先日完結した四国八十八ヶ所 歩き遍路の旅に関するレポートですが、今後歩き遍路に挑戦される方のためにいくつかまとめ記事を作成しておきたいと思います。
まとめ記事3 服装について
第3回目は、「服装について」です。
まずは、次の一覧表をご覧ください。
上の表のとおり、身に着けるものでだいたい7万円以上の費用がかかっていたことが分かります。実はTシャツはもう1枚購入し、靴下は高知でさらに3足ずつ購入していますので、本来はもっと費用がかかっています。ただ、身に着けるものとしては8万円弱で済んでいることになります。夏だからこの金額で済んでいるのでしょう。
トップス・ボトムスについて
トップス
真夏のお遍路ということで、トップスは長袖のポリエステル製のTシャツ一択でした。
石井スポーツ リンクス梅田店でいろんなスポーツメーカーのものを探しましたが、いまいちピンと来ず、アートスポーツ リンクス梅田店に行ったところ、THE NORTH FACEの長袖Tシャツを発見しました。薄くて軽く、完全に一目ぼれという感じでした。
ただ、価格は1枚で6,000円近くしたのでちょっと驚きました。こんなに高い服はスーツや冬物のアウター以外では持っていませんので。
実はもう1枚、同じTHE NORTH FACEのグレーの長袖Tシャツも購入しており、こちらの方が少し値段も高かったように思います。青は少し鮮やかすぎて、お遍路には適さないと思い、実際には持っていきませんでした。
個人的評価:☆☆☆☆☆
ボトムス
真夏とはいえ山の中に入りますので、長ズボンでないといけません。もともとジーンズは蛇や虫を除ける効果があると言われていますので、ジーンズにしました。
ただ、なるべくなら歩きやすい方がいいと思い、ちょうどCMをやっていたEDWINのジャージーズを買いました。これはとても柔らかくて動きやすい素材でできています。本当にジャージのようです。
しかし一応はジーンズなので丈夫でしたし、涼しくて軽く、とても重宝しました。
個人的評価:☆☆☆☆☆
アクセサリー
アクセサリーといってもイヤリングやブレスレットといったものではなく、付属する身の回りの品ということです。
バンダナ
真夏のお遍路ということもあり、とにかく熱中症対策が必須でした。頭には冷水で濡らしたフェイスタオルを載せた状態で菅笠を被っていましたが、首を冷やすことも重要です。
首の後ろは血管が表面近くまで出てきているところですので、ここを冷やすと全身を冷やすことにつながります。他には、脇の下なども冷やすと良いです。
ただし、このバンダナ、最初は冷たいのですが期待していたほど長続きしなかったのと、チューブ型であったためかえって首回りが完全に覆われて苦しかったのがマイナスポイントでした。
石井スポーツ リンクス梅田店で購入しました。値札に書いてあった値段と実際の販売価格が違っていたと思います。割安になっていました。
ミアドリームトレーディング Mia Dream AK1103-Navy [Chilltube ネイビー]
個人的評価:☆☆
手袋
メーカーも型番も分かりませんが、石井スポーツ リンクス梅田店で購入しました。スマホ対応と書いてありますが、実際には感度はイマイチでした。
個人的評価:☆☆☆
靴下
靴下は別の種類のものを2枚履いていました。締め付けられはしますが、痛くてしょうがなかったり、うっ血したりということはありませんでした。
インナー靴下
足のむくみを防止するという観点から、5本指ソックスがいいと聞いていましたので、ユニクロで購入しました。また、長い方が足首を保護できると考え、普通の長さの靴下にしています。
効果の程は分かりませんが、ほとんどマメができることなく歩き通すことができました。
フィンガーソックス
個人的評価:☆☆☆☆
アウター靴下
靴を履いた時に、中で滑らないようにするために、滑り止めの付いた靴下をインナー靴下の上に履いていました。靴下が二重となり、足はかなり締め付けられていたと思いますが、もしかするとマメを防ぐという効果があったかもしれません。
スポーツショートソックス
個人的評価:☆☆☆☆
靴
初代
SKECHERS MAX CUSHIONING ELITE
イオンモール四条畷で購入しました。
「街道を行くぞ!」シリーズ第4弾から使用を開始し、歩き遍路14日目まで履き続けました。延べ20日弱履いたでしょうか。
軽くてクッション性も高く、重宝していましたが、トップの写真のとおり、アウトソールがものすごい速さですり減ってしまいました。何かを踏み抜いて足の裏を怪我する危険性が生じてきたので、やむなく高知市内で退役しました。
個人的評価:☆☆☆☆
2代目
ASICS GT-2000 9 EXTRA-WIDE
イオンモール高知で購入しました。
夏場のお遍路ということで、軽くてクッション性が高いことに加えて、通気性がいいことを条件に挙げていました。店員のお姉さんが親身になって考えてくださり、ついに決まったのがこの靴です。
軽さではSKECHERS MAX CUSHIONING ELITEに負けますが、大変丈夫であり、お遍路を終えるまで無事に頑張ってくれました。まだまだ使えます。
通気性も非常に高く、雨に濡れた状態で放置していても、翌朝にはほぼ完全に乾いていました。マメがほとんどできなかったのも、この靴の通気性の良さによるのかもしれません。
クッション性も高く、膝や足を痛めるということもありませんでした。
個人的評価:☆☆☆☆☆
その他
レインポンチョ
真夏のお遍路ということもあり、ガッツリとしたレインコートではなく、風も入るレインポンチョにしました。側面はボタンで留めるタイプなので、状況に応じてたくさん開けておくこともできますし、留めておくこともできます。とても着こなしやすかったです。
ただ、そうは言っても着ていると暑かったです。まあ、仕方のないことですが。
また、2021年の夏は8月に長雨が続きました。本降りの日も多かったので、さすがにそのような雨ではポンチョでは心もとなかったと言えるでしょう。
しかしいずれにしろ完全な雨具というのはありませんので、十分活躍してくれたと思います。
個人的評価:☆☆☆
サングラス
真夏のお遍路ですから、サングラスをしていないと目が焼けてしまいますし、日焼けも濃くなってしまいます。amazonでスポーツサングラスを購入しました。
きちんとしたケースの他に、巾着の布の袋も付いていたので、それに入れて持ち歩きました。色もたくさんありましたが、結局はオーソドックスな黒だけを持っていきました。
雨の日以外は外では常に着けていましたので、逆さパンダのように日焼けしてしまいました。
軽くてなかなか丈夫であり、一度フレームをひねってしまったのですが、すぐに元に戻りました。
個人的評価:☆☆☆☆
最後に
事前にいろいろな方のブログを拝見したり、対策を練ったりしていたことから、購入したものは基本的に役に立っています。
首を冷やすためのバンダナだけがイマイチの評価でした。これについては、もっと使い勝手のいい商品があるように思います。
数年前、東急ハンズで水に濡らして使うスカーフのようなものを売っていましたが、そちらの方が使い勝手が良かったように思います。確か「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」でも太川陽介さんが蛭子能収さんに貸してあげていたと思います。あれも8月の真夏の峠越えだったと思いますので、かなり役立つものだったと思われます。
ただ、これらの服装は真夏のお遍路を想定したものであることをお忘れにならないでいただきたいと思います。春や秋、また真冬ともなれば違うものが必要となってくるでしょう。靴も、通気性よりも防寒性や防水性を重視する必要があるように思います。
私の場合は真夏ということもあり、防水性を完全に捨てて通気性を選びました。結果としてそれで良かったわけですが、季節が変われば対策も大きく変わります。
お遍路に挑戦される方々は、事前の準備をきちんとして、現地の方々にご迷惑をおかけすることのないようにお願いします。
というわけで皆さん! Let's start the Pilgrimage West!