわ』停まりますか?」と尋ねますと、「停まります」とのことでした。安心して乗り込みます。

実はこのバスは時刻表には書いていなかったのですが特急で、バス停もいくつか飛ばしていくタイプでした。前日に撮影したバス停の時刻表には、そういったことは書いてなかったのですが……。

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※「南レク御荘公園前」バス停時刻表

もしかすると松山まで行く便が特急なのかもしれませんね。しかしこれ、普通の路線バスで松山まで行けるというのはスゴイですね。太川陽介さんや蛭子能収さんが聞いたら大喜びしそうですが、大洲と伊予の間は高速道路に入ってしまうようです。残念。

前日は7つ停留所に停まりましたが、さすが特急が停まるのは4つだけです。わずか8分で「菊川」バス停に到着しました。ちなみに私は「きくかわ」だと思っていたのですが、どうやら「きくがわ」と読むようです。ちょっと不自然な気はしますが、地名だからしょうがないですね。

菊川」バス停は菊川集落の北の外れです。バスを降りて歩き始めようとしますが、こちら側には歩道がなくなってしまうため、東側に渡りました。そこに、道標が立っていました。

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※龍光寺まで44.6kmの道標

この四国の道の道標はあちこちで見ますが、コンクリート製(※石かもしれませんが)は珍しいような気がしました。次の41番札所龍光寺までは44.6kmあります。当然のことながら、この日のうちには着けそうにありませんね。

国道56号線は、しばらくは山の中を走っていきます。上の道標にもあるとおり、1.5kmほどで室手海岸の近辺までやってきました。ここで8時ちょうどです。

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※三ッ畑田島を望む

勝手に三つ子島だと思って写真を撮っていたのですが、Googleマップによると三ッ畑田島というようです。由来はよく分かりません。

8分後、アルファという喫茶店を通り過ぎたところで、宇和島まで33kmの案内標識が出てきました。

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※宇和島まで33kmの案内標識

この日は宇和島市内のホテルに泊まりますから、33km歩かないといけないということですね。それにしても、松山まではまだ126kmもあります。

8時21分、ようやく次の集落が見えてきました。

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※柏の集落が見える

以前のレポートでお伝えしましたが、歩道はこんな感じで、雑草に支配されていることが多いです。かなり通りにくいですよね。

ホテルを出てからトイレに行っていなかったので、写真でも見えるローソン愛南町柏店でトイレをお借りしました。飲み物も補充します。

この日は小雨が降ったりやんだりで、傘を差さなくても何とかしのげるくらいの天気だったのですが、その分気温がかなり低くなっていました。そのせいで、トイレに行く頻度が高かったように思います。まあ、これは小の話ですが。

柏の集落では、郵便局が流行っているなあ、という感想を持った記憶があります。

集落を過ぎると、次第にまたジワジワと登っていくようになりました。国道56号線は内海トンネルにさしかかります。

内海トンネルは1970年9月の完成で、長さは858.6メートルあります。左右どちらにも歩道がまったくありませんので、大変危険なトンネルです。

ということで歩行者と自転車は内海トンネルを避けて、脇のトンネルを通ることができます。内海ふれあいトンネルです。ここで8時34分でした。

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※内海ふれあいトンネル

内海ふれあいトンネルは1992年8月の完成で、長さは915メートルあります。歩行者と自転車のみが通行可能ですので、安全に通行できます。

しかしかなりの距離があり、結構怖いです。私の高知県の最後から愛媛県の初めの辺りでは歌を歌いながら歩くことが多かったのですが、ここも元気を出すために歌いながら歩きました。しかし、誰ともすれ違わなかったので、気まずくなることもありませんでした。

一方、通行者の目を楽しませてくれる仕掛けもあります。ところどころ、モザイク画が設置されているのです。

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※お正月の風景

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※鳥が……

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※マンボウに!

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※海の風景

外から見ると真っ暗ですが、中に入ると意外と明るかったですね。

トンネルを出てから少し進むと、右側が公園のようになっていました。「大浜」バス停のところですが、Googleマップ上では東屋としか書いていません。

その敷地の端に、売店のようなものがありました。8時50分です。

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※ごろく屋

オフィシャルで購入したと思われる大きなドラえもんが立っています。この下はビーチになっているのでしょう。昔は海水浴客でにぎわっていたと思われます。

ここから1.6kmほど進むと内海の集落です。右側に住宅や愛南町立内海中学校が出てきました。ゆらり内海という温泉施設まであります。

左側はずっと公園として整備されていて、降りていくと海岸になっているようです。集落の北の外れの左側に、パーキングエリアのようなものがありました。須ノ川公園駐車場です。トイレがありますので、お借りしました。

この駐車場から1.1km北上すると、鳥越ずい道です。9時33分になっていました。

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※鳥越ずい道

鳥越ずい道は1971年3月の完成で、長さは259メートルあります。歩道はありますが幅が極狭で、危険なトンネルです。

鳥越ずい道を越えると、ついに宇和島市に入りました。宇和島市は市域がかなり大きいんですね。目的地のホテルは、まだまだ先のはずです。

鳥越ずい道から2.9kmほど進むと、次のトンネルです。大場の鼻トンネルと言います。10時13分でした。

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※大場の鼻トンネル

大場の鼻トンネルは1971年2月の完成で、長さは161メートルあります。歩道の幅は極狭で、やはり危険なトンネルです。

なお、トンネルが嫌いな方は左に入って岬を回っることもできますが、歩く距離は3倍くらいの遠回りになりそうです。あくまでGooelマップで見ているだけなので分かりませんが、アップダウンも少しありそうです。

ちなみに四国遍路聖地巡礼のマップ*1によれば、この辺の国道56号線は遍路道から大きく外れており、実は柏の集落からこの少し先の畑地というところまでずっと山道を歩くことになっているようです。トイレもないでしょうから、国道沿いを歩いた方が無難だと思います。

大場の鼻トンネルを過ぎてしばらく進むと、嵐という集落に出ます。ここは嵐ファンの聖地として有名ですよね(※適当)

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※嵐郵便局

上の写真で10時25分です。この辺もジワジワと登っていますね。

この郵便局から850メートルほど進むと嵐坂トンネルです。

嵐坂トンネルは1970年3月の完成で、長さは307.5メートルあります。歩道がありませんので、大変危険なトンネルです。

ということで、ここも脇に歩行者と自転車専用のトンネルがありました。風の通り道というおしゃれなネーミングになっていますが、正式名称は嵐坂歩道トンネルです。

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※嵐坂歩道トンネル

嵐坂歩道トンネルは2003年11月完成で、長さは371メートルあります。歩行者と自転車のみが通行可能ですので、安全に通行できます。

このトンネルも、モザイク画が設置されていました。

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※人魚と魚たち

わざわざ安全なトンネルを造ってくださっているというのは、やはりお遍路さん向けなのでしょうね。ということは、遍路道とはなっていなくても、この国道56号線を通るお遍路さんは多いということでしょう。

トンネルを出たところは公園になっています。嵐坂ポケットパークです。10時43分でした。

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※嵐坂ポケットパーク

ここでまたトイレをお借りしました。実は昨年車遍路をした際も、ここのトイレをお借りした記憶があります。

それにしても、嵐坂という地名が気になりますね。ジャニーズと坂道グループが合体したイメージでしょうか。

ここから700メートルほど下っていくと、畑地の集落に入ります。その集落の入口にある「大門」というバス停付近から、国道56号線を外れることにしました。国道は畑地集落の東側をふくらむように北上していってますので、集落の中を突っ切っていく方が早いと思ったからです。

芳原川をはさんで、国道56号線は東側を走りますが、私は西側を走る道を進みます。2km強その道を歩きました。

最後は金剛橋という小さな橋を渡り、「金剛橋」バス停のところで国道56号線に合流しました。またここからは国道56号線を北上していきます。

この「金剛橋」バス停は屋根がありました。そこで、小雨を避けながらタブレットでGoogleマップを見ていると、何とちょうどバスがやって来て停まるという奇跡が!

ペコペコと頭を下げて、バスを見送りました。どうやら11時12分「金剛橋」発のバスだったようです。乗っていれば「宇和島駅」に昼前に到着できました。

しかし、これは歩き遍路の旅です! 気を取り直して出発します。

ただ、よくよく考えると全然休憩していなかったので、750メートルほど先の「於泥」というバス停で休憩することにしました。ベンチと屋根があるのでありがたいです。今回は時刻表を確認してからベンチに座りました。

於泥」から230メートルほど北にファミリーマートがあったのですが、何となく中に入らず、トイレもパスすることにしました。ところが、パスすると行きたくなってくるものです。小ですが、この辺は割と町中でしたので、その辺でというわけにはいきません。

仕方なく、津島若松ICを過ぎ、どんどん先へと進みました。ありがたいことに、ICから1kmも行かずにローソン津島岩松店が現れました。トイレをお借りします。11時58分ごろでした。

このローソンのあるところは、芳原川が岩松川に注ぎ込む地点となっています。

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※岩松川の河口を望む

どうやら津島という集落に入ったようで、この辺はいろいろお店もあります。香川銀行の支店も初めて見たように思います。安心して歩くことができました。

お昼時になっていたので、どこかのお店に入ろうかとも思っていたのですが、食べるとトイレに行きたくなるのではないかという不安がありました。また、この辺のお店はどこも混んでいます。とくに八戒という中華料理店は、外から見るかぎり満員御礼の混み具合でした。八戒という名前にちょっと魅かれていたのですが、歩きつづけることにします。

八戒から1.4kmほど進んだところが、松尾トンネルです。12時46分でした。

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※松尾トンネル

松尾トンネルは1978年6月の完成で、長さは1,710メートルあります。歩道の幅は普通ですが、柵はないので安全と言い切ることはできません。

なお、嘘みたいですが、遍路道は横の電話ボックスのところを上がっていくことになっています。案内標識もありましたし、四国遍路聖地巡礼のマップ*2でもそうなっているので、間違いではないでしょう。

私はとにかく道にこだわらない主義ですので、松尾トンネルを進むことにしました。トンネルというのは要するに峠道をショートカットするために造られていますので、私のようにこだわりのない歩き遍路にとってはありがたいものです。

ただ、このトンネルは距離が長いだけでなく、出入り口がカーブになっているので、どちらを向いても光が見えません。永遠に歩くのではないかと錯覚したぐらい、長かったです。

トンネルの前後からだったでしょうか、またお腹の調子が悪くなってきました。とりあえずこらえて歩きつづけます。トンネルを出たところにも食事処は2つほどあったのですが、何となく敬遠して進んでしまいました。

幸いなことに、すぐに宇和島市街の郊外に入りました。大規模型店舗が、いくつかあります。ユニクロもありましたが、歩道を歩いていた側にあったヤマダデンキ テックランド宇和島店に入ることにしました。だいたい13時35分くらいだったと思います。

この手の家電量販店の店舗は、だいたい1階にトイレがあって従業員と顔を合わすことなく利用することができます。案の定、そういう造りでした。

トイレの前にベンチもあったので、荷物をそこに置かせてもらいます。まあ雨に濡れたリュックや菅笠など、誰も盗まないでしょう。

個人的にありがたかったのは、和式だったことです。何となく、外のトイレでは他人のおしりとおしり合いになる洋式は苦手なんですよね。足は痛いですが、あえての和式です。

何とか、この日も尊厳を保つことができました。毎日毎日こればかりで、イヤになります。この問題は最後の最後まで引きずることになりました。

さて、トイレを済ませると急に心にゆとりが生まれました。どこかで昼食を食べようと思います。宇和島の中心街に行くまでにうどん屋やそば屋もありましたが、最寄りがジョイフルだったので、半ばネタ的にジョイフルに行くことにしました(※前日は2食ジョイフルで食べている)

14時ごろ、ジョイフル宇和島祝森店に到着です。この辺りは雨が激しくなってきてましたので、休憩にもちょうどよかったです。体感的に寒かったこともあり、ロースかつカレーにしました。

やはりカレーは温まります。お腹も満たされて、ホテルに向けてラストスパート頑張れそうです。ここからホテルまでは5.5kmほどです。1時間半もあれば十分着く距離です。14時30分ごろ、出発しました。

あいにく雨は止むどころか、本降りになっていました。ただカッパは面倒なので、傘を差してやり過ごすことにしました。

ジョイフルから1.9kmほど国道56号線を北上すると、宇和島南ICに出ます。ここで国道は東へと折れていますので、私もそちらに向かいました。こんなに町が栄えているのは宿毛以来でしょうか。

そうそう、この後ホテルに着いてから義母に「宇和島に着きました」とメールしたのですが、実は親戚が宿毛市にいらっしゃったんですよね。親戚と言っても私にも義母にもまったく血のつながりはないのですが……。

私の家内の叔母のご主人の実家が、宿毛市で呉服店と営んでおられたそうで、家内にも着物の紹介話があったのでした。ちなみに叔母のご主人は呉服にまったく無関係で、和歌山で医者としてかなり高い地位まで上り詰めた方です。

それで「宇和島に着いた」というメールのお返事で、「宿毛はもう過ぎましたか」ということでそのことを思い出した次第です。実は高知市を過ぎたくらいから宿毛市に親戚がいらっしゃるということは気にかけていたのですが、直前に台風が来たことで吹き飛んでしまったようでした。

しかし宇和島は宿毛よりも断然栄えていますね。市街地の大きさが段違いです。まず歩道を歩いている人がいる、というのが都会の証拠です。確かCoCo壱のカレーだったか、すき家の牛丼だったか忘れましたが、その袋を持って歩いている人がいました。道路の反対側とこちらで、競走のように歩いていた記憶があります。

ガスト、スシロー、コメダ、丸亀発祥ではない丸亀製麺と次々とチェーン店の前を通り過ぎます。丸亀製麺を過ぎてしばらく進むと、右側に谷耳鼻咽喉科医院が現れました。Googleマップは、次の辻を右に入るように指示しています。近道になるようです。

そして、この道は四国遍路聖地巡礼のマップ*3では正しい遍路道となっています。

右に入って500メートルほど進むと、右に馬目木大師への入口が出てきました。15時24分です。

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※馬目木大師への入口

弘法大師の所縁の地らしいですが、私はスルーしました。とにかく不必要に歩かない主義なのです。

ここからは、すぐに神田川にぶち当たります。350メートルほど川沿いを東に進み、橋を渡って北に向かいました。北には、市立宇和島病院という大きな病院があります。

この道は病院の手前で道なりに北東方面へと折れ曲がっています。その折れ曲がったところから北を望むと、宇和島城天守閣が見えました。それがトップの写真で、15時32分の撮影です。

私は、前年に車遍路をした際に、宇和島城に立ち寄っていました。1666年に宇和島藩2代藩主の伊達宗利が建築したそうで、いわゆる現存12天守の一つです。

現存12天守とは江戸時代終焉までに建築された天守閣のことで、全国に12基しか残っていないことから、そう呼ばれています。四国はこの現存12天守のメッカで、香川県の丸亀城、愛媛県の松山城宇和島城、そして高知県の高知城がこれに該当します。私は丸亀城以外は攻略済みです。

ちなみに「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」の第5弾では、徳島城跡を出発してこの4城を巡るというルートが設定されていました。マドンナは懐かしい小野真弓さんでしたよ。

しかし最近はご城印なるものも登場したので、すでに攻略していてもご城印を持っていなかったらまた行かないといけなくなりますよね。

余談が長くなりましたが、この病院から先の道には、なぜか小病院が林立していました。宇和島病院という大病院があるのに、なぜ小病院がここに集中するのでしょう。まあ宇和島の人にとってはどこか具合が悪くなったら、とりあえずこの辺に行けばいい、というのはあると思いますが……。

どこもそこそこ流行っているなあ、とぼんやりと考えながら、先へ進みます。

その後も3回ほど曲がり、15時50分ごろようやく宇和島第一ホテルに到着しました。実はカレーを食べた影響だと思いますが、またトイレに行きたくなってきてたんですね。それでチェックイン時の説明を上の空で聞いて、急いで部屋へと上がりました。ここはエレベーターがあります。

部屋に入って、まずはトイレに駆け込みました。ほっとします。

ただこのホテル、3つ星となっていますが、やはり老朽化は否めないですね。ユニットバスがかなり古いのか、中に入ると床を踏む度にメキメキと音がします。

まあどうしようもないので、この後のことを考えることにしました。お腹の調子がこれほど悪いということを考えると、やはり正露丸を買うべきではないかと思われます。そこで、薬局があるかどうかGoogleマップで調べます。

幸い、ドラッグセイムス宇和島新町店というのが400メートルほど北西に行ったところにあるようです。そちらに向かうことにしました。これまで、「土佐入野駅」の近くのmac黒潮店で買ったストッパを飲んできたのですが、まったく効き目がありませんでした。やはり、正露丸は最強でしょう。

セイムスではお店の方がストッパを勧めてくださったのですが、「試してたんですが効かないんですよ」とお伝えし、正露丸を購入させてもらいました。

この後、食事はがっつりと食べる感じでもなかったので、ファミリーマート宇和島新町一丁目店で翌日の朝食と合わせて購入して、ホテルに戻りました。

ホテルは宇和島城へのアクセスはピカイチなのですが、「宇和島駅」からは少し離れているんですよね。自分で決めておいて、どうしてこのホテルにしたんだろうと考えてみると、大浴場があるからでした。やはり広いお風呂でリラックスできるというのは、歩き遍路の旅において重要なポイントです。

ということで、ホテルに戻り夕食を食べた後、大浴場に行きました。残念ながら温泉ではないようです。しかし、この大浴場はキレイでとてもよかったですね。アホなことに大浴場に行ってからまたタオルを持ってきていないことに気がつきましたが……。

身体をキレイにした後は、洗濯です。チェックインのときに場所を聞いていたところ、東側の出口から出るとか何とか係の方がおっしゃっていました。ホテルTAMAIのように館外に出ないといけないのかな~、面倒だな~と思いながら東側出口から出ます。

そこは屋根付きの駐車場になっていて、車が何台か停まっているところでした。また、喫煙所にもなっていたと思います。しかし、キョロキョロと左右を見回してみましたが、ランドリーらしきものはありません。

試しに敷地の外に出てみました。すると、斜め向かいにコインランドリーがあるではありませんか! つまり、ホテルにはランドリー設備はなく、外のコインランドリーを使用してください、ということなんですね。

これはちょっと半分詐欺だと思います。宇和島第一ホテルのオフィシャルホームページには、「施設のご案内」として「コインランドリー(朝6時~深夜24時)」とはっきり書いてあるんですよ。となれば、利用者からすればホテル内にコインランドリーがあるんだな、と思いますよね。

ホテルTAMAIのホームページでも館内設備としてコインランドリーが書いてありましたが、実際は館外にありました。しかし、敷地内だったのでギリギリセーフとしましょう(※ただし、ホテル玄関から外に出ないといけないので、館内設備ではない)

宇和島第一ホテルに関しては敷地内ですらなく、おそらく同一資本でもないと思いますので、ちょっと問題のある表記だと思います。消費者庁に訴えたら、是正勧告を受けるレベルだと思いますよ。

ということで、何だかな~と思いながら、敷地外のコインランドリーに向かいました。雨が降っているので、傘を差しながらです。何だか惨めな気持ちになります。

Googleマップのストリートビューで確認したところ、コインランドリーはランドリープラザふわふわ館という名前でした。中に入ります。

大型の機械しかなく、どの機械を使っても1人分、1日分の洗濯としてはかなり割高になってしまいます。かと言って、溜めておくことも問題があるので、仕方なく一番キレイそうな機械を使用することにしました。洗濯機は除菌プラス機能を使用して700円、乾燥機は600円です。

洗濯が終わったら、乾燥機にぶち込まないといけないわけです。ですから、館外に出ていかないといけないというのは、大変面倒でした。

まあ無事に洗濯・乾燥も終わりましたので、翌日の予習をします。

この日は札所なしの移動日でしたが、翌日は久しぶりに3か寺打つことになっています。しかし天気予報はあいにくの雨で、何とか回復してくれないかと祈りながら就寝しました。

歩き遍路振り返りデータ

歩き遍路のためにデータを振り返っておきます。なお、飲食費はここでは振り返りません。人によって飲食費は変わると思いますので。私は1日に500mlのペットボトルを6~8本くらい飲んでいましたので、飲み物代だけでも1日に1,000円以上は軽く超えていました。ただ、この日以降雨天が多く、1日3~4本の消費に減っていたと思います。

札所情報

札所:なし

納経代:0円

大師納経代:0円

宿情報

宇和島第一ホテル

シングルルーム(禁煙)

宿泊費:6,000円

室内に冷蔵庫・バス・トイレあり

WiFiあり

大浴場あり

洗濯機・乾燥機なし(敷地外にコインランドリーがある)

洗濯代600円(基本)、乾燥代600円

アクセス:JR「宇和島駅」から徒歩8分

コンビニ:徒歩3分

客室のユニットバスの老朽化は否めないが、大浴場は新しくてキレイ。スタッフの対応はとても親切で、宿泊費も割安でコストパフォーマンスはよい

バス情報

行き:宇和島自動車バス 「南レク御荘公園前」~「菊川」 260円

帰り:なし

距離と歩数

ASUS VivoWatch BP(HC-A04)

カロリー:4,474kcal

距離  :32.5km

歩数  :46,994歩

スマホアプリ

歩数  :54,653歩

 

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最終更新:2021.12.30