皆さんは、西国三十三所さいこくさんじゅうさんしょをご存知ですか?
実は今、西国三十三所がアツイんです! 西国三十三所とは、1300年前から続く近畿一円にある観音霊場のことで、その巡礼のことを指すのですが……。
では、どこがどうアツイのか、具体的に見ていきましょう!
西国三十三所 観音巡礼とは
それでは、西国三十三所のアツイところを挙げていきます。
ご朱印がもらえる!
世は空前のご朱印ブームです。ご朱印ガールなる言葉もあるくらいで、マイご朱印帳を持ってお寺や神社を巡る方も増えてきました。きっかけはスタンプラリーのような感覚もあったかもしれませんが、このブームが廃れずに続いているということは、やはりお寺や神社に何かしら人を惹きつける魅力があるのだと思います。
とくに、この西国三十三所で頂けるご朱印は、特別な力があることをご存知でしょうか?
西国三十三所の歴史については別項にてくわしくご説明しますが、西国三十三所の巡礼は、徳道上人が閻魔大王に面会して、三十三のご宝印を授かったことから始まりました。このご宝印を私たちにも手に取りやすい形にしてくださったものが、ご朱印なのです。西国三十三所札所会のホームページ*1にも、次のように書かれています。
閻魔大王の約束の証である宝印を三十三所のすべての寺院で集めると、極楽浄土への通行手形となる
つまり、西国三十三所観音霊場のご朱印は、極楽浄土へのパスポートとなるわけです。これは絶対に集めたくなりますね。
西国三十三所 草創1300年記念事業が続いている!
やはり西国三十三所の歴史については別項にてくわしくご説明しますが、上述の徳道上人が閻魔大王に面会して三十三所の観音霊場を始められたのが養老2(718)年2月15日のことでした。そこで西国三十三所札所会では、2018年が草創1300年となることから、様々な記念事業をスタートさせておられます。
2020年がコロナ禍で巡礼熱にも水をさされたことから、記念事業は2022年3月31日まで延長されました(※2023年3月31日まで延長)! 期間限定のご朱印である「特別印」も頂けます。各お寺がそれぞれの特徴を活かした「特別印」を作っておられますので、これを集めるだけでも楽しくなってしまいます。
駅からはじまる西国三十三所めぐり スタンプラリーが行われている!
JR西日本キャンペーン事務局が主催し、西国三十三所札所会も公認している駅からはじまる西国三十三所めぐり スタンプラリーが行われています。
このキャンペーンでは、各札所でご宝印を書いて頂くことで、各お寺のご山主・ご住職が揮毫されたオリジナル散華をもらうことができ、さらに設定されている最寄り駅に行くと西国三十三所めぐりスタンプカードにスタンプを押してもらうことができるのです。このスタンプを集めるとその数に応じたプレゼントが抽選でもらえるだけでなく、スタンプを満願(三十三所)集めた場合にはもれなく『特製散華台紙』もしくは『オリジナル手ぬぐい』がもらえるのです! 何という太っ腹でしょうか! ちなみに、公式ガイドブックは京阪神エルマガジン社から発売されています。
ネットで買うこともできますし、大きな本屋さんや、場合によってはお寺でも買うことができます。ちなみに私は近所にある二十二番札所総持寺で購入いたしました!
上記は総持寺オンラインショップの案内です。私は総持寺の納経所で購入させていただきましたが、総持寺オンラインショップは西国を本格的に回りたい方にとっては、神いや、仏と言えるサイトですので、ぜひご利用ください。
なお、このキャンペーンは2022年3月31日に終了しますので、ぜひお早目にチャレンジしてください!
日本遺産に登録された!
西国三十三所は、2019年5月20日に「1300年つづく日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~」として日本遺産に登録されました! ちなみに74番目の登録ですので、ありがたいのかありがたくないのかよく分かりませんが、私は1974年生まれですので、何かしらの因縁を感じます。2020年2月28日には特設サイトも公開されましたので、こちらもご覧いただきたいと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。いかに西国三十三所が、今アツイか、お分かりいただけたのではないかと思います。しかし、こういった記念となるモノよりも、もっと大事なものがあります。それは、巡礼することによる心の安らぎです。お寺というのは日常の煩わしさを忘れされてくれる空間です。また、次に行くべきところがある、ということや、待っていてくれる仏さまがおられるということは、生きていくうえでの希望にもつながると思います。
というわけで皆さん! Let’s start the Pilgrimage West!
最終更新:2021.5.27
*1:閻魔大王から授かった三十三の宝印が御朱印のルーツ 西国三十三所巡礼とは2021.3.6閲覧