西国お遍路“行雲流水”

西国三十三所や四国八十八ヶ所を雲のごとく水のごとく巡礼した記録

四国八十八ヶ所 歩き遍路 30日目(2021.8.19) 56番~59番札所 今治国際ホテル~ターミナルホテル東予

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59番国分寺

前日に今治入りし、この日は今治の残る4か寺を打ちます。ここのところ移動日もなくなり、お寺を打つペースが上がってきました。四国八十八ヶ所歩き遍路の旅、30日目のレポートです!

歩き遍路 30日目 今治国際ホテルからターミナルホテル東予まで

歩き遍路30日目、8月19日(木)のレポートです。まずは、計画表と実行程表をご覧ください。

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松山市に入ってから、4、4、2とお寺を打ってきました。この日も今治の4か寺を打つことになります。高知にいたころはお寺がまばらで移動日も多く、こんなペースで八十八ヶ所も打てるのかと思っていましたが、やはり都会に入ってくるとペースアップしてきます。

この日も5時に起床し、朝食を食べました。このときの朝食をどこで購入したかはっきりと憶えていないのですが、おそらく前日にホテルまでの途中に通ったファミリーマート今治別宮町店で購入していたと思います。違っていたとしたら、この日出発してから寄ることになるローソン今治南宝来町一丁目店ですね。どっちだったかはちょっとハーフハーフで判断がつきません。

今治国際ホテルから56番札所泰山寺まで

7時5分ごろに今治国際ホテルを出発して、56番札所泰山寺に到着したのは7時56分ごろでした。曲がるべきところを間違ってしまい、後戻りしたこともあり、Googleマップよりも時間がかかっています。

この日は荷物の発送もないのに、ちょっと朝の出発が遅くなってしまいました。お腹の問題ですね。7時5分ごろに今治国際ホテルを出発します。前日の記事でも書きましたが、この旅で泊まったホテルのなかでは最もいいホテルでした。

天気のことをメモしていなかったのですが、どうも朝は小雨程度の雨が降っていたように思います。ただ、写真で見ているかぎりでは途中で止んでいたようですね。

ホテルの南東側の道、恵美須鯉池町線を南西方面に進んでいきます。300メートル弱で「日吉小学校前」という交差点に出ました。その西側の角に、ローソン今治南宝来町一丁目店があります。そこで飲み物などを買うことにしました。

ウェットティッシュもなくなっていたので、ポカリスエットとウェットティッシュを購入します。レジのお姉さんはおそらく中国人の方だったと思います。

ここでちょっと問題が発生しました。dポイントカードのアプリでピッとチェックをしてもらった後、Google Pay のWAONで決済ができなかったのです。何回か試してもらいましたが、すべてダメでした。結局、現金でお支払いすることにしました。お姉さんのご不興を買ってしまいました。中国の方ですので、感情を割とストレートに出されますよね。

原因は、機械の相性かアプリの相性か、それともAndroidのバージョンの問題か、ちょっと分かりません。ただ、事象としては、ローソンでdポイントカードのアプリをピッとしてもらうと、WAONで決済ができなくなる、ということです。

これはこのお店だけではなく、その後大阪に帰ってからも結構な確率で発生しました。100%ではないのですが、かなりの高確率です。そこで、最近はもうEdyで決済してもらうようにしています。

さて、いきなり調子が狂いましたが、いよいよ本格的に出発です。まずは、同じ恵美須鯉池町線という用水沿いの道路を、南西方面に進んでいきます。JR予讃線の高架下をくぐって、850メートルほど進んでいきました。

右手に菅病院が出てきますので、病院を過ぎたところを右に曲がります。曲がった先の道は海禅寺線という名前で、北西方向に進んでいます。

右に曲がってから260メートルほど進むと、1つ目の信号のある交差点に出ました。「常盤町7丁目」交差点です。ここを左に曲がると、愛媛県立今治南高等学校に出ます。私は直進しました。

少し先に愛媛県立今治西高等学校があるのですが、そこで左折すれば56番札所泰山寺の真ん前に出ることができます。曲がるべき次の信号のある交差点までは、350メートルです。

2つ目の信号のある交差点付近を歩いていると、高校生の女の子が挨拶してくれました。とても真面目そうな子でした。やはり挨拶をしてもらうと元気が出ます。

ということで調子に乗って進んでいたら、曲がるべきところを間違えてしまいました。少し先にイオン今治店につながるバイパスが見えてきたので、おかしいな?と思い始めます。もう少し手前で曲がるはずだけど……と思い、Googleマップを見てみました。

案の定、曲がるべきところを通り過ぎていました。実は高校生の女の子が挨拶してくれた手前の信号のところで曲がるべきだったのでした。

数十メートルほど道を戻っていきます。信号のある交差点まで戻り、逆方向から来たので右に曲がりました。

前方には、先程挨拶してくれた高校生が歩いています。ストーカーと思われたらどうしよう、という心配が頭をよぎります。しかし高校生は今治西高校の生徒だったらしく、程なく高校の敷地に入っていきました。

まだ夏休みなのに、他にも自転車に乗った高校生が何人もやって来ます。クラブ活動などでしょうか。

今治西高校の西北側を南西に向けて歩いていきます。用水かお堀からちょっと分からなかったですが、とにかく小さな川のようなところを越えていきました。そこでは、陸上部らしき高校生たちがランニングしていました。

信号を曲がってから750メートルほど進むと、4車線ある大きな道路に出ました。国道196号線今治バイパスです。前日に54番札所延命寺の手前で別れましたが、ここで再会というわけですね。しかし再会は一瞬で、今回は横切っていきます。

渡った先はちょっと細い道になっています。500メートルほど進めば、左手に泰山寺の駐車場が現れました。7時55分でした。

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※泰山寺駐車場

お寺までの参道に出る駐車場の出口には、山門もどきの建物が建てられています。

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※山門?

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※山門をくぐったところ

横断歩道が微妙にずれているのが謎です。参道のところに横断歩道を作ってしまうと、車が入っていけなくなるとかそういう問題があるのでしょう。

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※泰山寺の石垣

泰山寺はこの石垣が特徴的ですね。境内案内図や見所については、四国遍路 聖地巡礼のホームページ*1をご覧ください。

奥の石柱を通り過ぎて境内に入ります。まずは納経所の軒下のベンチで準備を整えました。

最初に本堂にて納経します。

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※本堂

本堂につづき、大師堂納経しました。

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※大師堂

私が参拝している間は、おばあさんお一人だけが参拝に来られ、大師堂で熱心にお参りしておられました。

納経所は立派な本坊に併設されています。お坊さまが記帳・押印してくださいました。

ちょっとお腹に違和感があったので、出発前にトイレに行きます。しかし、残念ながら出なかったですね。お腹に爆弾を抱えながら長距離歩きつづけるというのは、結構コワイものなのですが、まあ仕方がありません。

次の57番札所栄福寺へと出発します。

56番札所泰山寺から57番札所栄福寺まで

8時20分ごろに56番札所泰山寺を出発して、57番札所栄福寺に到着したのは9時3分でした。ほぼGoogleマップと同じくらいの時間で到達できていますね。

泰山寺の駐車場まで戻り、Googleマップに従って南西に60メートル進みます。すると、左に入っていく道が現れました。ここには道標も案内標識もあります。左に入りましょう。

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※へんろ道の道標

左に入ると、南東方向に進んでいくことになります。そのまま600メートルほど進むと、国道317号線にぶち当たりました。この国道はこの南西方面に36kmほど進むと、松山市の石手寺の前に出ます。

私が進むのは650メートルほどです。途中、左側に予定していなかったファミリーマートが出てきました。当初Googleマップでは、国道を950メートルほど進んだところにあるファミリーマート今治高橋店が表示されていたのですが、700メートル手前にファミリーマートいまばり別名店が出てきました。早速入ります。

ファミリーマートに寄ったのは、ライターを買うためです。実はすでにライターが限界になっており、泰山寺大師堂では線香に火を点けることができないくらいでした。前年に車遍路をした際、76番札所の金倉寺で、あるおじさんからターボ式のライターがいいよと教えてもらっていました。そこでその後、ファミリーマートでターボ式のライターを購入してから愛用していたのでした。

西国三十三所でもずっと使ってきたライターだったのですが、ついに寿命が来たわけですね。そこで、ファミリーマートで新しいものを購入しようと思ったわけです。ちなみにローソンやセブンイレブンにターボ式のライターが売っていないのかどうかは分かりません。

というわけで、ファミリーマートいまばり別名店でターボ式ライターを購入しました。なぜここだけ「今治」が「いまばり」になっているのか、改めてちょっと気になりますね。

ファミリーマートいまばり別名店から400メートルほど国道を南西に進んでいきます。すると県道155号今治丹原線との交差点に出ます。角にパオというパン屋さんがありました。なかなか気になるお店です。なお、ここからは栄福寺のキレイな深緑の案内看板が出てきます。

交差点を左に曲がり、250メートルほど進むと蒼社川です。蒼社川を渡り、100メートル足らずで今度は小さな用水を越えます。時刻は8時47分でした。

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※小さな用水の手前

用水を渡ったところで、すぐに右に曲がりましょう。深緑の栄福寺の案内看板も出ています。

ここからは、850メートルほど南西に向かって進んでいくことになります。道は一応2車線ですが、歩道はありません。まあ交通量もそれほど多くはないので、大丈夫です。

500メートルほど進んだところに、紀元二千六百年記念の鳥居が出てきました。8時54分です。

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※紀元二千六百年記念の鳥居

近くの神社のものではなさそうです。

紀元二千六百年というのは、初代天皇とされる神武天皇が即位してから2600年ということです。ちょうど西暦1940年になります。鳥居は方角的に北東方向に建てられているように思うのですが、京都御所か何かを指向しているのでしょうか。

3分後、左折ポイントが見えてきました。

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※左折ポイント

四国の道の道標もありますし、栄福寺の深緑の案内看板もあります。左のガードレールの方の道に入っていくわけです。

左折したら、350メートルほど進んでいきます。住宅の間を進んでいく感じです。

ちょうど道が右へと曲がり始めるところの左側に、栄福寺の入口が出てきました。9時2分です。

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※栄福寺入口

奥の右側が駐車場になります。

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※栄福寺駐車場

駐車場を通り過ぎたところの右側にお寺の入口があります。なお、駐車場の奥からでも境内に上がっていくことはできます。

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※栄福寺境内入口

お寺はU字型のように伽藍が配置されていて、境内入口正面奥に見える建物は納経所です。その納経所で折り返し、右側にいくつかお堂が並んでいます。大師堂もそのなかの一つです。そして戻ってきた一番手前のところが本堂になります。境内案内図や見所については、四国遍路 聖地巡礼のホームページ*2をご覧ください。

納経所の脇に屋根のあるベンチがあったので、そこで準備を整えます。ちょうど私の到着と同時くらいに車が1台駐車場に入っていったのですが、参拝客ではなかったようで、どなたもこちらの方には来られませんでした。

まずは石段を上がって本堂納経します。

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※本堂

つづいて、石段を下りて大師堂納経しました。

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※大師堂

納経を終え、納経所に入ります。白髪の年配の女性でしたが、おばあさんというほどではありません。記帳・押印していただきました。

最後に、言いにくそうに駐車場代を促されたので、歩きですと答えると、かなりびっくりしておられました。疑っておられたのかもしれませんが。

どれだけ驚かれても、歩きなものは仕方がありません。歩きに見えないくらい小ぎれいだったということでしょうか。まあ、それだけ歩き遍路の人が少ないということなのでしょう。

話の流れで60番札所の横峰寺が話題に上りました。予定では翌日に登ることになっていたのですが、横峰寺までの道はどうでしょうかと尋ねると、日延べした方がいいのではないか、とのことでした。うーん、確かに山道は雨のせいで荒れている可能性がありますからね。まあ、後々ゆっくりと考えることにしましょう。

さあ、次の58番札所仙遊寺を目指しましょう。

57番札所栄福寺から58番札所仙遊寺まで

57番札所栄福寺を9時28分ごろに出発して、58番札所仙遊寺には10時16分に到着しました。Googleマップよりも速いペースで進めていますね。

栄福寺の入口の奥にはさらに坂がつづいていて、石清水八幡神社参道になっています。しかし、荒れているのか全面通行止めになっていました。

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※石清水八幡神社参道入口

写真で見ても、奥は鬱蒼として竹林になっていますね。なお、雨はこの後止んでしまったと思います。もしかすると栄福寺の段階で止んでいたかもしれません。

栄福寺からはまずは入口のところまで戻り、来た道とは逆の左の方に進んでいきます。遍路道の案内標識もあります。

ただ、その後も遍路道の案内シールに従って進みましたが、シールに従うと土のビシャビシャの道を通らないといけなくなってしまいます。靴が泥どろになるのは27日目で経験済みなので、舗装されている道を通っていくことにしました。そうなると、Googleマップが頼りです。

土の道の手前で右に曲がり、150メートルほど進んでから左に曲がりました。さらに200メートル進んでから今度は右に曲がります。ここには仙遊寺の案内看板がありました。ここで9時40分です。

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※仙遊寺までの道 奥に三光産業タオル製造の建物が見える

上の写真のところで右折したら50メートルほどですぐに左折です。三光産業の工場前を通っていく形になります。自動販売機があったので、ポカリスエットを補充させてもらいました。

三光産業からは道なりに上がっていきます。400メートルほどでT字路に出ます。T字路は左折です。ここにも大きな看板があります。

左折すると割とすぐに、右側にヘンロ小屋が現れました。ヘンロ小屋・仙遊寺接待所・第二十三号です。ちなみにこのヘンロ小屋は、Googleマップでは山の途中にありますが、正しくは山の麓にあります。

地元の方が休んでおられたようだったので、寄らずにスルーしました。まあ、私は基本的にあまり休憩をしないのでもともと立ち寄る気はありませんでしたが。

はっきりとは書いてありませんが、ヘンロ小屋の隣に山へとつづきそうな道がありますので、そちらが遍路道なのかもしれません。四国遍路 聖地巡礼のマップ*3ではそもそもこのヘンロ小屋のところは通らないようになっていますが。

ヘンロ小屋から110メートルほど進むと、今度は右折です。手前に案内標識もありますし、曲がってすぐのところに四国の道の道標もありました。9時51分です。

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※仙遊寺まで1.5kmの道標

仙遊寺1.5km」と書かれている下に、手書きで本堂まで徒歩約45分と書いてあります。そんなにかかるのか!と軽く驚きました。

このポイントからは、南の方へと山道に入っていく感じです。山道と言っても、舗装されている道です。

右折してすぐ写真を撮ったのですが、面白い標語が書いてありました。

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※「この先ゆずり愛」の兵庫

木に墨のようなもので書かれていて、ちょっと分かりにくいですが「この先ゆずり愛」と書いてあります。道が細いのでお互い譲り合いましょう、ということでしょう。「ゆずり愛」、おしゃれな表現です。

この右折した分岐点のところに車が停まっていました。どういう車なんだろうと思っていたのですが、正面から走って降りてくる方がいらっしゃいましたので、運動のために車を停めて走って往復しておられるようでした。

170メートルほど進むと、左から山道が合流してきました。一応遍路道のようでしたが、58番に向かうときに使用するのか、59番に向かうときに使用するのか、ちょっと分かりませんでした。そちらから出てこられた方がいらっしゃいましたが、お遍路さんではないようでした。

この後、ヘアピンカーブのような箇所が2か所あります。1か所目のヘアピンカーブを過ぎたところで、おぞましいものを目にしました。10cmはあろうかという巨大な毛虫です! 道路の真ん中を、堂々と横断しているではありませんか!

久万高原の記事で毛虫のことを述べましたが、これらの毛虫はとても小さな毛虫でした。まだ毛虫になったばかり、といった程度でしょうか。しかし、このとき目にした毛虫は丸々と太っていて、うねうねと蠕動しながら道路を横切っていたのです。

もう、キイヤーという声が上がりそうなくらい驚きましたが、幸い道路の幅は十分あります。最大限迂回して通りました。恐怖のあまり、写真を撮っていませんでしたが、まあご覧にならない方がいいと思います。

それにしても、あの巨大さ、さすが四国と思いました。ネズミ色だったと思うのですが、種類まではちょっと分かりません。

毛虫ポイントから240メートルほど上がっていくと、句碑がありました。10時2分です。

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※句碑

「お遍路の 心の旅の 憩い寺」と書かれています。由来はちょっと分かりません。句碑の右横にある舟形石の石仏は、丁石だったと思います。

2分後、別の丁石です。

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※寺より五丁の丁石

さらに2分後、Googleマップがヘンロ小屋と勘違いしている休憩所のようなお堂のような建物のところまで来ました。

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※魚籃観音の石柱のある休憩所

この休憩所のようなお堂のような建物の裏には、狛犬が並んでいます。神社だったということでしょうか。

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※狛犬が並んでいる

この辺では、業者の方が参道の樹木の整備作業をしておられました。ご挨拶して、通り過ぎます。

10時7分、仙遊寺山門前に到着しました。

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※山門

芸術性を高めるために斜めに撮っていると思われるかもしれませんが、単純に先程の業者の方の車が停まっていたので、それを避けて撮影したからです。

山門をくぐり、山道の参道に入っていきます。実はここからが結構キツイ道になります。同じく急ではありますが、車道を歩きつづけた方が身体的には楽だと思います。

参道に入って少し歩いたところに、丁石のようなものがありました。

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※丁石?

よく見ると、「九番 大和 南円堂」と書いてあります。ということは、丁石ではなくて西国三十三所のミニ巡礼ということになりますね。他の三十二所もどこかにあったのでしょうか。見落としてしまっています。

すぐ傍に井戸もありました。

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※弘法大師御加持水

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※弘法大師御加持水の碑

どうやら弘法大師が加持された井戸のようです。

さらに3分ほど歩いていくと、ようやく上が明るくなってきました。なお、ここまでの途中で柵の右側の道が、折れて倒れている竹のせいで通れなくなっているところがありました。お遍路では一応左側通行となっていますが、私は誰もいなかったので通りやすい方を通っていました。

まあここまで来ればもうゴールはすぐですね。

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※参道の終わりが見える

しかし、甘くはありません。ラストは壁かと見紛うほどの石段が待っています。

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※最後の石段

石段を登り終わると、目の前に四国八十八ヶ所のお砂踏みがあります。

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※四国八十八ヶ所のお砂踏み

境内案内図や見所については、四国遍路 聖地巡礼のホームページ*4をご覧ください。

車道を上がっているときに車1台に抜かされていましたが、当然その方は先に到着しておられました。しかし私は山門から9分でこのお砂踏みまで来ています。なかなかのスピードだと思います。

ついでに言うと、「本堂まで徒歩約45分」と書いてあった場所からは25分ほどで到着しています。このブログでも何度も申し上げていますが、私は山道には強いのです。

境内にはなぜかバスケットゴールもありました。住職のお子さんかどなたかがバスケットボールをされるのでしょうか。

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※境内のバスケットゴール

本堂の軒下にベンチがあったので、そこで準備を整えました。そうこうしている内にも、結構何組もの方が参拝に来られます。この日は平日なんですがね。

3人くらい子どもを連れたお父さんが来られましたが、彼らはお参りよりも景色を楽しんでいました。

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※展望台

ウッドデッキが雨で濡れており滑ると危ないので展望台には上りませんでした。

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※展望台手前からの景色

天気が悪いので、景色を楽しむもくそもないですね。

まずは本堂納経をします。

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※本堂

つづいて、大師堂納経しました。つねに私の一歩先を行かれるおばあさんがおられたのですが、ご夫婦だと思われるおじいさんの方は読経もせずに先へ先へと進んでいかれます。

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※大師堂

納経所本堂の中にあります。先におじいさん、おばあさんと並んでおられました。納経所で並ぶのも久しぶりかもしれません。

おじいさんは駐車場代を支払っておられました。それで次のおばあさんは「お連れの方ですか?」というようなことを聞かれて、何か答えておられたのですが、どうもご住職の話が通じていないような感じでした。

それで、先程ご夫婦だと思うと書いたのですが、どうもご夫婦ではないような気がしてきました。すべての行程をバラバラにこなしておられましたし、ここでのおばあさんの返事も要領を得ていませんでした。

ご住職はご夫婦だと思って「お連れの方ですか?」というようなことを聞かれたのでしょうが、おばあさんの方はなぜそういうことを聞かれるかが理解できていなかったように思います。要するに別々のグループならば、駐車場代も別々に支払ってもらう必要があるわけです。

私の番になると、ご住職は一目見て「歩きですか?」と聞いてくださいました。これはうれしいです。やはり分かる方には分かるのですね。他の方のブログを読んだかぎりでは、このご住職も歩き遍路をされたことがあるとのことでしたので、感ずるものがあるのでしょう。

ここの仙遊寺宿坊は割と有名で、温泉もついているそうです。朝のお勤めのご住職のお話も実体験を伴ったとても胸を打つお話らしく、涙を流される方もいらっしゃるとか。いつか泊まってみたいものですね。

歩き遍路アピールで、山門からの参道で竹が折れて道が塞がれている場所がある、ということをお伝えしておきました。

さあ、次はこの日最後の札所、59番札所国分寺です。

58番札所仙遊寺から59番札所国分寺まで

58番札所仙遊寺を10時46分に出発して、59番札所国分寺には12時17分に到着しました。ほぼGoogleマップと同じスピードですね。この日はかなり快調なペースで歩いています。

仙遊寺のトイレが駐車場の方にあることは知っていたので、帰りは山道ではなく車道を下っていくことにしました。駐車場へは、本堂の左脇を奥に進んでいきます。まずはトイレに寄りました。

トイレを済ませ、車道を下っていきます。傾斜はキツイですが、足元が歩きやすいです。また、眺めが素晴らしいところがありました。

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※今治の町並みを望む

1棟だけ抜きんでて高い建物がありますが、今治国際ホテルですね。我ながらいいホテルに泊まったものです。

帰りは、山門前に業者の車が停まっていませんでした。蛇足ながら写真を撮っておきます。

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※山門正面

山門の近くに弘法大師御加持水の由来が書いてある説明板がありました。

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※弘法大師御加持水由来の説明板

弘法大師が巡錫の際、錫杖にて掘られた泉であるということで、疫病に苦しむ村人をことごとく救ったと書かれています。相変わらずのスーパーマン伝説ですね。

山門からは、とにかくずっと降りていくだけです。魚籃観音の休憩所のすぐ下ったところに、右の山道へ入っていく案内標識がありました。正しい遍路道はそちらのようです。

しかし私は不要な山道を避ける派の歩き遍路ですので、無視して車道を下っていきました。

ヘンロ小屋を過ぎた後のT字路、「本堂まで徒歩約45分」と書いてあったところまで戻ります。途中、あの巨大毛虫に遭遇しないかびくびくしましたが、幸い会いませんでした。トラウマ級の気味悪さでした。

T字路に出たら、右に曲がります。行きは左から来て、こちらに入ってきたわけですが、今度は右に曲がっていきます。

この後は道なりに1.1kmほど進んでいくことになります。この道はあまり車が通らないのですが、逆に通る車は割とスピードを出して走っていきます。

1台、シルバーのワゴンがわざとだと思われるくらいギリギリのところを、猛スピードで通り過ぎていきました。そんなことをしていったい何になると言うのでしょう。会社名が分かったらクレームを入れてやるところでしたが、残念ながら分からなかったので心の中で言うに留めました。

しかし因果は応報します。「情けは人の為ならず」と言いますが、人のためになることをしておけば行く行くは自分のところに返ってきます。悪事も同じで、そんなことをしているといつか自分の身に手痛いしっぺ返しが来ることになるのですよ。

気を取り直して、進んでいきます。

溜め池が見えてきたら、溜め池を右に見ながら進んでいきましょう。ここには遍路道のシールもありますし、四国の道の道標もあります。分かりやすいですね。

池の横から800メートルほど北東に進んでいくと、左側に大野地蔵庵が出てきました。まあ地蔵庵というよりは墓地と言った方が分かりやすいですね。

その墓地を過ぎたところで道が一見行き止まりのようになっているのですが、そこに何かの作業員の方が3名ほどいらっしゃいました。

しかし道は行き止まりではなく、そのまま北東方向へとつづいていきます。この行き止まりのようになっているところに、古い遍路道の道標がありました。11時25分です。

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※へんろみちの道標

国分寺まで二十五丁と書いてあるようです。

ここは道が蛇行しているので行き止まりのように見えたわけです。古い道標を過ぎると、すぐに四国の道の道標も出てきました。

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※四国の道の道標も見える

そこから450メートルほど進むと、右折ポイントです。ここにも四国の道の道標があります。この道標には、国分寺まで4.0kmと書いてありました。ここで11時30分です。

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※右折ポイント

出ましたね……。標識によって距離が違う問題です。二十五丁地点は、国分寺まで約2.75kmということです。それが前進したのに4.0kmと距離が延びてしまうとは……。こういう道標の距離は信じすぎない方が精神衛生上いいですね。

ここで右に曲がってから80メートルほどで今度は左に曲がります。ここには道標はありません。

左に曲がってから170メートルほどで、また古い道標が出てきました。

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※二十丁のへんろ道の道標

なお、古いと書いていますが、本当に古いかどうかは分かりません。古いものを模している場合もありますので。

上の写真の道標から600メートルほど進むと、国道196号線今治バイパスにぶち当たります。本日2度目ですね。ここも横断しましょう。ちなみにGoogleマップのストリートビューでは、この辺はお坊さまの歩き遍路の方が歩いておられます。

国道を横断してから650メートルほどでまたT字路に突き当たります。ここを右折します。

右折したら、140メートルほどでJR予讃線の上徳踏切です。

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※上徳踏切

うーんこの上徳踏切は令和4年(※記事執筆段階の本年)以降に閉鎖されるそうです。私のレポートも、後世の方には役立たずとなるということですね……。

踏切を渡ってから、500メートルほど南東方面に進んでいきました。何と、ヤギがいるではないですか。ここで12時です。

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※ヤギがいる

下の小屋のところにも白いモフモフした何かがいますね。ここは伊予銀行富田支店の北西すぐのところです。

この辺りから道は上り坂になってきました。それほど長くつづくわけではありませんが。

上の写真の地点から県道156号桜井山路線を1.2kmほど進んでいきます。ようやく国分寺への入口が出てきました。時刻は12時15分です。

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※奥に国分寺への案内標識がある

案内標識のところを左に入ってすぐに、第1駐車場があります。

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※第1駐車場

お寺は、奥になります。奥に進むと、右側に第2駐車場が出てきました。

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※第2駐車場

私がここまで来ると、1台の車が第2駐車場へ入っていきました。ご夫婦らしき方が出てこられましたが、黄色などとにかく派手な服を着ていて、どこか違うところへ行ってしまわれました。お寺に参拝するわけではなさそうでした。となると、有料といえども有名無実になってしまいますね。ずっと番をされている方がいらっしゃるわけではなく、納経所での自己申告になりますから。

駐車場の左側に参道があります。

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※参道

何となく神社のような参道ですね。上の石段を登ると、境内です。

ベンチで参拝の準備を整えました。私が準備をしていると、熟年夫婦がやってこられました。先程の派手な方々とは違うと思うのですが、おじさんの方は青いシャツを着ておられました。十分派手です。

準備を終えて、まずは握手修行大師と握手させていただきました。前年に車遍路した際には、この存在を忘れていたので握手できなかったのです。

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※握手修行大師

境内案内図や見所については、四国遍路 聖地巡礼のホームページ*5をご覧ください。

タイミング的に私が先に納経を始めたので、ご夫婦は大師堂から参拝しておられました。おばさんの方は読経しておられました。

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※本堂

本堂の次に、大師堂へ回ります。

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※大師堂

納経所は、本堂の左の一段下のレベルになります。お坊さまらしき方にお願いしました。雰囲気的にはサーファーのような少しチャラい感じの方でした。

記帳・押印していただいたので、納経所前のベンチで荷物を整理しました。時刻は12時半くらいで、お腹も空いていたので休憩することにします。残っていたミレーを食べました。

もう境内には私以外の人気がなくなっていました。お坊さま同士で声をかけ合われ、片づけ作業を開始されます。

本堂から低い座椅子をどんどん本坊の方へと運んで行かれます。お坊さまの息子さんらしき男の子も手伝い始めました。おそらく本堂で法要か何かがあって、その際に使用した椅子を直しておこうというのでしょう。

「直す」というのは「片づける」という意味で、ここでは「修理する」という意味で使っておりません。北海道の友達との会話で、「直す」が通じなかったことがあるので念のため書いておきます。

腹ごしらえも済んだので、後はホテルに向かうだけです。出発前に、納経所から見えて気になっていた唐椿とうつばきの写真を撮っておきました。

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※唐椿

今治市の天然記念物に指定されているようです。

さあ、西条市のターミナルホテル東予に向かいましょう。

59番札所国分寺からターミナルホテル東予まで

12時48分ごろに59番札所国分寺を出発して、ターミナルホテル東予には16時ごろに到着しました。まあ12.9km歩いているわけですから、3時間はかかるでしょう。

国分寺からターミナルホテル東予までの道はめちゃくちゃ分かりやすいです。まずは県道156号線まで戻ります。2.3kmほど進むと県道38号線に合流します。合流してから900メートルほどで今度は国道196号線に合流です。後は、国道196号線を9.5kmほど進んでいくだけです。一本道と言ってもいいでしょう。

国分寺からは案内標識があります。まず、隣の春日神社の前を通過します。

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※春日神社

そして行きに通った道とは違う道を進み、少し先のところで県道156号線に合流しました。ここからは、ひたすら県道156号線を進みます。

どこかできちんとしたお昼を食べようと思います。しかし、お寺から800メートルほど南東に行ったところにあるいちりきというお店は混んでいたのでパスしました。またお昼抜きになるのでしょうか。

いちりきから500メートルほど進むと、法華寺への入口にさしかかりました。13時8分です。

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※法華寺への入口

右側、南西方向に進むと法華寺です。石碑にも書いてありますが、国分尼寺の史蹟となっているようです。国分寺の近くにある法華寺なので、何となくそんな気がしました。

ここから250メートルほど進むと、網敷天満宮参道入口に出ます。さらに180メートルほど進んだところにあったのが、この道標です。13時14分でした。

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※網敷天満宮道の道標

JR予讃線の「伊予桜井駅」から来た人に、網敷天満宮までの道を示してくれています。矢印が文字どおりの矢になっているのがおしゃれですね。

上の道標から500メートルほど進み、大きな道に出ました。国道196号線か!と思ったらそうではなく、県道38号線今治街道です。

さらに900メートルほど進んで、ようやく国道196号線に出ました。ターミナルホテル東予は国道沿いにありますので、もう何も考えずに国道を歩いていくだけで大丈夫です。

道も分かりやすく時間も早かったので、1.2kmほど先にある道の駅 今治湯ノ浦温泉で何か食べることにしました。

メモによれば13時48分ごろ、道の駅 今治湯ノ浦温泉に到着です。ただ、順打ちでやって来た歩き遍路がこの道の駅にアクセスする場合、国道196号線の東西どちらの歩道を歩いているかは大きな問題となります。

私は国道の東側の歩道を歩いて南下していたのですが、そうすると道の駅の南端まで歩いていかないと横断歩道が出てきません。無駄に歩かされることになってしまいます。手前で西側に渡っておくべきでしょう。

ということで、私はわざわざ道の駅の南端の横断歩道まで進み、そこを渡って南側から逆戻りして道の駅にアクセスしました。しかも、レストランは北の方にあるので、少し戻らないといけません。

時間が時間だけに、道の駅のレストランは空いていました。端っこの席に座ります。温かいものが食べたかったのとお腹のことを考えて、きつねうどん550円にしました。おいしかったですね。

20分ほど休憩して、14時10分、道の駅 今治湯ノ浦温泉を出発しました。もう後はノンストップでホテルを目指します。

道の駅から少し進むと、東西にあった歩道が東側だけになりました。結局また渡るしかありません。西側歩道の南端には横断歩道がありませんので要注意です。

1.2kmほど進むと、左側に大きな池が出てきました。医王池です。14時25分でした。

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※医王池

何でしょう、水草で一面覆われています。

医王池からは、今治と西条の市境の丘を越えていきます。丘の頂付近に、営業しているかどうか分からない中華料理屋さんがありました。14時29分です。

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※天壇

面白いのは船が置いてあって、魚の名前がいっぱい書いてあったことです。寿司屋が併設されていたのでしょうか。それにしても「天壇」と名乗るだけあって、かなり立派な建物でした。

ここを過ぎたら、坂を下っていきます。坂を下ると、海の先が見通せるところに出ました。14時36分です。

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※奥に見えるのは新居浜の町並みか

ちょうど新居浜市の辺りは湾のようになっていて奥まっています。その湾を挟んで、香川県の観音寺市などがあります。香川まで見えているつもりで海の方を撮りました。

海が見えるようになってきたポイントから600メートルほど進むと、左側にガソリンスタンドが出てきます。その右側には、世田薬師の大きな看板が出ていました。看板の地の色が黄色で、よく目立ちます。「右折後2km右折」と書いてあるので、当然スルーして進みます。そんなに遠くまで行く余裕は、とてもありません。

ガソリンスタンドから1.9kmほど国道196号線を南下しました。すると、左側にデイリーヤマザキ西条三芳店が出てきます。そこを通り過ぎてから撮ったのが次の写真です。

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※国道の風景

15時8分でした。奥の雲間に山の稜線が薄っすらと見えます。横峰寺のある石鉄山でしょうか。なかなか遠いうえに高そうですね。

この後は歩くことに集中したようで、1枚も写真を撮っていませんでした。

上の写真を撮ったところから2kmほど進むと、新川という川にぶち当たります。そこを渡ると、伊予西条の町並みが広がっていました。今治ほどではないですが、ちょっとした都会になります。

橋を渡ってから1.2kmほど進みます。右前方に、いくつかホテルらしき建物が見えてきていました。Googleマップでは、私が泊まるターミナルホテル東予もすぐ近くです。

左側にセブンイレブン西条三津屋東店が出てきたので、翌日の朝食などを買うことにしました。いつもと同じようなパンを購入します。

セブンイレブンを出て少し歩きます。遠目にはここかな?と思っていたのは、違うホテルでした。ホテルユニバースと書いてあります。

そこから100メートル足らずで、ターミナルホテル東予に到着しました。ほぼ16時ちょうどくらいでした。

歩きを終えて

まずはフロントに向かいます。このホテルは、フロントが2階にあります。実はこのホテルはチェックインが16時からなんですね。ですから、ちょうどいい時間に到着できました。

エレベーターで2階に上がり、チェックインしました。前々日に宅急便で送っていた荷物も無事に受け取ります。ルームキーをもらって、部屋へと向かいました。

すごくキレイな部屋というわけではありませんが、清潔感があり十分なレベルです。ここは男女時間入替制ではありますが、大浴場があります。やはり広いお風呂でくつろげるというのはありがたいですね。

また、2階にはレストランもあります。もう外に出るのはやめて、レストランで食事を取ることにしました。

17時ごろ、まずは大浴場にて入浴を済ませます。その後、18時ごろにレストラン紅葉亭へと行きました。メニューは、なるべく消化によさそうなものということで、煮魚定食979円にしました。なかなかおいしかったです。ハンバーグやとんかつももちろんおいしいのですが、煮魚がおいしく感じるようになるとは、私も大人になったものです。

一番奥の席に座っていたのですが、隣の男性2人組はお酒をそこそこ飲んでいて、いい感じになっていました。コロナ第5波のまん延防止措置はこの西条市には出ていなかったということで、酒類の提供も自由だったんですね。わざわざ松山から飲みに来る人もいるのかもしれません。

夕食後は洗濯です。このホテルには、ランドリールームがあります。しかし雨つづきだったせいもあると思いますが、ホテルのタオルも大量に干されていました。ものすごい湿気です。まあ洗ったものが干してあるだけですから、汚くはありません。湿気の中、洗濯と乾燥を済ませました。確か2台ずつしかなかったので、早め早めに動いた私は待ち時間は発生しませんでしたが、待っている人もいらっしゃいました。競走はちょっと激しいかもしれません。

さて、翌日以降の作戦を考えます。というのは、大雨のなか、横峰寺という山寺に登るのは明らかに無謀だと思えたからです。横峰寺は標高約750メートルのところにあり、札所としては愛媛県最高峰のお寺になります。当然道は険しく、キツイものとなっているわけです。

そんなところに大雨のなか登っていくというのは、さすがに無謀というものでしょう。そこで、天気予報とにらめっこをしながら、代替案を検討しました。8月20日に歩くはずだった分を飛ばしてしまい、先に8月21日に歩く予定のところを歩いてしまうというものです。

そうすれば、大雨のなか横峰寺に登っていくということを避けることができます。横峰寺に登るのは翌日以降にしてしまおうというもので、バスのダイヤも調べてプランBと称します。プランAはもともとのオリジナルの計画です。しかしプランBを選ぶとバスに乗る時間が無駄に長くなるなど、やはり無理が生じます。何とか翌日の天気は小康状態を保ってもらいたいものです。

まあこればっかりは、考えてどうなるというものでもありません。後は天のみぞ知るということで、翌日の予習を済ませて就寝しました。

歩き遍路振り返りデータ

歩き遍路のためにデータを振り返っておきます。なお、飲食費はここでは振り返りません。人によって飲食費は変わると思いますので。私は1日に500mlのペットボトルを6~8本くらい飲んでいましたので、飲み物代だけでも1日に1,000円以上は軽く超えていました。ただ、この辺りでは雨天が続いており、1日3~4本の消費に減っていたと思います。

札所情報

札所:4か寺

納経代:1,200円

大師納経代:1,200円

宿情報

ターミナルホテル東予

16㎡シングル(禁煙)

宿泊費:4,900円

室内に冷蔵庫・バス・トイレあり

WiFiあり

大浴場あり

洗濯機・乾燥機あり(2台ずつ?)

洗濯代300円、乾燥代200円(30分あたり100円)

アクセス:JR「壬生川駅」から徒歩7分

コンビニ:徒歩3分

古いホテルなのか価格は安いが、ビジネスホテルとして欲しいものはすべて備わっている。スタッフの対応も十分丁寧であり、この地域では常宿にしたいレベル

バス情報

行き:なし

帰り:なし

距離と歩数

ASUS VivoWatch BP(HC-A04)

カロリー:1,948kcal

距離  :28.3km

歩数  :40,917歩

スマホアプリ

歩数  :48,192歩

 

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最終更新:2022.1.25