皆さん、元旦のNHKの特別番組「超体感!四国 お遍路の旅」はご覧になりましたでしょうか?
あれを見たらもう、すぐにお遍路の計画を立ててしまいますよね。
初めてお遍路に行くというビギナーの方も、何回もお遍路に行っているというリピーターの方も、ちょっと知っておいていただきたいことがいくつかあります。
ということで、今年お遍路に行くべき理由を説明させていただきます。
なお、今年から納経時間および納経料の変更等が発生しています。ご注意ください。
四国八十八ヶ所 令和6年はお遍路にとって重要な一年!
それでは、今年四国八十八ヶ所のお遍路が重要である理由を順番に説明していきましょう。
弘法大師御誕生1250年記念事業の最後の年!
昨年、2023年は弘法大師さまがお生まれになってから、ちょうど1250年の年でした。そこで、四国八十八ヶ所霊場会では、様々な記念事業を行っておられます。
なお、記念事業が行われているのは、下記の期間となります。
弘法大師御誕生1250年記念事業開催期間
令和4(2022)年6月15日(水) ~ 令和6(2024)年12月31日(火)
上記のとおり、弘法大師御誕生1250年記念事業開催期間が今年の12月31日(火)で終わってしまうのです。こりゃ、行くしかないでしょう!
記念カードの授与
納経帳・掛け軸にて納経代を支払った方に、記念カードを授与してくださいます。なお、カードのみ希望する場合は、100円で授与してくださいます。
記念カードの一覧情報は、下記のリンクをご参照ください。
記念カードの一覧情報(※四国八十八ヶ所霊場会のサイトより引用。2024.1.8閲覧)
記念カードの保存帳
各札所で授与していただいた「88大師カード」を集めるための特製の保存帳です。
下記の寺院にて入手可能。500円
1番札所霊山寺・6番札所安楽寺・14番札所常楽寺・17番札所井戸寺
27番札所神峯寺・31番札所竹林寺
50番札所繁多寺・63番札所吉祥寺
75番札所善通寺・83番札所一宮寺・86番札所志度寺・88番札所大窪寺
結願セット
88大師カードを全て集めて、パネルに額装することができるセットです。結願セットには趣意書・稚児大師絵図・御札・台紙・額・のり・説明書が含まれます。
下記の寺院にて入手可能。3,500円
1番札所霊山寺・6番札所安楽寺・14番札所常楽寺・17番札所井戸寺
27番札所神峯寺・31番札所竹林寺
50番札所繁多寺・63番札所吉祥寺
75番札所善通寺・83番札所一宮寺・86番札所志度寺・88番札所大窪寺
記念カードの保存帳・結願セットのデザインや詳細については、下記のリンクをご参照ください。
88shikokuhenro.jp(2024.1.8)
88大師メッセージ(記念印)の押印
納経帳に、記念印を押印してくださいます。記念印は、各札所住職が選んだ弘法大師さまにまつわる言葉や思いを表した1~5文字の言葉を用いています。
また、記念印に使用した言葉を選んだ理由(住職の思い)について、説明文を納経所に掲示しています。
記念印の一覧情報は、下記のリンクをご参照ください。
記念印の一覧情報(※四国八十八ヶ所霊場会のサイトより引用。2024.1.8閲覧)
記念バッジの授与
期間中に大師納経を製本すると記念バッジを授与していただけます。
大師納経とは、各霊場で授与していただける特製の大師納経用紙のことで、それを集めて、四国八十八ヶ所霊場会で製本していただくことができます。
※製本後の大師納経
私は2021年に大師納経を集め、製本していただきました。昨年も書きましたが、もっと早く分かっていたら製本をせずに粘っていたんですけどね。自分でこっそりばらしてもう一度製本し直してもらおうかな。
また集めるのは結構手間なのですが、記念バッジはかなり魅力的ですよね。今年頑張るしかないか……。
なお、記念バッジのデザインや詳細については、下記のリンクをご参照ください。
88shikokuhenro.jp(2024.1.8閲覧)
大師納経代 各札所300円(4/1より500円)
大師納経製本代 3,500円
製本申込用紙と送付用シールは下記の寺院にて入手可能。
1番札所霊山寺・75番札所善通寺・88番札所大窪寺
製本の申請先は、下記となります。
〒765-0004 香川県善通寺市善通寺町1065-1
四国八十八ヶ所霊場会
TEL:0877-56-5688
納経時間の変更について
歩き遍路の人にとっては、計画が根底から覆ってしまうような、大きな変更が出ております。納経時間の変更です。この変更により、出発時間が遅い時間にずれ込み、現在多い朝型のお遍路から夕型のお遍路へと、歩き遍路スタイルの変更が起こるかもしれませんね。
納経料の改定について
2024(令和6)年4月1日(月)より、納経料等が改訂されます。
改定については、下記のとおりです。
先日、「西国三十三所 令和6年行事スケジュール」でも西国三十三所で納経料が変更されるということをお伝えしましたが、四国八十八ヶ所も同様です。
世知辛いと言えば世知辛いのですが、やはりお寺を維持していくことはかなり大変なことなのです。文化財の保存もお金がかかりますし、人も雇わなければなりません。また、ご朱印ブームで気軽にご朱印を求める方が増える一方で、お寺の方々の負担は増えるばかりです。
納経料の値上げも致し方ないのではないでしょうか。
最後に
というわけで、今年もお遍路はアツくなること必定です。海外の方も戻ってこられているので、本当にプライスレスな体験ができると思います。ぜひ皆さんも、英語を学んでからお遍路に出発しましょう!