西国お遍路“行雲流水”

西国三十三所や四国八十八ヶ所を雲のごとく水のごとく巡礼した記録

西国三十三所

西国三十三所 第三番札所 粉河寺 ~霊験あらたかな童男の縁起絵巻~

粉河寺本堂と庭園 西国三十三所の第三番札所は、風猛山ふうもうさん粉河寺こかわでらです。紀の川の中流域の、和泉山脈と紀伊山地にはさまれた山間の平地にあります。国宝となっている「粉河寺縁起絵巻」では親の子を思う愛情や童男の奇蹟などが描かれていま…

西国三十三所 第二番札所 金剛宝寺 ~『万葉集』にも詠われた和歌の浦を望む紀三井寺~

大千手十一面観世音菩薩像 西国三十三所の第二番札所は、紀三井山きみいさん金剛宝寺こんごうほうじ、通称紀三井寺きみいでらです。風光明媚で『万葉集』にも多く詠まれた和歌浦に臨む、名草山なぐさやま西側中腹に建つお寺です。2017年、日本遺産「絶景の宝…

西国三十三所 第一番札所 青岸渡寺 ~生と死の交差点 緑濃き熊野の霊地~

青岸渡寺三重の塔と那智の滝 西国三十三所の第一番札所は、那智山なちさん青岸渡寺せいがんとじです。西国三十三所の札所は京都近郊に数多くありますが、京都からの距離が一番遠いのがこの青岸渡寺になります。西国三十三所の巡礼を始めるにあたって、なぜ最…

補陀落渡海の伝説 死と再生の熊野山・補陀洛山寺に行ってきました!

補陀洛山寺 熊野三山の一つ那智山を構成するお寺の一つで、西国三十三所の第一番札所である青岸渡寺と管理者は同じです。また、開創も青岸渡寺と同じ裸形上人らぎょうしょうにんということで、とにかく青岸渡寺とは切っても切れない不可分のお寺であることは…

西国三十三所 交通手段は何がベスト? 車と公共交通機関のどちらがいい?

青岸渡寺 駐車場 西国三十三所のアクセス方法について説明します。車がいいのか公共交通機関がいいのか、よく分からないという方もいらっしゃると思います。ここでは、西国三十三所の各札所までの交通手段について、説明していきます。 札所までの交通機関 …

西国三十三所 観音巡礼ってどうやるの? 作法はあるの?

粉河寺山門 西国三十三所の観音巡礼の作法について説明します。しかし、これも作法を守らないと参拝する資格がない、などといったお話ではなく、あくまでも観音さまを敬う心が大事です。観音さま、さらには他の巡礼者に対して気を配ることができれば、それは…

西国三十三所 巡礼には何が必要なの?

いらすとや「お遍路のイラスト」 皆さんの巡礼熱もだんだん上がってきたのではないでしょうか? しかし、いざ巡礼を始めようにも、いったい何を用意すれば良いのか分からないなあ、という方は多いでしょう。 そこで、ここでは巡礼に必要なものを説明していき…

西国三十三所 番外札所って何? お礼参りとは?

高野山金剛峯寺 西国三十三所には三十三所にはカウントしないながらも、大変所縁が深いことから番外の札所とされているお寺が三つあります。それらは番外札所とよばれ、それぞれ西国三十三所の観音巡礼の起源に深いかかわりがあります。 また、西国三十三所…

西国三十三所 札所はどこにあるの?

那智山参道 西国三十三所の札所がどこにあるのか、皆さんご存知ですか? 関西在住の方なら、意外と身近に感じられる方も多いかもしれません。札所は全部で三十三所、すべて観音さまを祀る霊場です。現在の行政区分では二府五県、旧国名では十一か国に及び、…

西国三十三所 観音巡礼はいつから始まったの?

月岡芳年「花山寺の月」(出典:Wikipedia) 2018年、西国三十三所は1300年の記念の年を迎えました。1300年というと非常に気が遠くなる昔ですが、西国三十三所の観音巡礼はどのようにして始まったのでしょうか? ここでは、観音巡礼の起源、歴史について説明…

西国三十三所 観音さまってどんな仏さま?

施福寺 方違大観音像 西国三十三所はすべて観音さまの霊場です。ところで、よくよく注意してみると、日本国内のあちこちに〇〇観音霊場があることにお気づきになるのではないでしょうか。有名なものでは西国三十三所とあわせて百観音霊場とも言われる、坂東…

西国三十三所 今、観音巡礼がアツイ!

西国三十三所観世音菩薩像(施福寺本堂にて) 皆さんは、西国三十三所さいこくさんじゅうさんしょをご存知ですか? 実は今、西国三十三所がアツイんです! 西国三十三所とは、1300年前から続く近畿一円にある観音霊場のことで、その巡礼のことを指すのですが…