西国お遍路“行雲流水”

西国三十三所や四国八十八ヶ所を雲のごとく水のごとく巡礼した記録

四国八十八ヶ所 歩き遍路 41日目(2022.8.14) 満願への1日目 高野山を目指して 

室津PA

昨年8月28日に88番札所の大窪寺を参拝し、四国八十八ヶ所2周目、歩き遍路の旅を結願しました。できれば、高野山まで歩いていき、満願成就、お礼参りを達成しようと思っていましたが、時間の制約から昨年はそこで終わるしかありませんでした。結局、忙しさにかまけてその計画が実現できないまま、1年近くが過ぎました。ようやくまとまった連休に突入したので、真夏のお遍路再開です。高野山を目指して歩き旅をスタートしました!

歩き遍路 41日目 満願への1日目 再開編

歩き遍路41日目、2022年8月14日(日)のレポートです。まずは、今回の旅の計画表をご覧ください。

今回は4泊5日の日程で、前回歩きで最後に到達した香川県の88番札所大窪寺を出発し、高野山奥之院を目指します。昨年は1日に40km歩いたこともありましたので、計画表を見るかぎりでは楽勝のような気もします。

ただ、しばらく歩いていませんでしたので、少し歩きの練習をしました。お墓参りにも行こうと思っていましたので、8月11日に自宅からお墓まで往復16km近くを歩いてみたのです。うーん、やはり久しぶりということもありますか、結構しんどかったですね。

というわけで少し不安はありましたが、昨年から愛用しているリュックやウェストバッグなどに荷物を詰め込み、準備を整えました。

自宅からJR「茨木駅」まで

実は2022年7月に引っ越しをしました。ということで、出発地点は変わっていますが、そこはあまり気にしないことにします。10時45分ごろ自宅を出発し、10時54分に最寄りのバス停を出発する阪急バスに乗ってJR「茨木駅」を目指しました。

11時12分ごろ、JR「茨木駅」に到着しました。

JR「茨木駅」から「県庁通り」バス停まで

コンビニで飲み物を購入し、トイレにも行っておきます。リュックと菅笠が背中でかさばりますが、幸い「茨木駅」のトイレは広めでした。ありがたいです。

混雑を避け、11時26分発の普通電車に乗ります。「茨木駅」から「大阪駅」までは、普通でもそんなに時間はかかりません。便利なものです。

実際、11時42分に「大阪駅」に到着しました。わずか16分です。

さて、どこかで昼食をとらなければなりません。「大阪駅」周辺、いわゆるキタにはいろいろ新しい商業施設が立ち並んでいます。グランフロントやルクアなどです。しかし私はこちらに帰ってきてからリンクス梅田を愛用していますので、そちらに向かいます。リンクス梅田はある程度分かるのですが、それ以外はあまりよく知らないのですね。

ということで、結局リンクス梅田の地下1階、マクドナルドLINKS UMEDA店で昼食をとります。炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフのセットにしました。いつもどおり、ポテトをナゲットに替えます。イモばっかり、あんなに食べたくないですからね。

実は2週間くらい前にもマクドナルドで食べたのですが、この日はかなりハンバーガーの口になっていました。というのも、前日にAmazon Prime Videoでテレビ東京制作の「女子グルメバーガー部」を見ていたからです。これを見ると、ハンバーガーがやたらと食べたくなります。

というわけで昼マクドを済ませ、高速バスのバス停へと向かいます。事前にバスは予約してあります。フットバスというバス会社の便で、12時55分に「大阪駅桜橋口」バス停を出発します。地下に下りると方向が分からなくなるので、そのまま地上を通り、「大阪駅」の外周を歩いて向かいました。

大阪駅」のエキマルシェがある方が桜橋口です。この辺も通る頻度が増えてきたので、勝手が分かるようになってきました。

高速バスのバス停は本当にただバス停が立っているだけです。ベンチも何もありません。リンクスから駅の外周を歩いた際、JRの高速バスのバス停を通りましたが、そちらの方はベンチもあり、案内板等もしっかりしていましたが、こちらは本当に簡便なものでした。

12時40分前には着きましたが、バス停を確認した後、一度エキマルシェの方へトイレに戻ります。ここの男子トイレは、何だか使う度に場所が変わります。よくわかりません。

すぐにバス停に戻りましたが、行列が長くなってきました。私も並びましたが、バス到着直前にわざと後ろに並び直しました。

実はこのバス、4列シートで隣もチケットが売れていたことが分かっていました。すると、リュックサックや菅笠金剛杖などを置いておく場所に困ります。外から見ていると分からなかったのですが、網棚もなさそうでした。となると、バスのトランクに荷物を積むしかありません。その際、ハードなスーツケースを上に積まれると、金剛杖には失礼(※金剛杖弘法大師さまの化身とされる)ですし、菅笠がつぶれる可能性もありました。そこで、最後の方に並び直したのです。

ちなみに、乗ってみて分かったのですが、網棚はありました。リュックや菅笠金剛杖も網棚に置くことはできたと思います。

12時55分、ほぼ時間どおりに出発したと思います。すぐ西側に阪神高速11号池田線の梅田ICがあるのですが、そこからではなく、かなり西に行った大開ICから高速に乗りました。その後、阪神高速5号湾岸線を通り、どこかで3号神戸線に乗り換えたのだと思います。乗り換えたICがどこなのかまでは、確認できませんでした。

その後は3号神戸線を西進し、第二神明道路を経て、神戸淡路鳴門自動車道、明石海峡大橋に入っていきました。

淡路島に入って2つ目のSA・PAである室津PAに到着したのは14時15分ごろです。ここで、トイレ休憩があります。一応車内にトイレ設備はありますが、やはり狭い車内ですので、皆さん遠慮してあまりご利用はされません。緊急時は別でしょうが。

私の隣の若い男性はトイレ休憩には行かず、私は頭を下げながら通りました。しかし、私の方が先にチケットを購入していたということは彼は分かっているはずです(※ネットで購入した場合、座席を選ぶことができる)ので、本来は彼の方が気をつかうべきだと思うのですが。

トイレ休憩に行った際に撮ったのがトップの写真です。一つ北には淡路SAがありますが、そこは大きいうえに混むところなので、高速バスの休憩は専らこの室津PAになるようです。フットバスの他に、とさでんバス、京阪バスも停まっていました。

何と阿呆なことに飲み物をリュックの横に挿したままだったので、ここでも飲み物を買いました。ここは、上り・下りともにファミリーマートがあります。

ファミマはいいですね。楽天ポイントカードが使えるうえに、WAONで支払うことができます。

10分ほどの休憩の後、出発です。とさでんバスは先に出発していました。京阪バスは人数がそろわないのか、運転手さんが時間差で2回数えておられました。数え方がなかなか原始的で、機械を使わずに頭を数えておられたように見えました。こちらのフットバスでは、野鳥の会が愛用するカウンターを使って数えておられました。

この後、バスは淡路島を縦断しますが、途中、「淡路志知」バス停に停車しました。ここはこのバスで唯一、乗降可能なバス停です。他は、乗車専用か降車専用のバス停となっています。驚いたことに、数名の入れ替わりがありました。ここで降りて、ここで乗るんだなあと慨嘆します。住所としては南あわじ市になるようです。

その後大鳴門橋を渡り、四国に入ります。約1年ぶりの四国です。帰ってきました。

ここからは高松道に入り、各駅停車のように多くのバス停に停まります。しかし驚いたのは、降りる際に降車ボタンを押さないといけないということでした。事前にチケットを購入しているわけですから、誰がどこから乗ってどこで降りるかは分かっているはずです。乗降場所によって運賃も変わってくるのではないでしょうか。それなのに、降りる際にはローカル路線バスのように降車ボタンを押さないといけないとは……。寝ていたらどうなるんでしょうね。

高松市内が近づいてくると、遠くに五剣山や屋島の山が見えてきました。五剣山には85番札所の八栗寺が、屋島の山には84番札所の屋島寺があります。屋島はテーブル状の台地になっており、その東の鋭い山が五剣山なので、さすがに憶えていました。

高松中央ICで高速を降り、そのまま下道を通っていきます。私がエレベーターがあると言って感動していた「上天神町」交差点で右折し、JR「高松駅」方面へ北上していくと、観光名所の栗林公園を過ぎていきます。

16時10分、「県庁通り」バス停に到着しました。私が降りようとして席を立つと、やや遅れて隣の若者も席を立ちました。「私も降ります」と一言言ってもバチは当たらないと思うのですが、まあとやかく言いますまい。

「県庁通り」バス停から天然温泉玉藻の湯 ドーミーイン高松中央公園前まで

16時10分には「県庁通り」バス停を出発して、16時12分にはドーミーイン高松中央公園前に到着していたと思います。歩いた時間というよりは、信号待ちの時間と言った方がいいでしょう。

なお、上の地図上のバス停の位置は少しおかしいです。道路の真ん中にありますが、正しくは西側になります。ご注意ください。

というわけで、ホテルにチェックインします。フロントの女性は中国人の方で、どうも何日か前に電話をかけてくださった方のようでした。なぜホテルから電話がかかってきたかというと、この日は3年ぶりのさぬき高松まつりの最終日で、目の前の中央公園はまつりの本会場、国道11号線は連が練り歩くことになっていたため、自動車の規制がかかるからでした。私が車で行くかもしれないということで、わざわざ知らせてくださったわけですね。大変好感が持てます。いいぞ、ドーミーイン。

前年に4泊もしていますので、勝手はよく知っています。まずは部屋に荷物を置き、最上階の温泉へと行きました。さすがに空いています。

18時少し手前に夕食を食べに出ました。最初はCoCo壱にしようかとも思っていたのですが、せっかくなのでうどんを食べることにしました。近くに見つけた、うどん棒 高松本店へと向かいます。有名店なのか、外で女子大生らしき4人組が写真を撮っていました。まあおじさん一人旅の私は構わずに中に入ります。すぐに席に案内されました。しかしその後、どんどんお客さんが入ってきて、最終的には並んでいる人もいたようです。人気店なのですね。

カウンターのような一人用の席に案内され、メニューを見て考えます。オリーブ豚さぬきつけ麺に決め、店員さんに注文しました。これが780円です。待っている間に、おにぎり、かぼちゃの天ぷら、親父のコロッケを自分で取ります。これはセルフサービスです。

しばらくしてつけ麺が運ばれてきました。意外と時間がかかっており、セルフで取ったものはすべて食べ終わっていました。つけ汁には豚肉が入っています。計算外だったのが、しめじも入っていたことです。私はキノコ類全般が嫌いなんですよね。I hate mushrooms!

まあ、しめじを食べないように注意しながら、いただきました。味はおいしかったです。豚は、おそらくオリーブを食べている地元の豚なのでしょう。柔らかい肉質だと思いましたが、かなり薄く切られていたのでそう感じただけかもしれません。

帰りには、ホテルの向かいにあるファミリーマート高松亀井町店で翌日の朝食等を購入しました。前回の旅の反省から、ヨーグルトドリンクを買うようにしています。歩いている途中でお腹の調子が悪くならないようにするためです。ところが、ホテルで買い物リストを書いていたのに、それを忘れてしまっていたため、サラダを買い忘れてしまいました。まあ、1日くらいサラダを食べなくても死にはしません。

ホテルに帰ってからはすぐにまた温泉に入りました。このホテルは大浴場の脱衣所に洗濯機と乾燥機があるので、入っている間に洗濯を始めました。まあ、洗濯機・乾燥機ともに空いていましたし、台数も多いので問題はありません。

部屋に戻り、翌日の準備をします。翌日は7時台のバスに乗らなければなりません。早めに寝ようと思っていたのですが、「鎌倉殿の13人」の後に始まったNHKスペシャルを結構最後の方まで見てしまいました。まあ、22時ごろに寝ました。

歩き遍路振り返りデータ

歩き遍路のためにデータを振り返っておきます。なお、飲食費はここでは振り返りません。人によって飲食費は変わると思いますので。

札所情報

札所:なし

納経代:なし

大師納経代:なし

宿情報

天然温泉玉藻の湯 ドーミーイン高松中央公園前

禁煙ツインシングルユース 

宿泊費:16,700円

室内に冷蔵庫・シャワー・トイレあり

WiFiあり

大浴場あり。温泉

洗濯機・乾燥機あり(4台ずつ? 女性用は不明)

洗濯機無料、乾燥機200円(20分で100円)

アクセス:琴電「瓦町駅」から徒歩5分

コンビニ:徒歩2分

スタッフの対応は丁寧でよい。大浴場が広くてとても快適である。また、アイスバーなどのサービスもよい。アメニティ(歯ブラシを含む)をフロント前から持っていくシステムに変わっていた。繁忙期なので、値段は高め。

バス情報

行き:フットバス 「大阪駅桜橋口」~「県庁通り」 3,530円(前割5)

帰り:なし

距離と歩数

ASUS VivoWatch BP(HC-A04)

カロリー:228kcal

距離  :3.3km

歩数  :4,807歩