西国お遍路“行雲流水”

西国三十三所や四国八十八ヶ所を雲のごとく水のごとく巡礼した記録

四国八十八ヶ所 歩き遍路 32日目(2021.8.21) 64番札所 「氷見」バス停~「寒川駅前」バス停

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64番前神寺

ここ数日は1日当たりの札所の数が増えていましたが、愛媛県最後の2日間は1日1か寺となります。1週間後に結願する予定なのですが、こんなペースで大丈夫なのか不安になる、四国八十八ヶ所歩き遍路の旅、32日目のレポートです!

歩き遍路 32日目 「氷見」バス停から「寒川駅前」バス停まで

歩き遍路32日目、8月21日(土)のレポートです。まずは、計画表と実行程表をご覧ください。

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前日は愛媛県最高峰の横峰寺を無事に打つことができました。これができていなかったら、この日の予定が大きく狂ってくるところでした。よかったです。

この日は荷物の発送をお願いしないといけなかったこともあり、ちょっと早めに4時45分に起床しました。実はこの日の最後に乗るバスのダイヤがまた事実上の一択で、これを逃すとこの日のホテルにたどり着くことが大変になるのです。

というわけで、前日に購入したセブンイレブンの朝食を食べ、準備を整えました。この日の天気ははっきりと憶えていませんが、写真を見るかぎりではほとんど降っていなかったようです。気象庁のデータでも、2021年8月21日の西条市・新居浜市の降水量はほとんど0mmでしたので、私が歩いていた間は降らなかったのだと思います。こんな日は何日ぶりでしょうか。

「氷見」バス停から64番札所前神寺まで

7時35分に「氷見」バス停を出発して、64番札所前神寺には8時11分に到着しました。Googleマップより速いペースで歩けています。元気だったようです。

ターミナルホテル東予のフロントで、荷物の発送をお願いします。今回は、初の2日飛ばしで、8月23日に香川県観音寺市のかんぽの宿 観音寺に届けてもらうことになっています。ちょっとその間が心配ですが、幸い札所も少なく、必要な物資も多くは必要ありません。

6時55分、ホテルを出発しました。まずはホテルから北にあるセブンイレブン西条三津屋東店に向かいます。前日とは違う方でしたが、この日のお嬢さんもショートヘアでかわいい方でした。なかなかレベルが高いセブンイレブンですね。

飲み物などを購入し、セブンイレブンから150メートルほど歩いていきます。7時5分ごろ、「共立病院入口」バス停に到着しました。バス停の名前になってはいますが、共立病院がどこにあるのかは分からずじまいでした。

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※「共立病院入口」バス停

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※「共立病院入口」バス停時刻表

5分くらいすると、せとうちバスが北側からやって来ました。来た!と思ったのですが、何と「回送」と書いてあります。しかも、バス停の少し手前の路肩に停車してしまいました。何だ、違うのか……とがっかりしていると、結局そのバスが行先表示を「新居浜」に変えてやって来ました。意外なことに、どうやら始発だったようです。

7時15分、バスに乗り込みます。他にお客さんはいませんでした。

バスは15分ほどで「氷見」バス停に到着しました。

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※「氷見」バス停

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※「氷見」バス停のベンチ

氷見」バス停のベンチはお遍路さん仕様になっています。ベンチがかなり濡れていますが、夜のうちに雨が降っていたのでしょう。

さて、7時35分ごろにバス停を出発します。バス停から230メートルほど国道11号線を東に進むと、「西条市氷見」交差点が出てきました。7時37分です。

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※「西条市氷見」交差点

上の写真にもあるように、車で横峰寺を目指す場合は、ここで右折して平野林道を登っていくことになります。

なお、2020年の11月2日に車遍路で回った際には、平野林道へ向かう手前の京屋旅館支店のところからマイクロバスが出ていました。詳しくは横峰寺登山参拝バスのホームページ*1をご覧ください。平野林道を運転する自信がない方は、ここでバスに乗り換えられるのがよろしいかと思います。

「西条市氷見」交差点で右に曲がり、100メートルほど南下します。旧道のような細い道に出ますので、そこを左に曲がりましょう。曲がったらしばらくは道なりになります。

この左折ポイントで、1台の車が不規則な動きをしていました。何だろうと思いながら左に入っていくと、後ろから追いかけて来られます。

横に来た車の窓が開き、おばさんが手を差し出してこられました。「お遍路さんに渡そうと思っていつも持ってるんです」ということで、何とアリナミンVを1本下さいました。車でどこかに向かっておられたのだと思うのですが、わざわざ追いかけてくださってまでお接待をしていただけるとは! 何とありがたいことでしょう。

丁重にお礼を言い、お別れしました。

とりあえず後で飲もうと思い、リュックの横のポケットに入れておきます。しかし、これが迂闊だったのです。

その後、少し歩いたところで、ペットボトルの飲み物を飲むことにしました。ペットボトルをリュックのポケットから取り出そうとしたときに、何とアリナミンVが落ちてしまったのです! ありがたいお接待が割れてしまいました!

旧道とはいえ道の真ん中ですので、とりあえず瓶のガラスを集めます。幸い、割れ方が上手だったので、細かい破片はあまり生じていませんでした。瓶の底だったところに破片を集めて、持って歩くことにします。

ゴミ箱というものは探すとないものですね。四国の自動販売機には、かなりの確率でゴミ箱がセットされています。しかし、今回は瓶のゴミだったので、ペットボトルのゴミ箱に捨てるわけにはいきませんでした。

しばらく歩いていくと、「ビン」と書かれたゴミ箱がありました。せっかくのお接待を無駄にしてしまったことをお詫びしながら、捨てさせてもらいました。本当にアホな私です。

本題の歩いたルートのお話に戻ります。左折ポイントを左に曲がってから300メートルほど進んだところの右側に、大久保四郎兵衛の祠というものがありました。7時44分です。

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※大久保四郎兵衛の祠

大久保四郎兵衛という人物は、戦国時代の武将の一人で、豊臣秀吉の四国征伐の際にこの地で豊臣軍を防ぎ、後に高尾城に籠って奮戦した知勇兼備の名将だそうです。祠があるくらいですから、相当な人物だったのでしょう。

この後、道なりに1.1kmほど東に進んでいきます。すると、右側に阿弥陀寺が出てきました。写真は撮っていませんでした。

阿弥陀寺から750メートルほど進むと、道が二又に分かれています。ここは右です。四国の道の道標も、遍路道の案内標識もありました。

右に曲がって190メートルほど進むと、右側に石鎚神社二ノ鳥居が出てきました。ここで8時8分です。

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※石鎚神社二ノ鳥居

一ノ鳥居、つまり大鳥居は国道11号線の方にあります。また、上の写真で奥に見えているのは神社の本社(※本殿ではなく、神門です。さすがに立派な神社で、かなり段階をふまないと本社まで到達できません。

二ノ鳥居から1分後に撮ったのがこの写真です。

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※前神寺?

奥に見える緑の銅の屋根がおそらく前神寺だと思います。

二ノ鳥居からほんの190メートルで、前神寺山門前に到着しました。8時11分です。

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※前神寺入口

駐車場は、上の写真の右側のところを奥に入っていったところです。国道11号線から南進して直接ここにアクセスできます。国道に案内標識もありますので、迷うことはないでしょう。

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※山門

鳥居のような山門総門)をくぐっていきます。正面右側は墓地になっていて、お寺の伽藍は左奥に連なっています。境内案内図や見所については、四国遍路 聖地巡礼のホームページ*2をご覧ください。

正面奥へと進んでいくと、左に道がつづいています。小さな橋を渡って、境内に入っていきました。左には本坊とそれに付属する納経所があり、正面の方には大師堂があります。本堂は、大師堂から右上の方に上がっていかなければなりません。

字が小さいので分かりにくいとは思いますが、境内図を載せておきます。上が本堂ですね。

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※境内図

鐘楼近くのベンチで準備を整え、まずは本堂を目指します。本堂までの参道の脇、林のところに御滝不動尊がありました。

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※御滝不動尊

赤くなっているのは、鉄分を多く含んでいるからだと思います。

この辺で清掃作業をしておられるおばさんがいらっしゃったのですが、行きも帰りもご挨拶したのに、完全に無視されてしまいました。もしかして耳が聞こえないのかな?と心配になるくらいの無視っぷりでした。仮にもお寺で働いているならば、挨拶くらいはしてもいいと思うのですがね。何か損するわけでもないですし、むしろ心は温かくなるように思います。

少し石段を登っていくと、本堂のレベルに到着しました。ここの本堂は左右に回廊を列ねた美しい造りになっています。

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※本堂

この辺では少し雨が降っているように思います。本堂納経を済ませました。

本堂の右側には、蔵王権現への参道もあります。

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※蔵王権現鳥居

本堂から大師堂の方へと戻ります。石段を下りて進むと、右側に大師堂です。

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※大師堂

大師堂でも納経をしました。

納経所は少し下のレベルです。立派な本坊の方に行きました。

納経所はおばさんでした。とても愛想のいい方で、こちらも元気になります。清掃していた方の分まで補ってくださっているように感じました。記帳・押印していただきます。

さあこれで前神寺の参拝は終了しました。この日はもう札所がありませんので、荷物をきちんと整理します。ついでに、納経所の脇にあるトイレにも行っておきました。

64番札所前神寺から「寒川駅前」バス停まで

8時40分ごろに64番札所前神寺を出発して、「寒川駅前」バス停に到着したのは16時4分でした。Googleマップのペースよりも遅いですが、34kmを7時間半かからずに歩いているので、かなり速いペースだと思います。

前神寺山門から出て、そのまま北上して国道に出ることもできますが、私は東へと向かいました。四国の道の道標が東を指していたからです。ただし、示していたのは65番札所の三角寺ではありません。また、Googleマップも東を指していました。

前神寺の前の道を東に進んでいきます。1.2kmほど進んでいくと、国道11号線に合流しました。その途中、上品なおばあさんが庭から「お気をつけて」と声をかけてくださいました。声をかけていただくととても元気が出ますね。

実は前神寺から「寒川駅前」バス停までは34kmあります。しかも、ホテルに行くために乗るバスの時間は16時47分一択なのです。8時40分ごろに前神寺をスタートしていますから、残る8時間で34km歩いて行かないといけない状態でした。

そんななかで、声をかけていただけるとかなり元気が出ます。この後、国道を歩いていた際も車に乗った男性が「頑張れ!」と声をかけてくださいましたし、この日はかなり多くの方に励まされたように思います。

国道に合流してからは、もうひたすら国道を進むだけです。この日のゴールの「寒川駅前」バス停も国道11号線に面しています。

国道に出てから1.5kmほど進むと、加茂川が出てきました。その名も加茂川橋を渡っていきます。9時13分でした。

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※加茂川橋から上流を望む

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※加茂川橋から下流を望む

Googleマップで見るときよりも、かなり水位が多くなっています。連日の雨で水位が上昇しているのでしょう。

国道を5.1kmほど進むと、「飯岡交差点」に出ました。ここで大きな道に合流しますが、東側が国道11号線のつづき、西側は西条市バイパスとなっています。右に進みます。

300メートルほどで、原八幡神社の前に出ました。北側にあります。10時17分でした。

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※原八幡神社

加茂川橋から5.4kmを1時間4分ほどで来ていることになります。かなりのハイペースで頑張っていました。

神社の前から1.7kmほど進むと、距離の案内標識が出てきました。徳島まで175kmと書いてあります。何となく四国一周が見えてきました。

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※徳島まで175kmの案内標識

思えば7月21日に徳島を出発して1番札所を打ち始めたわけです。ちょうど1か月経っています。よくぞここまで無事にやって来たものです。

ここから700メートルほど先にある、ローソン新居浜萩生店でトイレをお借りしました。また、飲み物などを購入します。

さらに国道を6.3kmほど歩いていきます。石川酒店のちょうど向かい辺りに、徳島まで168kmの案内標識が出てきました。12時3分です。

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※徳島まで168kmの案内標識

ここから600メートルほど進んでいくと、「坂ノ下」というバス停に到着しました。お昼になっていますし、時間がないこの日はお店で昼食を食べることはできないと思われました。ベンチもありますし、ここで軽くパンを食べることにしました。

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※「坂ノ下」バス停

ベンチに座らせてもらいます。なお、念のため時間は確認して、バスが来ない時間であると分かってから食べ始めています。一度ご迷惑をおかけしたことがありますので。

このバス停の東側には、北と南に山があります。ここで、大変珍しい光景を目にしました。猿の国道越えです。

山の方を何気なく見ていると、茶色い影がちょこちょこと動いているのが見えました。ニホンザルです。それで、何をしているのだろうと思い見ていると、どんどんと道路の方に近づいてきたのです。

危ないなあと思い見ていると、サーッと道路を渡るではありませんか。ほう、珍しいものが見れたなと思っていると、また次の猿がやって来ます。次が渡るとまた次です。中には親子連れもいました。北の山から南の山に移動しているようでした。

10匹くらいはいたでしょうか。小さな群れだったようです。危うく車に轢かれそうになっていたものもいましたが、全猿ぜんえん、無事に渡ることに成功しました。これはなかなか貴重な光景だったように思います。

猿くんたちの無事を祈りつつ、「坂ノ下」バス停を12時20分ごろに出発しました。10分くらい休憩していたでしょうか。

バス停から190メートルほど進むと、坂之下大師堂です。しかしとくに寄り道はせずに進みます。温度計があったのですが、表示されていませんでした。12時23分です。

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※坂之下大師堂付近の温度計

曇っていましたし、そんなに暑くなかったはずです。おそらく25~26度くらいだったのではないでしょうか。

新居浜になかなか着かないなと思っていたのですが、実はもうずっと前に新居浜に入っていました。中心街に入っていってないので、分からなかったようです。そしてこの後、道はちょっと田舎にさしかかっていきます。

坂之下大師堂から1.3kmほど進んだところに、市民の森の入口がありました。この辺りから道は登りとなり、急に山のようになっていきます。

1.6kmほど進むと、一山越えてまた少し集落が広がっていました。そこに、お遍路さん専用の無料宿泊所がありました。12時59分です。

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※巡礼さんのお宿

関ノ戸」というバス停の近くです。ただし、私が近くを歩いているとこのお宿の建物から犬が覗いていて、ずっと吠えてきたので、猛犬には注意が必要だと思います。

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※猛犬? 写真で見るとかわいい

この後、右側にあった歩道がなくなり、横断歩道で左側に渡るように促されます。左側に申し訳程度の歩道があるのですが、それもすぐなくなってしまいました。巡礼のお宿から400メートルくらいのところです。それで横断歩道も何もなく、四国の道や遍路道は、右の脇道に入っていくように案内していました。交通量も多いので、はっきり言って渡るのは無理です。行政の不備ですね。

というわけで、私は歩道のない国道11号線をひたすら歩いていきました。この後、1.5kmほど歩道がありませんので、くれぐれも通行にはご注意ください。前にも述べましたが、国道11号線は香川方面から松山市までを結ぶ幹線道路ですので、大型のトラックもたくさん通ります。

実は巡礼の宿を過ぎた辺りで四国中央市に入っていました。この日の宿は、四国中央市の三島川之江ICの近くにある、スーパーホテル四国中央 天然温泉 東予の湯です。しかし、ホテルまではまだ20km近くあります。四国中央市は2市1町1村が合併してできたので、市域がかなり広いのです。

国道11号線を歩いていると、だんだんとまたお腹の調子が悪くなってきました。14時ちょっと前だったと思います。とりあえず我慢して歩きつづけます。かなり限界が近づいてきたぞ、というところに、キレイなスーパーが見えてきました。ハローズ土居店です。

大急ぎで敷地内に駆け込みます。駐車場が広いので、大変です。スーパーの入口をちょっと外れたところに菅笠を立てかけておき、中に入りました。

トイレは店舗内の北西端にありました。何とか無事に間に合い、この日も人間としての尊厳を保つことができました。よかったです。

それにしても、トイレに入るときは必死の形相なので、すれ違う人は何事かと思うことでしょう。

ハローズに入ったのが14時10分ごろだったと思います。トイレを済ませて14時20分ごろに出発しました。

Googleマップでこの日のゴールの「寒川駅前」バス停までの距離を調べてみると、何と残り7.9kmです。普通に歩いて2時間で行ける距離です。ここまで頑張ってきたおかげで、16時47分のバスには余裕で間に合いそうです。

ここからの旅は重荷も解放したということと、距離が短いということでかなり気楽になりました。どんどんと歩いていきます。

途中、どの辺りだったかは忘れましたが、自転車に乗ったお遍路さんのような恰好の方とすれ違いました。手招きされて近づくと、ビニールひもを編んで作ったお守り代わりの草鞋と、何寺が何年どしの守り本尊に当たるかを調べてある紙をくださいました。

「何年?」と聞かれたので「寅年です」と答えると大変残念そうにしておられました。寅年の守り本尊は虚空蔵菩薩なのですが、四国八十八ヶ所で虚空蔵菩薩をご本尊にしているお寺はもう終わってしまっていたのです。

12番札所焼山寺、21番札所太龍寺、24番札所最御崎寺がそれで、10日目というかなり序盤にすべて参拝が終わっていました。守り本尊をしっかりとお参りするように啓蒙活動をしておられたのでしょうが、まあお会いするのが遅すぎたのですね。

まあしかし、お礼を言って出発します。この日は結構声をかけていただく機会が多かったです。うれしいことです。

この後はとくにイベントもなく、ただひたすら国道を歩いただけでした。

ハローズから7.4kmほど歩いた北側に、厳島神社がありました。15時57分でした。

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※厳島神社・豊岡町

Googleマップでは、厳島神社・豊岡町という謎の表記になっています。

もう「寒川駅前」バス停は指呼の距離です。しかし、また何となくお腹の調子が悪くなってきました。とにかくまずはゴールと思い、我慢します。

16時4分、「寒川駅前」バス停に到着しました。

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※「寒川駅前」バス停

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※「寒川駅前」バス停時刻表

よくよく見ると16時47分が最終ではなく、国道11号線経由の路線ならばもっと遅い時間があったようです。ただし、ホテルの最寄りである「一貫田」バス停には行ってくれません。ホテルから1.6km離れた「大師前」バス停で降りないといけないようです。

寒川駅前」バス停から、少し東側にファミリーマートが見えます。どうしても我慢できない場合はそこまで行けばトイレをお借りできるでしょう。また、近くには「伊予寒川駅」があるはずです。

駅に行ってみましたが、かなり小さくて古い駅だったので、トイレは借りないことにしました。とてもキレイなトイレがあるとは思えませんでしたので。ちなみに私は「寒川」を「さむかわ」と読んでいたのですが、正しくは「さんがわ」と読むようです。これ、翌日も間違えて読んでいました。

和歌山県に住んでいたときには、「寒川」と書いて「そうがわ」と読む生徒がいました。しかし、さすがに「そうがわ」はないだろうと思い、字面から想像しやすい「さむかわ」と読んでいたのですが……。地名というのはもう知っているか知っていないかの問題ですので、どうしようもないですね。ちなみに和歌山の「そうがわ」も、旧寒川村(※現日高川町の一部)という地名に由来していると思います。

駅前に下の写真のような道標らしきものがありました。

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※四国八景?の道標

「四国八景 〇長〇寺 是より六丁」と書いてあるように思うのですが……。四国八十八景というのがあることはネットで調べて分かったのですが、四国八景?なるものがあるかどうかは分かりませんでした。また、ここに書いてあるお寺の名前もちょっとよく分かりません。謎は深まるばかりです……。

何となくお腹の調子が回復してきたことと、やることもないことからバス停に戻りました。30分以上、バス停でボーッと待っていました。

歩きを終えて

16時48分、1分遅れでせとうちバスがやって来ました。いつもながらほっとします。

バスは国道を東へ進み、20分少々で「一貫田」バス停に到着しました。今回も事前のリサーチは完璧で、スーパーホテル四国中央は100メートルほど東に行ったところです。早速ホテルに向かいます。

17時15分ごろ、スーパーホテル四国中央 天然温泉 東予の湯に到着しました。このホテルも、前年に利用したことがあります。

1階のフロントでチェックインし、早速部屋へ向かいました。念のためトイレに行っておきます。

このホテルにも大浴場がありますが、男女別の時間制となっています。男性は15時から19時50分までですので、早めに夕食を食べてお風呂に入った方がよさそうです。

ということで、トイレを済ませたら早速夕食を食べに出ました。その前に、翌朝乗るバス停の場所を確認していなかったので、確認しに行きます。どうも雨が降っていたようです。

北側から見ると、降りたバス停はしっかりと見えるのですが、反対行きのバス停がまったく見えません。もしかして信号を渡ったところかと思い、「一貫田」交差点の方まで行ってみました。しかし、遠目にはバス停らしきものは見えませんでした。

おかしいなあ?と思い、振り返って見ると……。

ありました。バス停です。何と、北から見ると民家の塀の陰になっていて、見えないところにあります。これでは分からないはずです。

まあバス停をどこに置くかというのは土地の管理者との交渉もあるので、なかなか大変な問題だと思います。分かりにくいということをせとうちバスの方でも自覚しておられるのでしょう、こんな注意書きも付いていました。

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※「一貫田」バス停時刻表

時刻表の6時台、7時台のところに、「このバス停は視認性の関係上、塀の影に居られると、運転士からお客様の確認できない場合がありますので、恐れ入りますがバスから見える位置にてお待ちくださいますようお願いいたします」と書かれています。

うーん、無駄に長いだけで日本語としてもあまりよくないように思います。「このバス停は陰になっておりますので、お客様は道路から見えやすい場所でお待ちください」でどうでしょうか。

「バスから見える位置にて」というのがちょっと適切ではないと思うんですよね。なぜなら、バスを待っている人には、「バスから見える位置」がどこか分からないからです。ここからバスに乗る人ならば、ここまで来るバスからどのように見えているかが分からないわけです。それを、「バスから見える位置にて」「お待ちください」というのはちょっとお門違いと言うか、厚かましいのではないでしょうか。

しかし事前に調べておいてよかったです。翌朝、バス停がどこにあるのか慌てることになるところでした。「寒川駅前」に行くのは8時8分一択ですね。朝はちょっとゆっくりできそうです。

前年にスーパーホテル四国中央に泊まった際には、向かいにあるジョイフル川之江店で夕食をとっていました。この日もジョイフルにします。愛媛に入ってから、ジョイフル率も高くなりました。

実は何を食べたかメモしていなかったのですが、おそらくハンバーグか何かの定食的なものを食べたと思います。コンビニ飯ばかりだと身体がもたないですからね。

この後、ホテルに戻って大浴場で入浴しました。まあスーパーホテルの大浴場というのは、5~6人程度が入れる小さなものですが。しかし、一応温泉です。温泉というのは疲労回復という観点から考えると、大変ありがたいですね。

コインランドリーには3台ずつ洗濯機と乾燥機があったように思います。入浴後、すぐに洗濯をしました。大きな荷物は2日後の観音寺に送っているので、きちんと洗濯をしておかないと着るものがなくなってしまいます。

洗濯を終えると、後はもう予習するだけです。翌日は三角寺1か寺だけですから、予習も楽勝でした。早めに就寝します。

歩き遍路振り返りデータ

歩き遍路のためにデータを振り返っておきます。なお、飲食費はここでは振り返りません。人によって飲食費は変わると思いますので。私は1日に500mlのペットボトルを6~8本くらい飲んでいましたので、飲み物代だけでも1日に1,000円以上は軽く超えていました。ただ、この辺りでは雨天が続いており、1日3~4本の消費に減っていたと思います。

札所情報

札所:1か寺

納経代:300円

大師納経代:300円

宿情報

スーパーホテル四国中央 天然温泉 東予の湯

割引シングルルーム(禁煙)

宿泊費:6,600円

室内に冷蔵庫・バス・トイレあり

WiFiあり

大浴場あり。男女別時間制。温泉

洗濯機・乾燥機あり(3台ずつ)

洗濯機100円、乾燥機200円(30分ごとに100円)

アクセス:バス停から徒歩2分

コンビニ:徒歩9分

フロントスタッフなど人員は少ないが、このときはとくに困ったことはなかった

バス情報

行き:せとうちバス 「共立病院入口」~「氷見」 390円

帰り:せとうちバス 「寒川駅前」~「一貫田」 420円

距離と歩数

ASUS VivoWatch BP(HC-A04)

カロリー:5,066kcal

距離  :36.8km

歩数  :53,200歩

※31日目からスマホアプリの記録なし

 

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最終更新:2022.1.31