いよいよ結願までこの日を入れてあと3日、この日は五色台の2か寺を含む、4か寺を打つ予定です。クライマックスにさしかかってきた四国八十八ヶ所歩き遍路の旅、37日目のレポートです!
歩き遍路 37日目 「県立総合プール」バス停から「一宮」バス停まで
歩き遍路37日目、8月26日(木)のレポートです。まずは、計画表と実行程表をご覧ください。
前日は、76番から80番札所まで打つつもりでしたが、バスの時間の関係で、80番札所國分寺を打つことができませんでした。予定していたお寺を打てなかったのは、この旅で初めてのことです。
その分、この日挽回しないといけません。しかも、事前のリサーチでは、81番札所白峯寺までの道のりが大変遠回りをして行かないといけない道になっていました。山道を通るとしても、距離や時間が読みにくいところがあります。
ということで、この日は早めの4時30分に起床して、前日にファミリーマート高松亀井町店で購入した朝食を食べます。山寺に行くということもあり、念入りに準備を整えました。
「県立総合プール」バス停から80番札所國分寺まで
7時10分ごろ「県立総合プール」バス停を出発し、80番札所國分寺には7時55分に到着しました。Googleマップより速いペースで進んでいます。
前日から3泊連泊の予定だったので、この日はチェックアウトなど必要ありません。荷物もそのままにしておけるので、楽チンですね。6時20分ごろ宿泊していた天然温泉玉藻の湯 ドーミーイン高松中央公園前を出発しました。
まずは、道路の向かいにあるファミリーマート高松亀井町店へと向かいます。このファミリーマートも、前日から数日間お世話になっているお店です。ここで飲み物やスナックパンなどを購入しました。この日も山寺となりますので、おそらく食事をとるところはないでしょう。
ファミリーマートからは、国道11号線を南下していきます。300メートルほどで、「中新町なかじんちょう交差点」に出ました。ここは横断歩道がなく、地下道に降りていかなければなりません。地下で南側に渡り、60メートルほど歩いてバス停に到着しました。「中新町」バス停です。6時36分に撮影していました。
※「中新町」バス停
ベンチがあるので、座って待ちます。
バスは定刻どおり、6時45分にやって来ました。早速乗り込みます。
あまりメジャーな路線ではないのか、バスは空いていました。道路の方も、前日は40分以上時間がかかるくらい混んでいましたが、この日は朝も早いので空いています。7時10分ごろ、「県立総合プール」バス停に到着しました。
さあ、出発します。ここから80番札所國分寺までは、4kmほどあります。この「県立総合プール」との往復は、ホテルまでのバスに乗るためのルートですから、遍路道でも何でもありません。さらに言えば、まったく無駄な歩きです。前日の分と合わせると、8km無駄に歩いていたわけですね。
まあしかし、快適な高松市内のホテルに連泊できるということを思えば、1日4kmの歩きも無駄ではないでしょう。
香川県立総合水泳プールから、本津川にかかる橋を渡ります。橋を渡ってから120メートルほど進むと、右側に細い道が出てきましたので、そちらに入りました。この後は、ひたすら西に向かって歩いていくだけです。
この細い道は130メートルほど進むと、県道171号国分寺太田上町線に合流します。蛇行してきた本津川をもう一度渡り、西へと進んでいきました。
2回目に本津川を渡ってから、350メートルほどで、JR予讃線にぶち当たりました。御厩みまや踏切を渡ります。ここで7時18分でした。
※御厩踏切
踏切を渡って少し進むと、県道33号線に突き当たります。ここで左折しました。ここからは、基本的に県道33号線を西進していきました。
230メートルほど進むと、道が二又に分かれています。左が県道33号線で、右は旧道でしょうか。右に進んだ方が國分寺の真ん前にドンピシャで出れますが、道が蛇行していて距離が長くなりそうでした。そこで私は、県道を進みました。
二又の分岐点から、県道を2.4km進んでいきます。ローソン、ファミリーマート、コスモスを過ぎていきました。2.4km進んだところに、特別史跡讃岐国分寺跡資料館の案内標識が出てきました。ここで曲がります。
すぐ十字路が出てきますが、この北東側の角は、やけに目立つ夢の国のような建物でした。この建物の写真は、後ほど國分寺を出発した後、載せたいと思います。
この十字路で左に曲がり、旅館えびすやの前を過ぎればすぐに國分寺です。
7時55分、國分寺に到着しました。
※山門
さすがに立派な山門です。この山門前が駐車場になっていて、県道33号線からでも直接駐車場に入ってくることができます。
1台車が停まっており、人が乗っていました。私が山門をくぐっていくと、後から入ってきます。ひょろっとした若者でした。
若者が参拝している間に、私は準備を整えました。境内はかなり広々としていて、木々も生い茂っていていい雰囲気です。土佐国分寺と雰囲気が似ていますね。
鐘楼に吊るされている梵鐘は、奈良時代に鋳造された四国最古級のもので、国の重要文化財に指定されています。
※鐘楼
※梵鐘
境内案内図や見所については、四国遍路 聖地巡礼のホームページ*1をご覧ください。
まずは本堂で納経をします。
※本堂
本堂は鎌倉時代中期の建立で、やはり国指定の重要文化財となっています。
大師堂はここから離れていて、右の方になります。中門をくぐったところに大師堂があり、大師堂の中に納経所が設置されています。本堂の中に納経所があるのはちょこちょこありましたが、大師堂の中に納経所があるのは珍しいですよね。
※大師堂・納経所
私が中に入ると、ちょうどひょろっとした若者が記帳・押印してもらった後でした。すると、納経所のおばあさんが、私に対して「先にやりましょう」と言ってこられました。まあ要するに面倒なので、つづけてやりたい、ということですね。
今まで納経してから記帳・押印してもらっていたので、少し気持ち悪いですが、まあ仕方がありません。先に記帳・押印をしてもらいました。
つづいて、奥の岸壁に設けられた祭壇のようなところに向かって納経しました。
納経を終えて、外のベンチで荷物の整理をします。ちょっとお腹の調子が悪そうな雰囲気がありましたが、ここのトイレはやはりボットンで、キレイというわけではありません。水洗に建て替えたいらしく、志納金を入れる箱があったので、わずかばかり入れておきました。小だけ済ませます。
これで國分寺での参拝は終了です。ここからは、五色台に登って白峯寺を目指しましょう。
80番札所國分寺から81番札所白峯寺まで
8時25分に80番札所國分寺を出発し、81番札所白峯寺には10時7分に到着しました。なお、載せてあるマップの1枚目はGoogleマップが推奨するルートで、私が実際に通った道ではありません。山道に入るまでの道は、2枚目の地図になっています。一本松までの山道はルート設定はできませんが、ストリートビューで見ることはできます。また、3枚目の地図は五色台に入ってからの地図で、山道と山道の間で通った車道を示しています。この車道には歩道がなく、Googleマップでは歩行者の設定ができないため、車でのルートになっています。
國分寺の山門を出たところに、この後の遍路道の案内板が出ていました。
※遍路道の案内板
白峯寺までは約2時間でいけそうです。
まずは、山門前の、通ってきた道を戻ることにしました。出てすぐ左側に、おへんろの駅こくぶというお店兼接待所のような建物がありました。
※おへんろの駅こくぶ
コロナ禍で休止中だと思っていたのですが、改めて写真をよく見たところ、営業時間外だったようです。貼り紙には、11時から14時半までの営業と書いてありました。
まあ、この旅ではほとんど人との交流はありません。先へ進みましょう。
山門を左に出て350メートルほど進むと、上述した夢の国のようなホテルが出てきました。
※ホテルプリンセス
先程の遍路道の案内板にも書いてあったくらいですから、老舗なのでしょう。それにしても、「歩き・TAXI お一人様 大歓迎!!」と書いてありますが、お遍路さんも受け入れている、ということなのでしょうか。明らかにラブなホテルだと思うのですが、それくらいしないと生き残れないのでしょうね。安いですし、寝るだけならありかもしれません。
この十字路を左に曲がり、ホテルプリンセスの前を北上していきます。800メートルほど歩くとT字路に出ますので、そこを右折しました。
すぐにまたT字路です。今度は左折しました。
550メートルほど進むと、右前に墓地が出てきました。アスファルトの車道は、右へと曲がっていきます。直進はコンクリートで舗装された道で、そこに四国の道の道標と遍路道の案内標識がありました。直進します。
この辺りでおばさん2人組とすれ違い、挨拶を交わしました。もう山から降りてこられたのでしょうか。
ここからは傾斜が急になっていきます。150メートルほどで、車道と合流しました。車道を横断して、さらに真っ直ぐ登っていきます。遍路道の案内標識がありました。
直進していくと、直に舗装がなくなってしまいました。土の山道を歩いていきます。8時51分です。
※土の山道
5分後、Googleマップにも載っている遍路道のトイレに到着しました。
※遍路道のトイレ
※トイレ外観
私は中に入っていませんので、ちょっと様子が分かりませんが、まあまあではないのでしょうか。おそらく地元のボランティアの方々が維持してくださっていると思います。
さらに15分ほど登っていったところが、少し開けていました。
※かなり登ってきたように見える
この辺ではもう木の階段がずっとつづいていて、結構キツい登りでした。また、毛虫も怖々登っていました。
※木の階段の様子
途中、小さな大師堂がありました。9時21分です。
※大師堂?
赤茶けて錆びているものは、ローソク立てだったのではないでしょうか。参拝者が減ってしまい、維持できなくなったのですね。
ここから歩くこと3分、9時24分に一本松に到着しました。
※一本松の分岐点
舗装されている車道は、県道180号鴨川(停)五色台線です。ここを右に行くと82番札所根香寺ですが、まずは左に行き、81番札所白峯寺を目指しましょう。
國分寺にあった案内板では、車道を行った方が早いということだったので、車道を下っていきます。あれだけ必死に登ってきたのに、こんなに下るなんて無駄だなあと思いました。
Googleマップの3枚目の地図のとおり、車道を2km、下っていきました。右側に石の道標があり、直進と右の両方を指しています。右の山道だと白峯寺まで1.2km、直進の車道だと白峯寺まで2.2kmです。1kmも違うということで、右の山道を選んでしまいました。
少し山道を下るとまたT字路になっていて、右が根香寺、左が白峯寺と書いてあります。左に曲がりました。
最初は何かの施設の横の、細い道を歩いていきます。すぐにまた広い山道となり、またどんどん下っていく感じになりました。
山道を下っていくと、白峯寺が近づいてきたのか、下乗石げじょうせきが出てきました。9時59分です。
※下乗石と摩尼輪塔
右の小屋で覆われている摩尼輪塔はかなり古いもので、鎌倉時代後期の元応3(1321)年に建立されたそうです。左の下乗石は、江戸時代後期の天保7(1836)年に高松藩が設置したもので、合わせて古い摩尼輪塔を保護する小屋を建てたということでした。
下乗石が出てきたということは、もうお寺は近いということですね。
さらに下ると、5分後に倉庫のようなものが出てきました。
※倉庫?
さらに3分後、山門前に出てきました。山門前には稲荷大明神も祀られていました。
※稲荷大明神
上の写真で左の奥から降りてきた形になります。
10時7分、白峯寺に到着です。
※山門
山門は珍しい七棟門と呼ばれるスタイルで、江戸時代後期の1800年代初頭に建てられたと考えられているそうです。
駐車場はこの山門手前左側に広がっていて、かなりの台数を停めることができます。
実は県道180号線から来た場合、県道に面した駐車場がありますが、そこからだと山門まで400メートルほど歩かないといけません。歩くのがキツイ方は、駐車場脇の舗装された道をここまで降りてくることができます。道はところどころ離合困難なところもありますが、きちんと舗装されていますし、傾斜も厳しくないのでそれほど難しくはないでしょう。
また、山門前の駐車場にトイレがあります。境内案内図とへんろみち案内板もありました。
※境内案内図
※へんろみち案内板
字が小さいのでちょっと分かりにくいと思います。へんろみちの案内板の方は、車道の方が白い道となっており、細く描かれています。
では、山門をくぐって境内に入りましょう。中に入って少し奥に行くと、護摩堂があります。その左手前にベンチが何脚かあったので、そこで参拝の準備をしました。
護摩堂の前を左に進んでいきます。すると中門が出てきてました。本堂・大師堂は中門手前の右の石段を登っていったところです。
※中門
中門をくぐると、頓証寺殿が出てきました。境内案内図や見所については、四国遍路 聖地巡礼のホームページ*2をご覧ください。
※頓証寺殿
頓証寺殿というのは、崇徳上皇のご廟所のことです。
崇徳上皇は平安時代後期に即位した第75代の天皇で、上皇になった後、後白河上皇と権力を巡って争うも、1156年の保元の乱に敗れ讃岐の国に流された方です。菅原道真、平将門と並び日本三大怨霊と称されることもあるそうです。
頓証寺殿の左脇を進んでいくと、崇徳天皇御陵遙拝所があります。
※崇徳天皇御陵遙拝所への道
なお、天狗の像は、相模坊の像です。
※崇徳天皇御陵遙拝所
ここから御陵までも歩いていけるようですが、時間がないのでそれはやめておきました。ここで、遙拝させていただきます。
遙拝を終えてから、中門を出て左の石段を登っていきました。石段は3段階くらいになっていて、1段階上がったところの左側には薬師堂、2段階上がったところの左側には行者堂がありました。
※行者堂
行者堂は丑年と寅年の守り本尊になっています。他にも、十二支の守り本尊に対応するお堂がありますので、それぞれお参りしていただければと思います。
石段を3段階上がり、本堂まで来ました。石段の段数は100段ほどだそうです。
※本堂
手前の建物は回廊で、本堂から独立した向拝のようになっています。斜めから見るとこんな感じです。
※斜めから撮った本堂
まずは本堂で納経をしました。
大師堂は本堂の右側にあります。つづいて、大師堂で納経をしました。
※大師堂
納経を済ませ、納経所に向かいます。納経所は境内入ってすぐのところにあった、護摩堂の中です。
護摩堂の中に入ると、納経所にはご住職らしき方がいらっしゃいました。ところが、帳面を開いて誰かと熱心に電話をしておられます。何か工事の見積もりでもしているのでしょうか、お金の話のようでした。
私が窓口に近づいていくと、書くというジェスチャーをされたので、納経帳を差し出します。すると、電話をしながら記帳・押印してくださいました。
うーん、こちらは待ってもよかったのですが……。せっかく何kmも歩いてきて、片手間で記帳・押印されるのはちょっと残念ですよね。ご利益を期待しているわけではありませんが、何となく効果が半減しそうです。
まあ、仕方がありません。外のベンチで荷物を整えました。
山門を出て、トイレに行くことにします。トイレは割とキレイですが、中途半端に調子が悪いお腹の方は刺激しないことにしました。
ちょうど駐車場に車を停めておられたおじさんと、少し話をする流れになります。何でも、先日歩き遍路で結願して、この日はお礼参りに来られたそうです。ご近所の方なのかはうかがいませんでしたが、まさかすべてのお寺でお礼参りをしているわけではないでしょう。なお、このおじさんとはこの後2回お会いすることになります。
さあ、次の根香寺を目指しましょう。
81番札所白峯寺から82番札所根香寺まで
10時40分ごろに81番札所白峯寺を出発して、82番札所根香寺には12時9分に到着しました。7.4kmを約1時間半で歩いてきたことになります。なお、県道180号線を通るルートはGoogleマップでは歩行者として設定できないため、車のルートとして設定しています。実際には、白峯寺から山道を通って根香寺に向かっており、そのルートは表示できませんでした。2枚目のマップは山道を抜けてから根香寺までのマップですが、実際には根香寺には西側からアクセスできません。3枚目のマップのように、東側の山門までぐるっと回っていく必要があります。
10時40分ごろ、ここまで通ってきた山道を、今度は根香寺へ向けて出発します。
※山道入口
ここから山道に入ります。来たときは奥から下ってきて、これからは奥へと登っていきます。結構下りが急だったことをすでに知っていますので、ちょっと憂鬱です。今度は急な登りになるからです。
10時54分、四十二丁の丁石が出てきました。根香寺まで5km弱、ということでしょうか。
※四十二丁の丁石
2分後、県道から降りてきたところの分岐点にやって来ました。
※県道から降りてきたところの分岐点
真っ直ぐ行くと根香寺が3.9kmということですね。思っていたよりも近いです。
同じ場所だったと思いますが、このような3か寺を示す道標もありました。
※3か寺を示す道標
右の面には、右を指して「古くぶん寺」と書いてあります。左の面には、右側に左を指して「ねごろぢ」、左側に右を指して「志ろみねぢ」と書いてあるようです。右と左の場所を入れ替えた方がいいのではないでしょうか。何かE.T.のようになってしまっていますね。
また、近くには四国の道の道標もありました。
※四国の道の道標と古い道標
四国の道の道標は、よく見るとイノシシ注意の札がかけられています。幸い、私はこの旅ではイノシシと出会うことはありませんでした。毛虫にはやたらめったらと会いましたがね。
11時5分、白峯寺から1.3kmのところにある閼伽井に出ました。
※閼伽井
閼伽井とは、神仏に捧げる水を汲む井戸のことです。もし白峯寺のお坊さまがここまで水を汲みに来ていたとしたら、とても大変だったでしょう。
ただ、山道は傾斜はかなりキツイですが、広く整備されているので、歩きやすいのは歩きやすいです。遍路道ではありますが、季節によってはハイキングコースとしてもちょうどいいと思われます。
閼伽井から7分後、大きなキノコを発見しました。
※謎のキノコ
閼伽井から1.4km進み、十九丁の地点に到着しました。11時31分です。
※十九丁の丁石
※遍路道の説明板
何とこの説明板の文面によると、昔は80番國分寺から81番白峯寺に登る道は、急だからということで避けられていたそうです。ではどうしたかと言うと、79番天皇寺から80番を飛ばして先に81番の白峯寺に登り、つづいて82番の根香寺まで行ってから、五色台を下って80番の國分寺に行っていたとのことです。
いやいや、そんな急な道を私は歩いてきたわけですよ。それに、ここまで来てから80番を飛ばしましょうと言われても、ちょっと遅すぎますよね。79番の天皇寺にこの説明板があればよかったのですが。
しかし、明らかにその方が合理的なルートのように思います。こうなってくると、番号を入れ替えて80番白峯寺、81番根香寺、82番國分寺としてくれた方がいいですよね。
十九丁地点から10分後、県道180号線に出てきました。11時41分です。
※県道180号線との合流地点
ここから根香寺までは1.4kmと書いてあります。
この後はひたすら県道を歩いていきました。1分ほどで、左側に足尾大明神が現れました。
※足尾大明神
大明神のすぐ横は、中山休憩所です。
※中山休憩所
中には入りませんでしたが、外から見るかぎりは割とキレイなトイレがありました。
中山休憩所から60メートルほど歩くと、左に県道281号線が分岐していきます。これは北の海沿いから五色台に入ってくる道です。その分岐点には、1軒のお店がありました。珍しいことに、営業もしています。お食事喫茶 みちくさというお店です。
お客さんもいたように思いますが、私は寄りませんでした。先を急ぎます。
みちくさから600メートルほど進むと、今度は右に道が分岐していました。「鬼無きなし」という地域へと降りていく道です。
この分岐点を過ぎたすぐ右側のところに、山道への入口がありました。11時52分です。
※根香寺への遍路道入口
実はストリートビューで見ると石の道標もあり、そこには根香寺本堂まで775メートルと書いてありました。上の写真ではその道標は草に覆われてしまっているようです。
残り1.4km地点からも数百メートルは車道を歩いてきています。山道の距離が分からなかったこともありますし、ここで無理をして山道を行く必要はないと思いました。車道を進みつづけます。
300メートルほど進むと、また右側に分岐が出てきました。その手前の左側にも分岐がありましたが、それはまあ明らかに違う方面に進むものだったので、無視しました。
右に行く分岐では、へんろ小屋五色台こどもおもてなし處などが書かれています。ここも、無視します。根香寺へは、このまま車道を通っていくことにしました。
激しく蛇行する道を、さらに900メートルほど下っていきます。ようやく、根香寺の入口へたどり着きました。ここで12時6分です。
※根香寺への入口 黒いのは私の指
せっかく頑張って下ってきたのに、今度は逆に登っていきます。
12時9分、根香寺に到着しました。
※山門
ここは山門前が駐車場になっています。皆さん、なるべく山門の正面には車を停めないでくださいね。写真を撮る方がおられるときに困りますので。
駐車場の端には、牛鬼うしおにの像が建てられています。
※牛鬼の像
説明板によると、今から約450年前、この辺りに人間を食べる牛鬼という怪物が住んでいたそうです。そこで村人は山田蔵人高清という弓の名人に牛鬼退治を頼みました。高清は根香寺のご本尊千手観音さまに願をかけ、見事に牛鬼を退治しました。牛鬼の角はこの根香寺に奉納され、懇ろに弔われた、ということです。
山門前にベンチがあったので、準備を整えました。山門をくぐります。
このお寺はとても極道なお寺で、山門をくぐるとまず石段を下りる必要があり、さらに本堂のレベルに行くには石段を登る必要があるのです。
※下りる石段と登る石段
かなりサディスティックな造りになっています。
ただ、山門まで登ってこなければ、石段を下りたレベルのところに車道から入っていけると思います。
※石段の下のレベルに合流できるポイント
上の写真では、上を走っているのが県道から駐車場までの車道です。つまり、この車道からスルスルッと入ってくれば、山門から石段を降りるという手間を省くことができます。
ここも本堂までの石段は3段階くらいあります。2段階登ったところが、大師堂や納経所のあるレベルです。本堂は、さらに上のレベルになります。
境内案内図や見所については、四国遍路 聖地巡礼のホームページ*3をご覧ください。
※本堂までの最後の石段
石段を登り切ると、本堂の前の回廊式の前堂に出ました。直接本堂に行くこともできますが、左右の万体観音堂を通っていくのが正しい作法のようです。
※本堂(奥)
本堂で納経をしました。ご本尊の千手観音木像は、平安時代に智証大師が刻されたとされ、国指定の重要文化財になっています。
つづいて下のレベルに戻り、大師堂で納経をしました。
※大師堂
私が納経を終えると、ピンクシャツの半袖半ズボンサンダル履きのおじさんがやって来ました。大師堂を軽く見ただけで、納経所へ行かれます。
海外旅行なんかでも、大聖堂などに行く場合は脱帽すること、ノースリーブやサンダルなどのカジュアル過ぎる服装は避けること、といったマナーを教わります。当然、日本も同じですので、ある程度ふさわしい服装をしてきた方がいいでしょう。
納経所は、参道を挟んで大師堂の反対側にあります。納経所におられたのは、おそらく先代か先々代のご住職と思われるおじいさんでした。
強烈に耳が遠い方で、「大師納経」という言葉も通じません。当然、一宮寺への道を聞くなどといったことも、とうてい不可能と思われました。
見かねて、境内で作業をしていたお坊さんが戻ってこられ、対応してくださいました。遍路道を行くつもりはなかったので、車道を教えていただきます。何でも、先程見た「鬼無」の標識のところを下っていけばいいそうです。
それにしても、この耳が遠いおじいさんの納経所というのは、21番太龍寺のデジャヴでしょうか。
お礼を述べて、納経所を後にしました。先程写真も載せた山門避けルートを使ってショートカットしてもよかったのですが、いったん山門の方へと戻りました。
山門前のベンチでこの後のことを考えます。お腹はやはりおかしな感じでしたが、緊張感まではまだありません。しかし、ここで刺激すると調子が悪くなりそうなので、パンなどは食べないことにしました。
根香寺のトイレは、山門前の駐車場から、少し登ったところにあります。遠目にもキレイではなさそうだったので、小で行くのもやめておきました。
どうやら先程見た遍路道は、このトイレの方へと降りてくるようでした。まあ、山道を通るのはやめておきましょう。
つづいて、この日最後の札所、一宮寺を目指します。
82番札所根香寺から83番札所一宮寺まで
12時50分ごろに82番札所根香寺を出発し、83番札所一宮寺には15時47分に到着しました。Googleマップより時間がかかっていますが、13kmを3時間かかっていないと考えると、まずまずのペースだと思います。
山門から県道180号線へと下っていき、県道に出たら来た道を戻っていきます。それにしてもこの日は同じ道を通ることが多いですね。
県道に出てから900メートルほど戻ると、へんろ小屋までの山道との分岐点に出ました。13時1分です。
※へんろ小屋への分岐点
実は四国遍路 聖地巡礼のマップ*4によると、このへんろ小屋を経由する山道を通る方が圧倒的な近道になっていました。ちょっとここで欲が出ます。せっかく道を教えていただいたのに、それを無視して山道に入ることにしたのです。
この分岐を下っていきます。きちんと舗装された道で、歩きやすいです。しかしこの後、道が二又に分かれているのですが、どちらに行けばいいのか案内がありません。その先のこともよく分かりませんし、ちょっとここで断念することにしました。県道まで戻ります。
なお、このへんろ小屋の様子は、公益財団法人喝破道場のホームページ*5に掲載されています。
81番白峯寺、82番根香寺、83番一宮寺の分岐点にあり、大人4名まで宿泊可能で、トイレや洗面所も併設されているそうです。頑張って行ってみればよかったですね。
おそらく、根香寺のトイレの横の遍路道を上がっていくと、このへんろ小屋に出るのでしょう。
まあ、私は県道180号線まで戻ります。この辺を歩いていた際、先程白峯寺の駐車場でお話したおじさんとまたお会いしました。軽自動車の窓を開けて、挨拶してくださったのです。やはり応援されると、元気が出ますね。
300メートルほど戻っていきます。鬼無への分岐点が見えてきました。13時7分です。
※鬼無への分岐点
ここを左に入ります。
※左に入ったところ
ここにも道標があるので、歩き遍路も通っていく道なのでしょう。
13分ほど歩いて、写真を撮っていました。
※下り道の風景
左の奥の方が屋島でしょうか。遠いですねえ。
何もない道を3.2kmほどは、歩いていきました。途中、山を通ってきた遍路道が合流してくるところが何か所かありました。
3.2kmほど歩いたところからは、ようやく工場や住宅などが現れてきましたが、しばらく進むとまた何もないところになります。
下り始めてから4.3kmほど来たところで、道が右に分岐しているところがありました。するとここに、軽自動車が停まっていて、先程のおじさんが待っておられるではありませんか。
何でも、ここの遍路道の案内標識は直進を示しているけれども、ここで右に曲がるのが正しいルートである、ということを教えてくださいました。実は何か月か前にここで間違えてしまわれたとか。
下ってくる途中で軽自動車に抜かされたとは思っていましたが、わざわざ待っていてくださるとは、何ともご親切な方です。
丁重にお礼を言い、ここで曲がります。軽自動車のおじさんも去っていかれました。
しかし、少し進んだところで立ち止まります。実は私は正しい遍路道にはまったくこだわっておりません。ここまでの道も、Googleマップに従ってきたのでした。
Googleマップは、ここでは右折せずに、次の右折ポイントでの右折を示しています。おじさんには悪いのですが、元の道に戻り、直進することにしました。
直進と言っても、120メートルほどです。すぐにまた右折ポイントがあり、ここは遍路道のシールが貼ってありました。右に曲がります。
ちなみにこれ、どちらで曲がってもそう大した違いはありません。降りていくのは、結局JR「鬼無駅」の西南側の住宅街になります。ただ、初めの右折ポイントで曲がる方が、道がくねくねと蛇行している分だけ、距離は延びそうです。
右折ポイントから下っていくと、右側に香川県立高松西高等学校が出てきました。道は1本離れています。そのまま直進していきました。
右折してから1.4kmほど進みます。北谷植花園を過ぎてすぐのところで、右に曲がります。ここは遍路道の右折ポイントではないので、とくに何も目印はありません。
400メートルほど南下したら、T字路に出ます。ここを左折します。Googleマップによるとすぐまた右折できることになっているので、すぐ右に曲がりました。
70メートルほど南下しましたが、もしかするとこの道は公道ではなく、山地緑化センターの私有地かもしれません。まあ、通ってしまったものは仕方がありません。
すぐにまた突き当たるので、左に曲がります。線路沿いの少し大きな道、県道33号線に出ました。
少し歩くと東側に踏切があったので、渡ります。山道踏切です。14時28分でした。
※山道踏切
ここで、お腹の調子が悪ければどこかお店に入って食事をとろうと思っていたのですが、何とか持っていました。近くにi.cafeというのがあり、Googleで調べたかぎりではオシャレそうな雰囲気だったので行こうかなとも思っていたのですが、やめておきました。
踏切を渡ってから、南東方向に260メートルほど進みます。またT字路に出るので、右に曲がり、その後すぐに左に曲がりました。
少し進むと、本津川です。実はこの辺りは、香川県立総合水泳プールの1.5kmほど東北に位置しています。戻ってきた、という表現が正しいのでしょうか。
本津川にかかる阿弥陀橋を渡りました。渡ってすぐの右側が駐車場になっていて、マイルドヤンキー的な家族が2組くらい、戯れていました。
橋を渡ってから250メートルほど進みます。左側に、飯田のお地蔵さんが出てきました。ここで右に曲がります。
右に曲がるとすぐに半田公園でした。トイレがあったので、小の方に入っておくことにします。「入る」と書きましたが、なぜか男性の小用はドアがなく、公園から丸見え状態です。まあ、夏の炎天下で誰も公園で遊んでいなかったので、問題はありません。
ちなみにトイレはキレイですが、大の方は和式でした。時刻は14時38分です。
※半田公園のトイレ
公園のところから、また1本南側の道に出ました。そこをひたすら東に進みます。
240メートルほど進むと、4車線の立派な道に出ました。県道176号線です。
県道を横切って80メートルほどで、車が通れそうな幅の道は途切れてしまいます。しかし、人間は問題なく通れます。
道は大きな溜め池の北側を、用水沿いに270メートルほど通っていきました。その先は車もかろうじて通れそうな道にぶち当たります。しかし、私はさらに350メートルほど細い道を通っていきました。
その先でも、車の通れそうな道に合流しました。合流してすぐに出てきたのが、四ツ又地蔵です。14時50分でした。
※四ツ又地蔵
「四ツ又地蔵」の名前は、夫婦塚の飯田用水と檀紙から来る水が合流し、四つに分水するところから来ているそうです。
また古い道標があって、右を指しながら文字では「左」と書いてあります。この先が二又になっているので、二又を左ということでしょう。
左の道を170メートルほど進むと、2車線の少し大きな道に出ました。名前はついていない道です。
この道を80メートルほど南下します。左側に斜めに入っていく道が出てきますので、そちらに入りました。ちなみに遍路道の案内シールは貼ってあります。
実際、この辺のルートは四国遍路 聖地巡礼のマップ*6を見ていても、正しい遍路道となっているようです。
斜めに入ったところは、団地になっていました。300メートルほど進んだところでまたT字路になっているので、そこを左に曲がります。ここにも遍路道の案内シールは貼ってありました。
左に曲がるとまたT字路です。遍路道の案内標識は左上を指していて、ここで香東川を渡るように指示しています。確かに、上述のマップでも正しい遍路道はそのようになっています。しかし、上述のマップではここで右に曲がり、香東川の堤防の上をひたすら南下する道も遍路道として紹介していました。明らかにこちらの道の方が分かりやすいので、ここで右折することにします。
ここからは、2.3kmほど堤防の上を南下していきます。
実は歩き出して200メートルほど進んだところで、川原の方の一段低い道に降りないといけなかったのですが、私はそのまま進んでしまいました。すると、高松自動車道の高架下で、国道11号線の「中森大橋西詰」交差点を横断しないといけなくなってしまいます。
川原の方に降りた場合は、国道11号線の橋の下をくぐることができ、その後また堤防の道に合流することができます。
私は間違えたので、「中森大橋西詰」交差点に出てしまいました。横断歩道が西側にしかなく、意外と距離をロスします。スズキアリーナ高松の横を小道に入っていき、南西方向に160メートルほど進みました。
すると県道171号線にぶち当たるので、ここを左折します。130メートルほどで堤防の道に出たので、右折して合流しました。
900メートルほど南下すると、今度は県道282号線にぶち当たりました。ここは横断歩道はありますが交通量が多く、なかなか停まってくれないので渡るときに要注意です。ちなみにここも、川原の道を歩けばこれを避けることができます。
県道282号線を渡ってから300メートル進みます。つづいて国道32号線に出ますが、ここは国道の下を通っていくことができました。
国道32号線の下をくぐり、290メートルほど進みます。すると、右に上がっていく道が出てきました。ここを右に上がらないと、一宮寺の方には行けません。真っ直ぐ行くと、また橋の下をくぐることになってしまいます。
右に上がっていき、180メートルほどで県道12号線です。すぐ香東大橋なので、左折して香東大橋を渡りましょう。北側にも南側にも細い歩道があります。
ここまでの堤防歩きは、結構体力的にキツかったですね。歩くので精一杯だったのか、写真もまったく撮っていません。
出来事としては、自転車に乗った女子中学生3人組とすれ違ったことと、誰も乗っていない自転車2台が放置されていたことくらいでしょうか。その自転車2台のところではスマホで音楽を流していて、恐らくダンスの練習か何かをしているのではないかと思いました。しかしスマホを放置しているのは、ちょっと不用心ですよね。
香東大橋を渡り、県道12号線を進みます。道は東向きから南東向きへと緩やかにカーブしていきました。
800メートルほど歩くと、歩道橋が出てきました。歩道橋には一宮寺が右であるという案内標識が出ています。一方通行のこの道を、右に曲がりました。
210メートルほど南下していくと、左にほぼ直角に入っていく道がありました。ここに遍路道の案内標識があり、左に入っていくように示しています。左に入りました。
左に入ってから140メートルほど進むと、明らかにお寺の敷地と思われる生垣が出てきました。そこには数台停められる駐車場もあり、トイレらしき建物もあります。
うーん、こんなお寺だったかなと考えながら駐車場の方に入っていきました。実は到着前にどんなお寺だったか思い出せないお寺というのが数か寺あったのですが、このお寺もその一つでした。境内の様子がどんな感じだったのか、まったく憶えていなかったのですね。しかし、駐車場から山門へ歩いたルートは何となく憶えていました。
生垣は途中で途切れているので、そこから境内に入ることもできましたが、生垣沿いに南へと進んでいきました。
すると、ありました。山門です。
15時47分、一宮寺に到着です。
※西門
正式にはこれは山門ではなく、西門と言うようです。
ここから100メートルほど西に行ったところが、私が入ってきた一方通行の車道です。その車道に面したところに駐車場があり、前年に車遍路で訪問した際に通った、ここからの風景だけ頭に残っていたのでした。
境内案内図があったので、載せておきます。
※境内案内図
会館の前にベンチがあったので、そこで参拝の準備を整えます。先に熟年夫婦が参拝しておられました。
私もつづいて、まずは本堂で納経をします。
※本堂
本堂は東面しており、実はその延長線上に本来の山門があります。元々は東にある田村神社の別当寺だったので、そのようになっているのでしょう。境内案内図や見所については、四国遍路 聖地巡礼のホームページ*7をご覧ください。
つづいて、大師堂で納経をします。私が納経をしていると、野宿の歩き遍路らしき方が境内に入ってこられました。後で話ができたらなあ、と思います。
※大師堂
大師堂の隣には、護摩堂がありました。
※護摩堂
護摩堂は2006年に落慶したそうです。前にある石灯籠は、京の名工である西村金造氏の作ということです。
納経所へ行きましょう。納経所はお兄さんでしたが、愛想がありませんでした。
ベンチで荷物の整理をしていると、隣のベンチに野宿歩き遍路さんがやって来られました。聞くと、やはり野宿をされているようでした。
スゴイですね。私より小さな身体で、野宿用のテントなどを担いで歩いておられるわけです。暑い日がつづいていますから、夜は眠れないのではないでしょうか。トイレなどもキレイなところでできるとは限りませんし、尊敬しかないですね。
私は貴族遍路で、宿泊はホテルで温泉付きですから、ちょっと申し訳ない気持ちになりました。
野宿遍路さんは、この日は高松市内に宿泊するそうです。都会は野宿できる場所が少ないので、ネットカフェに行くとおっしゃっていました。確かに、公園で野宿されるとイヤがる近所の方もいらっしゃるでしょうし、治安上、防犯上の問題もありますからね。
お互いの健闘を祈り、お別れします。この段階で16時20分ごろでした。どうやら「一宮」バス停から16時51分発のバスに乗れそうです。バス停に向かいましょう。
83番札所一宮寺から「一宮」バス停まで
16時22分に83番札所一宮寺を出発して、「一宮」バス停には16時33分に到着しました。ここはGoogleマップよりもかなりゆっくりと歩いています。
16時22分、トップの写真になっている一宮寺の東側の山門から外に出ました。
道は南北に進むようになっているので、左に曲がり、北へ進みます。120メートルほど進むと右に道が分岐しているので、そちらに曲がりました。
少し進むと、田村神社の鳥居前です。16時25分でした。
※田村神社鳥居
ここから北に80メートルほど進むと、県道12号線に出ます。すぐ東側が、県道172号線との交差点になっていました。
今度は県道172号線を270メートルほど南下していきます。
16時33分、「一宮」バス停に到着しました。
※「一宮」バス停
※「一宮」バス停時刻表
道路の反対側にはバス停が置けなかったようで、反対方面の時刻表もここに貼ってあります。翌日は、ホテルの近くのバス停からこの「香川中央高校」行のバスに乗り、ここで降ります。
歩きを終えて
16時51分、定刻どおりにバスがやって来ました。あまりここで乗りそうな人はいませんが、きちんと停まってくれました。
実は私はかなり早い段階から、バス停ではきちんと手を挙げるようにしています。万が一停まってくれなかったら困りますからね。
あと、降りるときに「ありがとうございます」と言うのは前からでしたが、このころはバスに乗るときに「お願いします」とも言うようになっていました。
バスは細い道を北上していきます。「上鹿角かみかのつの」、「鹿角かのつの」、「三角みつかど」と、何か「角」ばっかりの特徴的な名前のバス停がつづきます。
最後はまた国道11号線から県道43号線方面に曲がり、前日と同じバス停で停まりました。17時14分ごろ、「中新町なかじんちょう」下車です。
念のため、この日も翌日のバス停を確認しておきました。同じバス停でした。
※「中新町」バス停
この日の朝は一番左の御厩線47番のバスに乗りましたが、翌朝は鹿角線33番か35番のバスに乗ることになります。
さあ、ホテルに戻りましょう。ホテルはここから400メートルほど北にあります。
17時25分ごろ、天然温泉玉藻の湯 ドーミーイン高松中央公園前に到着しました。とりあえず部屋に戻り、荷物を降ろします。お腹は朝からイヤな感じでしたが、何とか一日持つことができました。よかったです。
この日もホテルが混んでいたように思われたので、夕食はまたコンビニ飯で済ませることにしました。ホテル向かいのファミリーマート高松亀井町店に行きます。
この日はボリュームミックス弁当498円と、サラダチキンのサラダ198円、豆腐とわかめの味噌汁103円です。時間が早かった分、先に部屋で食べました。
つづいて、大浴場へ行きます。この日も入ると同時に洗濯をスタートしました。脱衣所に洗濯機があるとその点は楽ですね。
しかし温泉は最高です。この日の疲れも癒されました。
お風呂を上がってから乾燥機も使用します。この辺はもう手慣れたもので、時間の使い方も上手になってきました。
翌日の予習をします。翌日は結構ハードで、84番屋島寺、85番八栗寺と山寺がつづき、86番志度寺を参拝してから、約7km先の87番長尾寺の近くまで進んでおかなければなりません。高松に帰ってくるバスがそこしかないのです。というわけで、予習を手早く済ませ、早めに就寝しました。
歩き遍路振り返りデータ
歩き遍路のためにデータを振り返っておきます。なお、飲食費はここでは振り返りません。人によって飲食費は変わると思いますので。私は1日に500mlのペットボトルを6~8本くらい飲んでいましたので、飲み物代だけでも1日に1,000円以上は軽く超えていました。
札所情報
札所:4か寺
納経代:1,200円
大師納経代:1,200円
宿情報
天然温泉玉藻の湯 ドーミーイン高松中央公園前
禁煙ダブルシングルユース(※連泊割)
宿泊費:9,600円
室内に冷蔵庫・シャワー・トイレあり
WiFiあり
大浴場あり。温泉
洗濯機・乾燥機あり(4台ずつ? 女性用は不明)
洗濯機無料、乾燥機300円(20分で100円)
アクセス:琴電「瓦町駅」から徒歩5分
コンビニ:徒歩2分
スタッフの対応は丁寧でよい。大浴場が広くてとても快適である。また、飲み物やアイスバーなどのサービスもよい。ただ、3日目の宿泊費が異常に高かったのがいただけない
バス情報
行き:ことでんバス 「中新町」~「県立総合プール」 460円
帰り:ことでんバス 「一宮」~「中新町」 390円
距離と歩数
ASUS VivoWatch BP(HC-A04)
カロリー:4,716kcal
距離 :34.3km
歩数 :49,525歩
※31日目からスマホアプリの記録なし
歩き遍路 36日目 ◁ 歩き遍路 37日目 ▷ 歩き遍路 38日目
*1:四国遍路 聖地巡礼「香川編 | 歩き遍路のための「四国遍路」巡礼マップ『80番札所國分寺』」2022.2.7閲覧
*2:四国遍路 聖地巡礼「香川編 | 歩き遍路のための「四国遍路」巡礼マップ『81番札所白峯寺』」2022.2.7閲覧
*3:四国遍路 聖地巡礼「香川編 | 歩き遍路のための「四国遍路」巡礼マップ『82番札所根香寺』」2022.2.7閲覧
*4:四国遍路 聖地巡礼「香川編 | 歩き遍路のための「四国遍路」巡礼マップ『82番札所根香寺』」2022.2.7閲覧
*5:公益財団法人喝破道場「遍路宿」2022.2.7閲覧