西国お遍路“行雲流水”

西国三十三所や四国八十八ヶ所を雲のごとく水のごとく巡礼した記録

奈良国立博物館特別展「空海展」に行ってきました!

奈良国立博物館入口

 

2024年5月3日、奈良国立博物館で開催されている「空海展」に行ってきました!

展覧会のレポートは3年ぶりですが、今年度から土日が休みになりましたので、ちょいちょい見に行ってみようと思っています。

そして今回は何と、あの「空海展」ですよ! 「巡礼ヤー」としては、これは行かずにはいられないですよね。

奈良に行くのも2年半ぶりですかね? 今回は京都府内に引越ししてから初めての遠出となりました。自宅から5分で高速に乗れることもあり、非常に便利になりました。何と奈良まで1時間かからずに到着できました。

ただ、GW中ということもあり、奈良へ行く人は多いです。利用した登大路駐車場は、私の入庫後5分も経たないうちに満車になってしまいました。まだ8時30分を過ぎたばかりですよ? 

さらに、奈良国立博物館に8時45分には到着しましたが、何とすでに行列ができていました。いやあ、行楽シーズンの奈良、恐るべしです。

特別展「空海展」

それでは、特別展の魅力について簡潔に記していきたいと思います。

特別展「空海展」について

奈良国立博物館で、2024年4月13日(土)から6月9日(日)まで開催されているのが、特別展「空海展」です。あわせて、なら仏像館では期間未定(令和10年度予定)で名品展「特別公開 金峯山寺仁王門 金剛力士立像 ―奈良・金峯山寺所蔵―」が、また名品展「珠玉の仏たち」も開催されています。さらに、青銅器館では名品展「中国古代青銅器」が開催されています。見るべきものが多くて、体力と時間が足りないくらいです。

特別展「空海展」は、次の五つのテーマに分かれています。

第1章 密教とは―空海の伝えたマンダラの世界

第1章の見所を、公式ホームページ*1の引用にてお伝えいたします。

空海は、「密教は奥深く文筆で表し尽くすことが難しい。そこで図や絵を使って悟らない者に開き示すのだ」と述べました。本章では、密教世界の中心である大日如来とそれを取り囲む仏たち、胎蔵界・金剛界という2つのマンダラの世界を、立体的な空間で展示します。

密教とは秘密の教えであり、難解なものです。第1章では、その難解な密教を視覚的にとらえられるようにするマンダラの世界が紹介されています。

何と言ってもこの章の見所は、入ってすぐの展示室に展開されている、五智如来坐像です。

 

・五智如来坐像 5尊いずれも国宝 安祥寺(京都)所蔵 木像・彩色・漆箔 平安時代(9世紀)

 

テレビでこの展覧会を見た人が「涙が出ました」と言っていたのを見て、そんな馬鹿なと思っていたのですが、本当でした。この神々しさ、もとい仏々しさは言葉に尽くせないものです。私の場合、家が浄土真宗ということもありますが、とくに阿弥陀如来坐像の前で涙がこぼれそうになりました。それぐらい、素晴らしい展示です。

この章では、他にも国宝が4種、重要文化財が6種展示されています。展示品の一覧は、公式ホームページ*2からダウンロードできます。ここでは、国宝のみご紹介します。

 

・十二天像 12幅いずれも国宝 西大寺(奈良)所蔵 絹本著色 平安時代(9世紀)

・十二天像(水天・風天・毘沙門天・伊舎那天・地天) 5幅いずれも国宝 京都国立博物館所蔵 絹本著色 平安時代(1127年)

・五大尊像(不動明王・大威徳明王) 2幅いずれも国宝 東寺(京都)所蔵 絹本著色 平安時代(1127年)

・五大尊像 5幅いずれも国宝 醍醐寺(京都)所蔵 絹本著色 鎌倉時代(12~13世紀)

 

なお、これらの国宝はいずれもかなり大部な掛け軸であり、ものすごい迫力があります。また、マンダラの構成についての解説も大変分かりやすく、非常に勉強になる展示でした。

第2章 密教の源流 ― 陸と海のシルクロード

第2章の見所を、公式ホームページ*3の引用にてお伝えいたします。

密教は仏教発祥の地・インドにおいて誕生しました。その根本経典とされるのが『大日経』と『金剛頂経』です。『大日経』は、陸路を通って唐に入ったインド僧、善無畏ぜんむいにより漢訳され、『金剛頂経』は、海路を経て唐に入ったインド出身の金剛智こんごうちによってもたらされました。

密教は中国で花開き日本に伝わりましたが、実はそれ以前にインドから東南アジアにも伝わっていました。インドネシアのジャワ島にあるガンジュク遺跡からは、密教関連の仏像や仏具が多数出土しています。

この章の見所でもあるガンジュクの仏像群は非常に小さなものであり、なかなかじっくり見ることが難しいものでした。ただ、拡大した写真を壁面に飾ってくださっていますので、そちらの方を丁寧に見るのも手かもしれません。

この章では、国宝が2種、重要文化財が9種展示されています。展示品の一覧は、公式ホームページ*4からダウンロードできます。ここでは、国宝のみご紹介します。

 

・梵夾(大日経真言・十二天真言) 12枚すべて国宝 園城寺(滋賀)所蔵 紙本墨書 唐代(9世紀)

・大毘盧遮那成仏神変加持経(大日経) 7巻すべて国宝 西大寺(奈良) 紙本墨書

 奈良時代(766年)

 

第1章がすご過ぎて、ちょっと迫力に欠けたような気がしました。しかし、考古学先進国である日本の協力で、いろいろな国の遺跡発掘が進んでいくのはとても良いことだと思いました。

第3章 空海入唐 ― 恵果との出会いと胎蔵界・金剛界の融合

第3章の見所を、公式ホームページ*5の引用にてお伝えいたします。

讃岐国に生まれた空海は、山林などでの修行を経た後、遣唐使の一員として学ぶ機会を得てに渡りました。そして、長安で密教の師、恵果けいか阿闍梨と運命的な出会いを果たします。

弘法大師空海は、803(延暦23)年に遣唐使随行の学僧として入唐にっとうしました。そして長安で後継者を探していた密教の泰斗、恵果阿闍梨と運命的な出会いを果たしたのです。30歳かそこらの、しかも東夷と呼ばれた日本の留学僧を密教の正統な後継者として秘伝を授けるなど、当時の中国の人々からすれば考えられないことでした。

実は私が最近読んだ漫画に、おかざき真里さんの『阿・吽』(小学館)というものがあります。これは若き日の最澄空海とその出会い、密教を取り巻く二人の動き、そして最澄空海への弟子入りとその立場の決別が描かれています。

『阿・吽』の作品中で、母方の叔父阿刀大足あとのおおたりから空海が「自分に向けて書いたのか?」と問い詰められるのが『聾瞽指帰』です。しかしこれは仏教を初学者向けに紹介するもので、「私自身に向けて書いたものです」と空海は答えていました。

第3章では、この『聾瞽指帰』が展示されています。しかもこれは空海直筆とされており、とても力強く、生命力にあふれた雄渾な筆致を見ることができます。

この章では、国宝が8種、重要文化財が15種展示されています。展示品の一覧は、公式ホームページ*6からダウンロードできます。ここでは、国宝のみご紹介します。

 

・聾瞽指帰 下巻 国宝 金剛峯寺(和歌山)所蔵 紙本墨書 平安時代(8~9世紀)

・真言七祖像(不空・恵果) 2幅とも国宝 東寺(京都)所蔵 絹本著色 唐代(805年)

・諸尊仏龕 国宝 金剛峯寺(和歌山)所蔵 木像・素地 唐代(7~8世紀)

・金銅密教法具 国宝 東寺(京都)所蔵 銅製・鋳造・鍍金 唐代(9世紀)  

・錫杖頭 国宝 善通寺(香川)所蔵 銅製・鋳造・鍍金 唐代(9世紀)

・三十帖冊子(第二帖・第四帖・第二十帖・第二十七帖) 4帖とも国宝 仁和寺(京都)所蔵 紙本墨書 平安時代(9世紀)

・宝相華迦陵頻伽蒔絵𡑮冊子箱 国宝 仁和寺(京都)所蔵 乾漆製・漆塗・蒔絵 平安時代(919年ごろ)

・弘法大師請来目録 国宝 東寺(京都)所蔵 紙本墨書 平安時代(9世紀)

 

この章では空海自筆と伝えられているものも多く展示されています。上記の『聾瞽指帰』『三十帖冊子』、「真言七祖像」の梵名・漢名の部分などです。

また、本来は空海が筆記したものですが、展示されている「弘法大師請来目録」は何と伝教大師最澄の筆写とされています。おかざき真里さんの『阿・吽』ファンとしては、たまらない展示品ですね。

また、この章では中国の一級文物である文殊菩薩坐像も展示されています。

 

・文殊菩薩坐像 中国一級文物 西安碑林博物館(中国陝西省)所蔵 大理石製 唐代(8世紀) 

※文殊菩薩坐像

これは写真に撮ることができました。像高74cmとそれなりに大きいのですが、第1章の五智如来像(大日如来は150cm超え、他四尊は100cm超え)と比べるとどうしても見劣りしてしまいます。逆に言うと、最初の五智如来像がすごすぎるのです。

第4章 神護寺と東寺 ― 密教流布と護国

第4章の見所を、公式ホームページ*7の引用にてお伝えいたします。

帰国した空海は、神護寺を拠点に密教の流布を行い、多くの僧侶たちが密教を学ぶようになりました。また朝廷の信頼を得た空海は、平安京の東寺を任され、密教による護国の役割も期待されていきました。

空海は帰国後、朝廷の信任を得て密教を鎮護国家の仏教とすることに成功しました。満濃池の改修も指揮するなど、多方面でその才能を発揮します。

おかざき真里さんの『阿・吽』では、嵯峨天皇の皇后である橘嘉智子たちばなのかちこに、「仏の世界をお見せしましょう」と空海が約束するシーンがあります。そして空海は「東寺にてそれをお見せしましょう」と、約束を果たすのです。約束を果たした具体的なシーンは描かれていませんが、おそらく東寺に立体曼荼羅を表現しようとしたのでしょう。これに関しては、東寺のホームページにもそのような記述があります*8

第4章の見所は何と言っても、国宝の両界曼荼羅です。両幅ともに縦幅は4メートルを超え、横幅も3メートル半を超える大部な曼荼羅です。紫地に金銀泥で書かれており、正直鮮明ではないため何が書かれているか分かりにくいですが、迫力には圧倒されます。

この章では、国宝が10種、重要文化財が15種展示されています。展示品の一覧は、公式ホームページ*9からダウンロードできます。ここでは、国宝のみご紹介します。

 

・両界曼荼羅(高雄曼荼羅) 2幅ともに国宝 神護寺(京都)所蔵 紫綾金銀泥 平安時代(9世紀)

・灌頂歴名 国宝 神護寺(京都)所蔵 紙本墨書 平安時代(812~813年)

・尺牘(久隔帖) 国宝 奈良国立博物館所蔵 紙本墨書 平安時代(813年)

・風信帖 国宝 東寺(京都)所蔵 紙本墨書 平安時代(9世紀)

・金剛般若経開題残巻 国宝 奈良国立博物館所蔵 紙本墨書 平安時代(9世紀)

・金剛般若経開題残巻 国宝 京都国立博物館所蔵 紙本墨書 平安時代(9世紀)

・大日経開題 国宝 醍醐寺(京都)所蔵 紙本墨書 平安時代(9世紀)

・太政官符抄(東寺百合文書) 国宝 京都府立京都学・歴彩館所蔵 紙本墨書 鎌倉~南北朝時代(13~14世紀)

・両界曼荼羅(西院曼荼羅(伝真言院曼荼羅)) 2幅とも国宝 東寺(京都)所蔵 平安時代(9世紀)

・性霊集残巻 国宝 奈良国立博物館所蔵 紙本墨書 平安時代(12世紀)

 

この章でも空海自筆と伝えられているものも多く展示されています。上記の「灌頂歴名」、『風信帖』、「金剛般若経開題残巻」がそれで、「大日経開題」は空海自筆の可能性が高いとされています。

なお、最澄自筆と伝えられているのが「尺牘(久隔帖)」です。

おかざき真里さんの『阿・吽』でも、この「灌頂歴名」や「尺牘(久隔帖)」についての描写があります。とくにこの「灌頂歴名」の一番のところに最澄の名前が書いてあるのを実際に目の当たりにすると、何とも言えない感動がありました。

ただし、私が見た「灌頂歴名」は「写し」で、国宝である「灌頂歴名」は4月29日までの展示でした。実物を目にできなかったのが残念です。

第5章 金剛峯寺と弘法大師信仰

第5章の見所を、公式ホームページ*10の引用にてお伝えいたします。

仏教界において、重要な役割を担うようになっていった空海。その一方で自然の中で心静かに修行し、瞑想したいという望みを持ち続けていました。やがて朝廷の許可を得て、理想の地において金剛峯寺の建立に着手します。

空海は朝廷から鎮護国家の期待を受けていながら、自らの理想を実現する聖地を高野山に定めました。都の喧騒を離れ、心静かに山籠もりすることを目指したのでしょう。

第5章は空海と高野山の関わりに注目した展示になっています。

ここでは、今年の元日に起こった能登半島地震で奇跡的に被災を免れた、石川県法住寺所蔵の不動明王座像も展示されています。

また、和歌山県金剛峯寺所蔵の孔雀明王坐像は、あの東大寺南大門金剛力士像を、運慶らと作成した快慶の作とされています。今にも動き出しそうな写実的な作風が、慶派の特徴をよく表しています。

ただ、上記の二つはいずれも重要文化財どまりで、国宝ではありません。

この章では、国宝が3種、重要文化財が14種展示されています。展示品の一覧は、公式ホームページ*11からダウンロードできます。ここでは、国宝のみご紹介します。

 

・五大力菩薩像 3幅とも国宝 和歌山有志八幡講所蔵 絹本著色 平安時代(10~11世紀)

・伝船中湧現観音像 国宝 龍光院(和歌山)所蔵 絹本著色 平安時代(12世紀)

・後醍醐天皇宸翰天長印信 国宝 醍醐寺(京都)所蔵 彩牋墨書 南北朝時代(1339年)

 

国宝を和歌山の有志の方々が所蔵しておられる、というのがすごいですね。さすが、聖地高野山を有する県です。

当然のことながら四国で弘法大師信仰が根づいていることは間違いないですが、和歌山に18年住んでいた身として考えると、和歌山にも弘法大師信仰がしっかりと根を下ろしていることが実感できました。まだまだ眠っている文化財があるかもしれませんね。

 

第1章から第5章まで見てきて、とにかくどれもこれも素晴らしいものばかりで、胸がいっぱいになりました。

非常にダイナミックな大部なものもあるかと思えば、一方で緻密な書画の展示もある。本当に素晴らしい特別展でした。なかなかこれほどの展示はないのではないでしょうか。全部で国宝が28種、重要文化財は59種もあります。弘法大師生誕1250年記念の年にこのような素晴らしい特別展が開かれ、それを拝観する僥倖に恵まれたのは、望外の喜びですね。

というわけで皆さん、これを見逃すと一生後悔しますよ! ぜひぜひ、特別展「空海展」をご覧ください!

なお、5月14日(火)からは、後期展示となり、展示品が一部変更となりますので、ご注意を。

特別展「空海展」データ

会期  :2024年4月13日(土)~6月9日(日)

開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30まで)

観覧料 :大人 2,000円 高校・大学生 1,500円

場所  :奈良国立博物館

     〒630-8213 奈良市登大路町50番地

電話番号:050-5542-8600

名品展「特別公開 金峯山寺仁王門 金剛力士立像 ―奈良・金峯山寺所蔵―」について

上述の特別展を拝観し終わった後、魂の感応も高まり過ぎて、非常に疲れてしまいました。まあ、もともと人込みもあまり好きではなかったので、その分も余計に疲れたのでしょう。

ともあれ、とりあえず特別展の出口から誘導に従って地下道を進みました。そこにはカフェやミュージアムショップもあり、一瞬ここで食事をとろうかとも迷いましたが、特別展のショップでいろいろ買っていたので、まずはそれを車に積みに戻ろうと思っていました。

ちょっとミュージアムショップを覗いてみようと思い、入ったのが天啓でした。実はうっかり、特別展のショップで図録を買い忘れていたのです。クリアファイルやトートバッグ、マグネットにプリントされた両界曼荼羅などを買っていた(9,095円相当)のですが、レジで言おうと思って忘れていたのですね。危なかったです。これもお大師さまのお導きでしょうか。

何とか無事に図録(3,000円)も買うことができたので、駐車場を目指します。途中、どこかで昼食を食べようかと思い、何軒か店の前を通りましたが、どこも行列しています。まだ12時前なのになあ、と思いながら歩きます。すると、お土産屋のところで柿の葉寿司が売っているではありませんか。これだ!ということで、和歌山在住時代に慣れ親しんだ、柿の葉寿司を昼食にすることにしました。7個入りで1,244円と、観光地価格ではありますが、おいしいことは分かっています。無事に車に戻り、昼食を済ませることができました。

さて、前置きが長くなりましたが、少し体力が回復したのでなら仏像館に向かいます。ここにも目玉展示が存在するのです。それが、吉野の金峯山寺仁王門を守っている、二尊の金剛力士像です。

実は令和元年から金峯山寺仁王門が修理されることになり、この金剛力士像もあわせて修理がおこなわれました。仁王門の修理が終わるのが令和10年予定とのことですので、それまではこのなら仏像館に展示されているそうです。

ということで、なら仏像館に入ります。「空海展」のチケットを持っていれば、無料で入ることができます。

実は中に入ってすぐにお姿を拝することができるのですが、本来そこで見るのではなく、隙間から覗き見るような形になります。というわけで順路を進んでいきます。正直、常設展示されている仏像もどれもこれも素晴らしいものなのですが、ちょっと「空海展」の迫力がすごすぎて、そこまで意欲的に見る気になれませんでした。足早に進んでいき、ついに広間に出ました。そこに展示されているのが、金峯山寺仁王門金剛力士像です。

※金剛力士像 阿形像

※金剛力士像 吽形像

国が指定している重要文化財以上の金剛力士像としては、東大寺南大門の金剛力士像に次ぐ大きさであり、高さは5メートルに達するそうです。南北朝時代の延元3(1338)年から翌年にかけて、奈良を拠点に活動した仏師である康成こうじょうによって造られたとのことで、重要文化財に指定されています。国宝でもいいと思いますけどね。

写真でも伝わるとおり、天井を突き破らんばかりの迫力で、まさに吉野に逃れた南朝を守るための守護神のような存在であったことがうかがえます。

二尊並んだ状態で写真に撮れるのは、ここに展示されている期間だけでしょう。ぜひ皆さんも拝観していただければと思います。

この後、なら仏像館を出ると青銅器館もあり、名品展「中国古代青銅器」もやっているのですが、いやあ、もうちょっとお腹いっぱいです、という感じですね。青銅器館は行かずに済ませました。

実はこの後、興福寺の春季北円堂特別拝観に行こうと思っていたのです。ということで、奈良国立博物館のレポートは以上となります。

最後に

いやあ、奈良ってすごいですね。フィレンツェなんかでも言われていますが、まさに町全体が博物館。その中でも、奈良国立博物館はさすがです。私はここ数年で東京国立博物館九州国立博物館も行っていますが、奈良は町そのもののレベルが高いです。特別展「空海展」は展示内容も変わるそうなので、ぜひまた近いうちに行ってみたいと思っています。6月9日(日)までですので、皆さんもぜひ一度は行ってみてください! 一度行かれた方も、5月14日(火)から展示内容が変わりますので、ぜひもう一度行ってみてください!